ファイナンシャルプランナー加藤 博

2016年 10月 26日

確定拠出年金口座で積み立てよう!投資信託の「リスク」を理解しよう!

 

こんにちは。

確定拠出年金相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。

 

 

個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)の注目度はあがってきていますね。

新聞やインターネット上でも報道される機会が増えてきました。

楽天証券やSBI証券の手数料引き下げも注目です。

店舗での相談サービスを打ち出しているりそな銀行や三井住友銀行など

金融機関の競争も激しくなってきています。

 

法改正により2017年1月から公務員の方や専業主婦(国民年金第三号被保険者)の方も

加入できるようになるので、興味のある方がドンドン増えてきています。

 

10月から保険の控除証明書が届いていますので「所得控除」について考える人が多いのも一因かもしれませんね。

 

チェック

 

相談ねっとのファイナンシャル・プランナー(FP)のコラムの読者もドンドン増えてきています。相談ねっとFPがわかりにくいイメージの「確定拠出年金」をわかりやすくお伝えしていきます。気軽に読んで、お得な確定拠出年金を研究していきましょう!

 

 

投資信託の「リスク」について、考えていきます。

確定拠出年金で、所得税・住民税の節税メリットを享受するだけではなく、

コツコツ積み立てながら資産を増やしていきたいと考えている人も多いでしょう。

確定拠出年金口座で運用するには「投資信託」を購入します。

投資信託は元本保証されていないからと敬遠する方もいますが、

仕組を理解して判断して欲しいと思います。

 

前回のコラム「確定拠出年金口座で積み立てよう!投資信託の基準価額とは」でもお伝えしましたが、

投資信託は基準価額が上下します。

赤のグラフと青のグラフは1月1日の価格と12月31日の価格が同じです。

この2つは同じ収益率(リターン)になります。

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でも、実際の価格変動を見ると、まったく違いますね。

価格のブレが違うのに同じ収益率(リターン)というのは、注意です。

同じ収益率(リターン)だったら、赤を選ぶ方が多いと思います。

 

赤の投資信託は価格のブレ幅が小さいので、青と比べると安心感がありますよね。

青の投資信託は価格のブレ幅が大きいので、不安な気持ちになるかと思います。

この価格のブレ幅をリスクと言います。

 

リスクは投資信託を検討する上で、とても重要です。

 

 

次のグラフをみてください。

緑色の直線を引いてみました。この緑色の直線が平均線と考えてださい。

平均線は預貯金のような金融商品の価格推移と考えてください。

 

 

 

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青色のグラフは赤色と比較して、平均線から上下に大きく振れていますね。

この平均からの変動幅をブレ幅と言って、運用の世界ではリスクと呼んでいます。

 

リスクと言うと危険=デンジャー を想像しがち ですよね。

運用では、『リスク=平均から価格が上下に振れること』 と理解してください。

だから、損失(マイナス)のブレ幅だけでなくて、収益(プラス)のブレ幅もリスクと言います。

収益もリスクと言うと「違和感」を感じるかもしれません。

投資の世界では、「収益率(リターン)よりもこのリスクのほうが重要」と言われています。

電卓カタカタ

 

投資信託のリスクの算出方法

 

①ある期間のリターン=年率の収益率(リターン)をまず算出します。

平均線を算出すると考えてください。

 

②次に、年度ごとの収益率(リターン)と年率の収益率(リターン)との差から計算して求めます。

例で見てみましょう。

10年間で以下のように価格が動いた投資信託で考えてみます。

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10年間の年率の収益率(リターン)を計算します

10年後 20,000円 で 開始時 10,000円です。

年率の収益率(リターン)をa% とすると以下の計算式となります。

10,000円×(100%+a%)^10=20,000円 

^10  は  10乗という意味です。10年間 a% 複利で増えていったということです。

aの値を計算するには、電卓では難しいので、Excelの関数を使います。

power関数を使って計算します。 計算すると a% は 7.18% になります。※

 

 

年率の収益率(リターン)と各年の収益率(リターン)の差分を計算します。

計算式は

各年収益率(リターン)-年率収益率(リターン)を2乗して、10年間の合計値を出します。

合計値をデータの個数10で割った値がブレ幅の大きさを表す数字です。

 

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合計/10の「406.76」が データのばらつきの大きさ」を表す数字です。

この値を「分散」といいます。

【各年収益率-年率収益率】2乗していますが、ブレ幅を測るためのルールと思って下さい。

そして最後に1/10していますが、全部で10年分のデータがあるので、1年分にしています。

 

分散は、ばらつきの大きさを表す数字ですが、2乗したので元のデータと単位がそろっていないので、わかりにくいです。

したがって、平方根で元のデータと単位をそろえます。

√(分散)    √(406.76)=20.17  

これで単位がそろいました。

√(分散)を 標準偏差といいます。

 

投資信託のリスクは 標準偏差で表します。

この場合、リスク(標準偏差)は20.17% となります。

10年間の 年率の収益率(リターン)は7.18%

リスクは 20.17%となります。

 

このように、投資信託のリスクは価格(基準価額)のブレ幅のことを言います。

年収益率(リターン)が同じでも、ブレ幅が大きいとリスクが大きいことになります。

まとめ      リスクは以下の手順で計算します

①          平均値となる年収益率(リターン)を算出する

②          各年の(収益率-年収益率)の差の2乗を合計する  

③          ②の数値を年数(データの個数)で割ります ⇒ この値が「分散」

④          分散を平方根で 元データの単位と合わせます⇒この値が「標準偏差」 リスク

 

リスクも収益率(リターン)も過去データの計算結果です。

過去の結果に過ぎず、将来を約束するものではありません。

ただし、傾向値として、ひとつの判断材料となります。

ここがポイント

 

 

最後までお読み頂いてありがとうございました。

計算はややこしいですが、「平均リターンからのブレ幅をみる数字」が『リスク』で、投資信託を選ぶうえでとても重要な数字と覚えて下さい。

次回は、標準偏差でよく使う「68%」という一定ルールについて、お話ししたいと思います。

10年間で2倍になっているので、72の法則でも概算でます。

72の法則とは 、「元本が2倍になるような年利と年数」とが簡易に求められる法則です。

年利(単位:%)×年数(単位:年) = 72

このケースだと

a% ×10年=72

a%           = 72÷10

                =7.2%

7.18% ≒ 7.2%  ですね。

 

 

 

 

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