ねんきん定期便相談事例集|ねんきん定期便に関わる相談事例をまとめました。

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老齢年金に関する相談事例 メイン

2018年 07月 02日

役職定年で、給与が減ります。すると年金も減るんでしょうか?

相談者DATA

鎌田さん(仮名:56歳男性)
自動車部品メーカーに勤務

(家族構成)
妻 54歳(専業主婦)
長女 25歳(社会人、未婚)
次女 21歳(大学3年生)

ご相談内容

自動車部品メーカーに勤めています。大学卒業後、就職してよりガムシャラに働いてきました。
幸い下の子供も、もう少しで卒業なので、あと一息と思っているところです。
ところがこのたび、役職定年で自分が役職を外れることになり、いろいろな意味でショックを受けています。

一番は、何といっても収入の面です。
結構減るかも知れない、と予想はしていましたが、いざその目にあうと、想像していたのと、実際に体験するのとでは、天地の違いがあります。およそ6割に減りました。
今までは、妻には働いてもらう必要などない、と思っていましたが、そうも言っておれず、妻に相談したところ苦言を言われ、理解してもらうのが厳しい状況です。
下の子がもう少しで大学卒業なので、まだマシなのでしょうが、私自身の小遣いも大幅に減らされてしまいました。

収入面以外でも、役職がなくなったことで精神的なショックもあります。
今までは「鎌田部長」と言われていたのが、役職が無くなってから「鎌田さん」と言われるようになったことは、思っていた以上に違和感があり、「ああ、自分はもう役職がない人間なのか。」と痛感します。
存在感が急に薄くなり、いてもいなくてもいいのでは、という気持ちにさえなりそうです。正直苦痛で、「早く辞めたい」と言っていた人の気持ちさえわかるようになってきました。

家庭でも、妻がどことなく冷たくなったようにも感じられ、また家庭内の存在感が薄くなったような気がして、何ともやりきれない気持ちです。
役員になる以外は、いずれ役職が外れるというのは理解していましたが、坂を登ることしか考えていなかった自分にとって、「はしごを外されるってこういう気持ちなのか。。」と痛感しています。
今となっては、どうしてもっと早く気づかなかったんだろうと思いますが、目の前のことに無我夢中で、そこまで頭が回りませんでした。

仕事の内容が、軽くなるのかと言えばそうではなく、今までと業務量は変わりません。
しかも、役職が無くなって、かつての部下が自分の上司となり、居心地が良いとはいえない環境です。
いっそのこと違う職場であれば、まだ我慢しやすいのだと思いますが、今までと同じ部署での仕事です。

会社を辞め、起業する勇気やスキルもありませんので、何とかせめて定年までは、歯を食いしばっていこうと考えています。
そんな中ですが、反省の意味もあり、せめてこれからは、将来の計画も立てておかなければという気持ちになっています。
60歳も近くなってきたので、60歳を迎えてからしばらく会社で再雇用されて残るのか、それとも思い切って退職するのか、そんなことも漠然と考えています。

正直なところ、この会社でモチベーションを保ち続けるのは厳しく、60歳以降はさらに給料が減ると聞いているので、できることなら、60歳で辞めてしまいたい気持ちの方が強いです。
年金が十分にもらえるようであれば、そんなに気にしなくてもいいのだと思いますが、それがわかりません。
たまに届くお知らせで、年金の金額が出ています。これで大丈夫なのだろうかという金額ですが、今回大幅に給料が減ったこともあり、その年金にも影響が出ると思います。

自分自身も、また妻を安心させるためにも、おおよその年金額を把握しておきたいです。
また、これから老後に向けて気をつけておいた方がいいことなど、ファイナンシャルプランナーさんの目線から教えてもらえたらありがたいです。
よろしくお願いいたします。

お話しした内容

新卒で勤め始めた企業で30年以上働いてこられた方が、ご相談者の鎌田さんです。
この度役職定年となり、金銭面でも、やり甲斐や生き甲斐の面でも不安を感じられ、60歳以降の自分のあり方について考えておられる様子でした。
家計管理は、奥さんに毎月決まった額を渡しておられ、残った金額はご自分で使っておられるとのことです。

そのお小遣いが大幅に減るのはもちろん、奥様に渡せる金額も少なくなってしまったことから、老後にも不安が生まれ、今のうちにできることはしておこうと、ご相談の申し込みをされました。

