2020年 5月5日 更新
「子どものマネー教育は家庭から」ママの学びを応援するFP大賀香代です。
新型コロナウイルスによる感染の広がりが進む中、2020年3月、全国の小中学校と高校、特別支援学校の休校が始まりました。
この直後に話したママ友は
「仕事がなくなったんよ、やばいわ~」…と、深刻な様子
彼女は小学校で補助の先生として働いていて、今回の休校でいきなり仕事がなくなってしまい、教育委員会から
「その後のことは追って連絡します。しばらくお待ちください。」
とだけ言われたそうです。
明日から仕事がない、しばらくっていつまで? 来年度の仕事は?
…不安な要素はいっぱい。
その後も全国の感染者は増え続け、不要不急の外出はひかえるよう呼びかけが行われています。
私が住む大分県でも、地域の公民館、図書館、子どもルームなどの施設が利用できなくなりました。
人が動くことでお金は世の中をめぐり、活き活きとした社会がつくられていきます。
人の動きを止めたことで、パートやアルバイトの方が受けることになった「失業」という経済ショックを、とても身近に感じた出来事でした。

「ショック」があなたの家庭に起こったら、あなたの家計は耐えられますか?
今回は、このような「経済ショックに負けない強い家計」とはどういう家計か?
また、その「強い家計の作り方」をお話しします。
過去には、リーマンショック、バブル崩壊、ブラックマンデーなどの経済ショックがありました。
このような経済ショックの時は、株価が…、為替が…など、投資をしていなくてもそれなりに不安になるものですが、家計にとってはその先に起こる「収入が減る・なくなる」というのが一番の「ショック」。
その時、「強い家計」に共通して「ある」ものは…
「貯金」
…当たり前すぎて、自分でも吹き出しました(笑)
「それができないから悩んでるんだよ~」
…ですよね~(;^_^A
しかしどう考えても、
今貯金があって、これからも貯金が作れる「習慣」と「仕組み」ができている家計は強いのです。
貯金があれば、たいていのショックは「想定内」、
お金を「増やす」ことにも積極的になれるから、さらに「強い家計」になっていく。
「強い家計」を作れる人は、何か特別なことをしているわけではなく、
①「目標」をたてて、
②「毎月の予算」をたてて、
③「ちゃくちゃく」と、
④「続けている」だけ …なのです。
あなたは、①~④の、どのポイントで悩んでますか?
①? ②? それとも全部…?
実は、これらのポイントで悩む前に、
⓪ というのがあります。
家計の見直しや、節約術をする前に作ってほしい ⓪
家計をまかされたら一番初めに作る ⓪
家計のいろはの「い」
その ⓪ の名は「緊急予備資金」
かっこいい名前の貯金です(^^)
あなたの家計には「緊急予備資金」がありますか?
経済ショックなどで、「収入が減る・なくなる」などの予定外の出来事が起きたとき、
「緊急予備資金」があれば当面の間をしのぎ、お金を借りずに過ごせます。
「カード払い」は、気軽ですが立派な借金。
足りないお金のかわりに安易に使う習慣があると、お金は貯まりません。
家計には「冷蔵庫や洗濯機が壊れる」「軽く車をぶつける」「冠婚葬祭が重なる。しかも県外」…などの小さなショックはつきもの。
「緊急予備資金」はそんなときのための「なんでも屋貯金」
一般的に「1ヶ月に使うお金の3か月分」は必要と言われます。
月に20万円使う家庭なら60万円、30万円使うなら90万円…
緊急で使ってしまったら早めに補充して、いつもそのくらいのお金が預金通帳にあるようにしておきます。
サラリーマンがもし失業したら雇用保険から「失業手当」がでますが、
自分の都合で会社を辞めたとき、
一週間の待ち期間のあと、さらに3ヶ月間失業手当がもらえない期間があります。
その間の収入を補えるよう「緊急予備資金」は3ヶ月というのが目安のひとつになっています。
個人で事業をしている人は収入がなくなっても「失業手当」などはないので、
事業を続けるために必要なお金も含め、少なくとも「6か月分」を準備します。
でも、いくらあったら安心かというのもそれぞれ違います。
3か月、6か月などの「緊急予備資金」は準備しなければいけない最低の金額ということが言えます。

「緊急予備資金」の暗黙の約束
この「緊急予備資金」は「なんでも屋貯金」ですが、
生活費を補うために使わない
という暗黙の約束があります。
生活費が足りない時は「緊急でしょ!」と思うかもしれないけど、
この「緊急予備資金」はよっぽどのことがない限り手をつけない貯金なのです。
生活費の補充は1、2度ならOKでも、毎月のように「緊急予備資金」から生活費を補充していたら、
それはもう家計自体が「緊急」な状態ということ…
家計見直しが必要な状態なのです。
家計の見直しの相談を受けていると、
「緊急予備資金」が作れていない家計が多いと感じます。
あの「東京ディズニーランド」も休園してから2ヶ月が経ちますが(5月5日現在)
休園した状態でも1ヶ月にかかるコストは200億近くと言われています。
それでも今後1年休園してもつぶれないと言われています。
それは今までお話してきた「緊急予備資金」という現金を圧倒的に持っているから。
身近な夢の国も堅実な貯金で支えられています。
あなたの家計には「緊急予備資金」がありますか?
貯金のいろはの最初の「い」
もしできてなければ必ず作りましょう。
この「緊急予備資金」が作れたら、「強い家計」への第一歩を踏み出したも同じ♪
ひとりでは難しく感じたら、お気軽にお問い合わせくださいね。
読んでいただき、ありがとうございました。
