こんにちは。
確定拠出年金 相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
2016年10月30日の日経スタイルWEBに興味深い記事がありましたのでご紹介します。
“個人金融資産残高が10年前に比べて米国で6割増えたのに対して日本では1割増にとどまる――。投資信託を中心とする運用収益の違いが日米間格差の主因だ。注目すべきは米国の投信市場で加速する3つの変化。(1)年金制度を通じた個人マネーの流入(2)手数料の引き下げ(3)投資家目線の販売改革――だ。”
記事の中で興味深いのがここです。
“米投信業界の2つ目の変化が低コスト化の加速だ。「米国の個人投資家は日本に比べてコストに敏感」(朝倉智也モーニングスター社長)。純資産が大きい投信5本平均の信託報酬を見ると年0.28%。日本の5分の1以下の水準だ(表B)。”
米国はインデックス投資が中心で、信託報酬も低額です。
日本の信託報酬は米国の5倍! の1.53%
平均で1.25%違います。
コラムDC口座で積み立てよう!投資信託の『コスト(手数料)』とは?
でもお伝えしたように、信託報酬1%の違いは大きいです。
20年で-10%
30年で-14%
ぐらい差がでます。
日本も低額もインデックス型で信託報酬が低額の投資信託が増えてきています。
特に、確定拠出年金では信託報酬が低額の投資信託が選べますから、しっかり研究して購入したいですね!しかも、販売手数料は原則なしです。
やはり、確定拠出年金口座を活用して運用益の非課税メリットを享受したいと考えている人は、投資信託を研究しないといけないですよね。
一緒に研究してきましょう!
コラム『DC口座で積み立てよう!目論見書って何ですか?』では、投資信託の目論見書の見方を研究しました。
「目論見書(もくろみしょ)」 聞き慣れない言葉ですよね。普段使いません。
「もくろむ」 って聞くと 語感が「たくらむ」?? 何か企てているような気になります(笑)
投資信託の取扱説明書の名称ですから、覚えておきましょう。
投資信託の目論見書でチェックする4項目は以下です。
<1>何に投資するのか?
<2>どんな運用をするのか?
<3>ベンチマークは何か?
<4>コストはいくらか?
今回調べた「DC日本株式インデックス・オープンS」の目論見書にはリスク(標準偏差)が記載されていません。
リスクはどこの載っているの?
リスク(標準偏差)が重要と習ったので、一生懸命探しますよね。
目論見書に載っていると考えますよね。
期間ごとで収益率(リターン)とリスク(標準偏差)は変化していきますから、目論見書ではなくて「運用報告書」や「説明資料」等で確認します。
DC日本株式インデックス・オープンSの場合は、「確定拠出年金向け説明資料」という名称の資料に記載されています。
毎月月末を基準日として更新されています。
- 「基準価額」
- 「純資産総額」
- 「収益率(リターン)」
- 「リスク(標準偏差)」
これらの情報を毎月アップデートするから「説明資料」に掲載しているのですね。
また、このデータはモーニングスターなどのWEBサイトで確認できますよ。
「スラップショット」というタブのページに掲載されています。
基準日 2016年9月30日 のデータです。
今回は「ベンチマーク」について、研究しましょう!
ベンチマークとは「投資信託の運用において、目標となる指数のこと」
例としてとりあげている「DC日本株式インデックス・オープンS」はTOPIXをベンチマークです。
TOPIXは東証株価指数のことで、東証1部上場銘柄の平均株価を表す指標です。
ベンチマークは目論見書に記載されているので確認できます。
投資信託の運用成績が良いか悪いかを見る有効な方法は、その投資信託がベンチマークに対して上回っているか下回っているのかをチェックすることです。
DC日本株式インデックス・オープンSの基準価額の推移をみてみましょう。
基準価額が赤色でベンチマーク(TOPIX)が青色です。
赤色が青色を上回っていますね。
ベンチマークより上回っているということです。
「ファンド(分配金再投資)とベンチマークの収益率とリスク(標準偏差)」の表で差異の数字が確認できます。
このように、ベンチマークに対してどのような動きなのか?を確認することで自分が購入した投資信託(ファンド)の運用成績を評価することができます。
ベンチマークが何か?
ベンチマークに対して上回っているのか?下回っているのか?
を確認しましょう!
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