金銭面だけでなく、精神面でもダメージを受けておられました。

年上の方なので、精神的な部分のケアはどの程度できるかわかりませんでしたが、少なくとも金銭面での不安を、これからどうやって取り除いていけるかということに、まずは集中してお話ししていきました。

事前に「ねんきん定期便」をお持ちいただけるようお願いしておりましたので、ご家族の構成などを確認しつつ、ねんきん定期便で「現状把握」からしていくことにしました。

現時点でのねんきん定期便はこのようになっていました。
50歳以上の方は、このような書式になっています。

50歳以上の方は、「この年金額でほぼ確定です」という数字が記載されているのですが、それはあくまでも「今後の給料が変わらなければ」という前提です。鎌田さんのように、だんだんと給料が下がっていく場合には、「これより少し下がるんだ」という認識を持っていただく必要があります。

★お持ちいただいた鎌田さんの「ねんきん定期便」は、役職定年による減給は、まだ反映されていないものでした。

これまでの鎌田さんの毎月の給与は50万円。これが今回の役職定年で6割にまで減少しました。つまり20万円の減額です。現在お手元に届いているねんきん定期便は給与50万円のままで定年を迎えたらという前提です。
では、20万円減少したままあと5年継続するとこのねんきん定期便の額がどの程度変わるのでしょうか?老齢厚生年金の公式に当てはめて試算してみましょう。

20万円x5.481÷1000x60ヶ月=65,772円 つまり月5,500円程度の減少となります。今後のお仕事に少し流動的な要素がありそうですが、参考にしてください。

さて、鎌田さんのねんきん定期便ですが、現状で「国民年金」と「基礎年金」を合わせて、約228万円の年金と出ていました。
月あたりで、190,000円ちょっと。これは鎌田さんご本人の分だけです。

奥様は専業主婦の期間が長かったとのことですので、仮に国民年金だけだったとして計算しました。

奥様の国民年金 約78万円

228万円 + 78万円

計 306万円(年額)

  月になおすと、255,000円程度となりました。

今まで収入が多い時期が長かった方なので、平均的な年金額よりも多くなっています。平均ではご夫婦合わせて、およそ月23万とも言われていますので、それから考えたら、月2−3万円くらいは多い予想です。

ただ、標準的な支出として、贅沢をしなくても月に28万円かかるとも言われていますので、現状だと月に3万前後は足りないです。さらに、比較的余裕のある生活だと、月に38万円かかるとも言われています。

さて、鎌田さんの反応は?

鎌田さん「他の人より多いというのはありがたい話ですが、こんなこというと贅沢だと言われるかもしれませんが、正直足りないですよね・・・。これってもしも役員になっていたり、収入が減らなかったとしたら、もっと多くもらえていたんでしょうか。」

少しは多くなっていたと思います。とはいえ、実は厚生年金保険料には上限があり、通常の給料で62万円。ボーナスで150万円が上限なんです。それ以上受け取られている方でも、厚生年金は増えないということです。

鎌田さん「そうなんですか!それはまったく知らなかった。」

そう考えると、現役世代の収入の多い方ほど、老後の年金のギャップに驚くかもしれませんね。生活のレベルも落としにくいですからね。
ちなみに鎌田さんの会社は、退職金や、それに代わる制度はあるんですか?

鎌田さん「はい、10年くらい前から退職金制度が変わって、分割で受け取って自分で運用という形に変わりました。」

なるほど。それってもしかしたら「確定拠出年金」という名前の制度ではないでしょうか?

鎌田さん「そんな名前だったような気がします。」

そうなんですね。そうすると、それが退職金の代わりになっているんでしょうね。

鎌田さん「そういう説明を受けたような気がします。。」

月々どのくらいの掛け金なんですか?

鎌田さん「確かまだ役職があった時は、30,000円ちょっとくらい、会社がかけてくれていたように思います。役職が外れてからは、確か10,000円くらい会社が出してくれているんだと思います。『自分で追加で掛け金を出すかどうか』と聞かれました。でも余裕がないので、今のところは追加ではかけていないです。」

なるほど。ちなみに、もしその「確定拠出年金」だとしたら、ご自分で商品を決めるのだと思いますが、どんな商品を選ばれたんですか?

鎌田さん「正直、よく覚えてないです(苦笑)。同期に投資に詳しいのがいたので、真似をして選んだ気がします。」

そうなんですね。それでは、いま10年経ったということですが、どのくらいの資産になっているかは確認されていますか?

