細田 佳代

確定拠出年金はじめました②  ~退職と移換の壁~

こんにちは。

ファイナンシャルプランナーの細田です。

前回の確定拠出年金はじめました①では、私自身が会社の確定拠出年金に加入したときのお話をしました。「確定拠出年金401k」という名前を聞いたことがあるだけの知識で始めて、全く意味がわからないまま、せっかくの制度のメリットを受け取らないまま時が過ぎていきました。

今回はその続きのお話です。

せっかくの再就職も、まさかの退職・・

当時の私は、35歳を過ぎて正社員で再就職できるなんて、夢のような幸運だと喜んでいました。仕事も経験を活かせる損保業界で、更に新人教育を任せていただけることになり、天職を得た気持ちで、長いブランク・引っ越してきたばかりの見知らぬ土地・3人の子どものワンオペ育児という厳しい環境でしたが、頑張って定年まで働き続けるつもりでした。

しかし好調な時は長くは続きませんでした。

数年後、支店統合などの会社の都合による職場環境の変化、対人関係の悪化、そして同時期に並行して起きていた夫婦の不和(のちに離婚することになります)などによって、体調を崩してしまいました。めまい、動悸、記憶力や判断力の低下、息苦しさ、そしてなんといっても困ったのが、視野が白くなって何も見えなくなってしまうこと。しばらく横になれば視力は回復するのですが、仕事になりません。

私は突然に、会社を辞めました。

移換手続きの案内。しかし意味が分からない!

急な退職でしたし、体も心も良い状態ではなかったので、退職時にどんな手続きをしたのか記憶にはありませんが、しばらくして証券会社から手紙が届きました。

退職により、今までと同じ口座では確定拠出年金を続けられません。

 移換手続をしてください。

 期限は6か月です。

退職後もずっとうつ状態だった私には、やっとこの3つが理解できました。

何かしないと、まずいらしい。

でも、何をすればいいのかわからない。

まだ半年あるから、後で考えよう。

そう思って、放置。

数か月後、2度目の案内も放置してしまいました。

ようやく行動。でもわからない!

期限ぎりぎり、最終案内でやっと、「きっとすごく不味いに違いない!」と思い、ようやく行動に出ました。

私がとった行動というのが、その証券会社に電話してみることでした。

「もしもし。移換手続の案内の手紙が届いたんですが、これはこの申込用紙に記入して送れば良いのですか?」

「そうですね。移換先が当社でよろしければ、それに記入して送ってください。」

変な問い合わせですね。愚問ですね。

しかしここで私は初めて、他の証券会社に移る可能性に気が付いたのです。

「当社でよろしければ」ということは、違う会社でも良いんだ!他の会社にしてみたい!

ですが、また「わからない」の壁が立ちはだかります。

どんな会社があって、何が違いで、どう比べて選べばいいのか、チンプンカンプンです。

結局時間もないことですし、そのまま同じ証券会社へ移換手続を行い、新しくiDeCo口座を開設しました。

運用スタート!成長した?

聞いてください。

一つ成長したことがあります。

今回は、前回の後悔を活かして、元本確保型だけでなく、運用を始めました。

少し成長した私は「分散投資」という言葉を覚えました。

投資は心配だけど、分散投資すれば良いんじゃない?

掛金も、あまり少額では受け取るお金も少ないので掛金を増やし、

商品は元本確保型とバランス型の2種類を選んだのです。

初めての運用。初めての投資。申込書記入にドキドキしました。

こうして私は確定拠出年金を、個人型のiDeCoでリスタートさせました。

これで私の将来の年金づくりは安心でしょうか?

これで良いのでしょうか??

次回は「確定拠出年金はじめました③」最終回

ファイナンシャルプランナーになった私が、過去の自分にアドバイス。

答え合わせ編です!お楽しみに!!