株式売買手数料の料率は各社のページを見れば書かれています。
しかし、具体的に実額で比較するとどれくらいの差があるのでしょうか。
ネット証券3社、Saxoバンク証券、IB証券の米国株式の売買手数料の料率は以下のようになっています。
IB証券 | SBI 証券 | 楽天 証券 | マネックス 証券 | サクソ バンク 証券 | |
米国株式 | 1株あたり 0.005ドル 最低:1取引あたり1ドル 最大:1取引あたり、 取引代金の1% | 約定代金の 0.495%(税込) 最低:0ドル 上限:22ドル (税込) | 同左 | 同左 | 取引金額x0.2% 最低:5ドル 上限:15ドル |
米国株式 オプション | 1か月あたり 1万コントラクト以内 🔴プレミアム<0.05ドル 1コントラクトあたり 0.25ドル 🔴0.05ドル<=プレミアム<=0.1ドル 0.5ドル 🔴0.1ドル<=プレミアム 0.65ドル 最低:1注文あたり1ドル | ― | ― | ― | 1ロットあたり 3ドル |
(2022年7月31日現在)
これを見ただけでは、実際の手数料金額にどれくらいの差があるのかわかりにくいと思います。
そこで、いくつかの条件のもとで実金額にどれくらいの差があるのかを試算してみます。
取引手数料 | IB 証券 | SBI 証券 | 楽天 証券 | マネックス 証券 | サクソ バンク 証券 | |
米国株式 | ※1 | ※3 | ||||
50ドルの株100株 | 1ドル | 22ドル | 22ドル | 22ドル | 10ドル | |
50ドルの株1,000株 | 5ドル | 22ドル | 22ドル | 22ドル | 15ドル | |
0.25ドルの株1,000株 | 2.5ドル | 1.2375ドル | 1.2375ドル | 1.2375ドル | 5ドル | |
米国株式 オプション | ※2 | ※4 | ||||
プレミアムが 2ドルのオプション 1コントラクト | 1ドル | ー | ー | ー | 3ドル | |
プレミアムが 5ドルのオプショ 2コントラクトン | 1.3ドル | ー | ー | ー | 6ドル | |
プレミアムが 0.075ドルのオプション 3コントラクト | 1.5ドル | ー | ー | ー | 9ドル | |
プレミアムが 0.03ドルのオプション 5コントラクト | 1.25ドル | ー | ー | ー | 15ドル |
※1:固定型:すべての取引所手数料および規制手数料が含まれる。米国株、ETF、ワラントに関しては株式の売却時に取引手数料が発生。
※2:変動型:月間1万コントラクト以下の場合取引量に基づき割引が適用される約定手数料、取引所および規制当局手数料からなる料金
※3:取引所手数料が別途かかる
※4:以下は取引手数料のみ。これ以外にもキャリングコスト、取引所手数料がかかる
1株の株価と売買株数によって手数料が異なってきます。
例えば50ドルの株100株の売買の場合、日本のネット証券3社では手数料は22ドルとなります。
Saxoバンク証券では約半額の10ドル。
IB証券では訳20分の1の1ドルです。
Saxoバンク証券やIB証券の料率体系では、株価が低い株式の売買手数料ほど割安さは減り、場合によっては割高になります。
合わせて、外国株式オプションの手数料をIB証券とSaxoバンク証券で比較してみます。
プレミアムの金額帯によって異なってきますが、IB証券はSaxoバンク証券に比べて1/3~1/12の手数料となっています。
手数料だけで比較するとIB証券が圧倒的に安いということになります。
トレーディング(投機取引)の場合には、売買手数料はリターンに大きな影響を与えます。
しかし、長期保有前提の投資では売買手数料はさほど大きな影響を及ぼしません。
それ以外のサービス(特定口座や非課税口座の有無、情報提供など)も含めて比較したほうがよいでしょう。