鎌田さん「5年くらい前まではわりと見ていたんですが、その時はあまり増えてなくて、興味が無くなっちゃったのかなぁ(笑)ここ最近はあまり確認してないです。書類は届いていたような気はするんですが・・。少しは増えていたかな、いやホントわからないです(苦笑)」

まぁ忘れていることも大事だったりしますからね!

鎌田さん「そういうことも相談に乗っていただけるんですか?」

もちろんです!会社の確定拠出年金の商品資料や、ご自身の確定拠出年金の現状が分かるものを持ってきていただけたらありがたいです。

鎌田さん「分かりました。では次回お持ちします。」

はい。よろしくお願いいたします。詳しくは次回に確認しますが、「国からの年金」以外にご準備されているものがあると分かっただけでも、少し安心感がありますね!

鎌田さん「確かにそうですね。なんか忘れてましたね。あまり期待していないからだろうけど(笑)。」

どのくらいになっているか、確認するのが楽しみですね。
ところで、今までのお話で、

1.国からの公的な年金(国民年金+厚生年金)
2.会社での私的な年金(確定拠出年金)

についてお話をしていましたが、この他に準備されているものはありますか?

鎌田さん「特別にはないですね。少し持株会にはかけてますけど。」

鎌田さんは、株とか投資信託を、確定拠出年金や持株会以外で購入されたことはあるんですか?

鎌田さん「バブル経験組ですからね(苦笑)多少は買いました。でもタイミングが難しくてね。そのあとは株主優待が目的で少し保有していたこともあります。今はもう売っちゃいましたけど。」

タイミングにもよるでしょうが、売却の際、けっこう税金納めたんじゃないですか?

鎌田さん「そうだったと思います。利益が出たらこんなに課税されるってどうなのかなって思って、興味が薄くなってしまいました。」

本当にそうですよね。ちなみに、利益が出ても課税されない口座があるということを、聞かれたことはありますか?

鎌田さん「そんな口座があるんですか?」

はい、あるんです。それが、いま会社でやっていらっしゃる(であろう)「確定拠出年金」。
実はこの「確定拠出年金」は利益に課税されない口座なんです。

鎌田さん「え、そうなんですか!」

はい。あともう1つありまして、鎌田さんは「NISA」という制度は聞かれたことはありますか?

鎌田さん「聞いたことがあるような気がします。」

いま銀行に行くと「NISA」や「つみたてNISA」の案内が、いろんなところに貼ってありますからね。
NISAは、数年前から始まっているのですが、さらに皆さんが資産形成に取り組みやすいようにと、今年の1月から「つみたてNISA」という制度が始まりました。

いまお話しした

(1)確定拠出年金
(2)NISA、つみたてNISA

この2つが、「運用益非課税」という大きなメリットを受けられる制度です。これらを上手に活用していくのが、これからの資産形成では大切だと思います。
現状ではお給料が6割に減ってしまったということなので、今すぐ始めるのは難しいですかね?

鎌田さん「はい。まだ下の娘が大学生なので、もうしばらく厳しい状況が続くと思います。」

そうですよね。。下の娘さんが卒業したら、資産形成にお金を回せそうですか?

鎌田さん「たぶんできると思います。ただ、住宅ローンもまだ少し残っているので、そちらの返済に回そうということも考えているので。。どちらを優先したらいいんでしょうかね?」

はい。迷いますよね。やはり今までのお話からすると、少し思い切った家計管理が、今後は必要になるかも知れないですね。。

鎌田さん「なんか怖いなあ(苦笑)」

ご安心ください(笑)ちょっとその辺りの整理をしておいた方がいいかも知れないですね。
鎌田さんは、ご自分で家計管理をされているということでしたが、家計簿のようなものはつけておられますか?

鎌田さん「そういうものはつけてないです。やっぱりつけた方がいいんですかね?」

ガチガチの家計簿、というものでなくていいと思います。ただ、何にいくら使っているか、ということは毎月把握されていますでしょうか?

鎌田さん「はい、おおよそですが一応は。」

それは素晴らしい。その家計管理で何とかなりそうであれば、そのまま続けていただければと思いますが、家計管理に関して、改善してみたいということはありますか?

鎌田さん「今まではこれで良いと思ってやってきましたが、収入が大幅に減ったので、この機会に改善できたら嬉しいです。」

そうですよね。じゃあ、やってみましょうか!
鎌田さん、唐突ですが、この紙に、何にいくらくらい使われているか、書き出してもらえますか?

