こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと 認定ファイナンシャル・プランナーの加藤博です。
前回のコラム
「個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)を開始する前に。ちょっと考えてみよう。」では
ライフプラシミュレーションを作成し将来のお金の流れを把握してから
確定拠出年金の積み立てを開始すべきとお伝えしました。
個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)は税制優遇があり、
老後資産を積み立てるにはとても有利な制度ですが、
60歳まで引き出すことができません。
途中で引き出せない積み立てとなりますから、よく考えてスタートする必要があります。
今の生活費の中から、掛金を捻出するために「家計の見直し」を行ってみる必要もあります。
今回は、加入している生命保険を見直す方法をお伝えします。
企業経営者のいとう たけしさん(仮名40歳)も、掛金の捻出のため家計の見直しを検討しています。
いとう たけしさん の相談をみてみましょう
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いとうさん、生命保険に加入した目的はなんでしょうか?
『加入した目的ですか!?
えっと~ 家族のためですね』
ご家族想いですね。具体的には、どんな事が心配で加入したのですか?
『万が一のときの生活費と教育費のためです。
まだ、子供が小学生なので。
私が死んでも、大学までの教育資金はなんとかしたいです』
いとうさんは 男の子と女の子 2人 いらっしゃるのですよね。
お優しいですね。
下のお嬢様はいくつですか?
『いま、8歳で小学校2年生ですよ。』
大学を卒業するまでの14年~15年はしっかりとした保障が必要ということですね。
『はい。そうですね。
生命保険を見直しした時にも、そうやって設計してもらったような・・・』
一定期間保障する生命保険を期間が定まった『定期保険』といいます。
定期保険は保険料を支払っている間など、一定期間のみ保障されます。
保険料が安いの特徴ですが、期間がすぎたら保障は無くなります。
いわゆる 掛け捨ての保険です。
定期保険を上手に活用することで、生命保険料を安くすることができます。
会社の福利厚生制度で
グループ保険とか生命共済制度
という保険を聞いたことありませんか?
『う~ん、サラリーマンの時に回覧でみたかも・・・・
よくわからないです』
グループ保険、生命共済と呼ばれている保険は団体定期保険といいます。
団体定期保険の特徴は、保険料が安いということです。
例えば、40歳の男性の場合
死亡時の保障額 1,000万円だと 月々の掛金は
2,000円程度です。
お子様2人の教育資金等として、2,000万円必要と考えた場合でも、
月 4,000円ぐらいで準備できます。
『結構安いですね。
2,000万円の保障で 月4,000円ぐらいなら、今の保険より随分安いです』
そうですか。加入されている保険の種類が違うのかもしれませんね。
万が一の時のご家族のための保障は、定期保険で準備したほうが合理的です。
貯蓄性のある生命保険で貯蓄と死亡保障を両方準備する方法もありますが、
保険料が高くなってしまいます。
また、生命保険の貯蓄性は解約したときに戻ってくる率などで比較しますが、
最近の保険はこの率も低下しています。
『そうなんですか。確か私の保険も
60歳まで掛けたら、解約したときは
掛けた金額のお金が戻ってくるようなタイプですよ。』
この団体定期保険は、割安な保険料で大きな保障を確保でき、柔軟に保障を見直すことができるので
自分自身のニーズに合う部分は積極的に利用すると良いですね。
不足する部分については、個人で加入する保険を上手に組み合わせることで、保険料を抑えつつ必要な
保障を得ることができます。
ところで
『この団体定期保険ってどうやって利用するのですか?』
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次回は、団体定期の仕組と利用方法をご説明します。
個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)の控除証明書についてのコラムはこちらです
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