こんにちは。
確定拠出年金相談ねっとわーく 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
全国情報ネットワーク協同組合(ネットコープ)では、「マンガで分かる確定拠出年金」を作成しました。
監修を担当させて頂きました。
マンガの表紙
このマンガは個人事業主や中堅・中小企業の経営者向けに対して、
確定拠出年金を理解して頂くことを目的としています。
企業年金制度を導入するのは、費用も労力もかかります。
従業員数が少数の場合は、最初から導入を考えていないケースもあります。
中小企業経営者の立場に立てば、
「福利厚生をどこまで充実すれば良いか?(どれだけコストを掛けるか)」
という観点もあるでしょう。
一方、「老後への不安」は役員も従業員も同様に抱えています。
現行の給与を引き上げる代わりに、確定拠出年金制度を導入すれば「社会保険料」や
「所得税・住民税」が掛からないため、引き上げ分がすべて貯蓄に回すことができます。
インセンティブ効果はどちらが高いでしょうか?
「やっぱり、今、現金が欲しい」という方は一定数はいると思いますが、
確定拠出年金の税メリットなどを理解すれば従業員の支持を得るのではないでしょうか?
昇給 or DC ?
「選択制確定拠出年金」制度を導入すれば、企業年金制度導入と同時に社会保険料の適正化が可能となります。
社会保険料適正化の事例
選択制確定拠出年金を導入することで会社負担の社会保険料の削減が可能となります。
効果は毎年継続されます。
従業員数1名から導入できる運営機関もあります。
制度導入のメリット、デメリットと導入コストや事務負荷を踏まえて「企業年金」について検討するきっかけとなるような活用をしていきたいと思います。
■中小企業での企業年金導入状況について■
厚生労働省 第5回社会保障審議会企業年金部会 平成26年6月30日の資料
「企業年金制度の現状等について」の中に従業員数別の企業年金制度導入調査があります。
参照先資料
厚生労働省のWEBサイト
第5回社会保障審議会企業年金部会
平成26年6月30日
「企業年金制度の現状等について」
資料にあるとおり、
「企業年金を実施する企業の割合は低下」
「300名未満の中小企業での減少が激しい」
となっています。
今回の確定拠出年金法改正では、従業員数100名以下の中小企業における制度導入のために
「簡易企業型確定拠出年金」と「小規模事業主掛金納付制度」の創設が盛り込まれました。
(2018年6月までにスタートする予定です。)
中小企業にとっては選択肢が拡がります。
確定拠出年金口座を持って転職する人材も今後多くなってきます。
中小企業経営者には是非研究して頂きたいテーマだと考えます。
全国情報ネットワーク協同組合(ネットコープ)は中小企業の情報化の支援目的で平成8年に設立された事業協同組合です。
今年11月に20周年を迎えました。
政府9省庁の認可を受けた事業協同組合で、日本全国のさまざまな業種の中小企業の方々が参加できる組合です。
全国約5000社の組合員が加入しており、スケールメリットを活かした「福利厚生事業の運営」や「共同購買事業」を展開しています。
今後、ネットコープでは社会保険労務士やファイナンシャル・プランナーと協力して、中小企業における「確定拠出年金」の導入支援を積極的にすすめていきます。
ご興味のある社会保険労務士やファイナンシャル・プランナーの方は、下記フォームからお問い合わせ下さい。
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