鎌田さん「何だか試験をさせられてるみたいだなぁ(苦笑)」

そのように言われながらも、書き出されました。鎌田さんが書き出されている間、いろいろお聞きしていき、おおよその毎月の家計が見えてきました。
結果として、以下のことが見えてきました。

・住宅ローンは10年くらい前に見直してから何もしていない。
・家族の保険は合わせて月4万円くらい。
・携帯は大手キャリアでの契約
・使途不明金が月5万円くらいある(週末の外食や、ついで買いなど?)

家計の見直しというのは、本来は奥様と一緒に話すべきデリケートな話ですが、鎌田さんから「意見を聞いて見たい」ということでしたので、気になる点として、上記の4点をあげさせてもらいました。

詳細は不明ながら、うまく行けば月に3−5万程度浮く可能性があることがわかりました。年間にすればかなりの金額です。
その後、簡易のライフプランを手で書きながら、今後どのくらいの金額が必要になるのか、鎌田さんと一緒にシミュレーションしてみました。

鎌田さん「やっぱりこういう風に『見える化』すると、何をどこから手をつければいいか、自然に分かってくるような気がしますね!」

そうですよね。「漠然とした不安」こそが一番の不安の元だと思いますね。不安の元を突き止めれば、あとはその対策をやっていけばいいということになります。
その後ライフプランのシミュレーションをした上で、鎌田さんがお持ちの不安をまとめると以下のようなことでした。

(1)現在の収支が悪化しており、支出のどの部分を見直すか。
(2)老後生活費の心配。
(3)何歳まで働くか。
(4)退職後の人生について(生きがいなど)

今回だけで解決しない部分や、金銭面だけでないご不安もありましたが、方向性だけでも定めておこうという話になり、以下のようなお話をさせてもらいました。

(1)現在の収支の悪化
住宅ローンや、保険の見直しなどで改善する可能性があることがわかりました。また不明金も思っていたより多く、これを機会に、簡単ながらも効果のある家計管理方法をお伝えしました。
具体的に削減していくため、ローンの明細や、保険証券などを次回お持ちいただくことになりました。

(2)老後生活費の心配
やはり月に27万円では、本当に心配とのことでした。(役職定年を加味すれば、さらにマイナス5,500円)
現在お持ちの資産を書き出したところ、年金の他に期待できそうなのは、「確定拠出年金」と「持株会」でした。

こちらも次回、確定拠出年金の資料をお持ちいただくことになりました。また持株会に関しても次回に調べてきてもらうことにしました。

(3)何歳まで働くか
ご自身は60歳には退職したいというお気持ちが強いようです。しかしながら、奥さんや家族の手前、家にいてもやることもないし、毎日遊んでいるわけにもいかない、というお考えもあり、ここが一番迷っておられるご様子です。

(4)退職後の人生について(生きがいなど)
何歳まで働くか、ということとつながっていますが、ここもご心配のようでした。

この(3)と(4)が、職場や家庭の人間関係もからみ、鎌田さん自身も一番気にしておられる様子でしたので、じっくりとお考えをお聞きしました。

鎌田さんの思いをよくよくお聞きしてみると、

・役職がはずれ、仕事に対する張りつめていた空気が抜けてしまったようだ。
・働くこと自体に抵抗はないが、モチベーションが保ちづらい。
・収入が減ったことは残念だが、増やす方法がわからない(ので仕方がない)。
・職場が変われば気分が変わるかもしれない。
・60歳以降も働けるような仕組みになっているが、さらに収入が減るらしいので、60歳以降に働くかどうかは決めかねている。
・家族(妻や娘)との関係を改善したいし、退職以降も良好さを保ちたい。

人間、未来が暗いといまも暗くなってしまいます。未来に希望が持てると、いまは辛くても頑張ることができます。
収入面では、将来に希望を持ちづらいということから、まずは家族との関係を良くするためにどういうことができるのかを一緒に考えてみました。できれば鎌田さん自身が楽しめて、奥様や娘さんも嬉しいことなら最高です。鎌田さんに趣味などをお聞きしてみると、

鎌田さん「そうですね。今まではゴルフですかね。ただゴルフも仕事みたいな面もありましたから、役職を外れてからはあまり行かなくなってしまいましたね。他は釣りかな。でも海釣りだからだんだん億劫になってきたかも。」

そうなんですね。他には趣味はありますか?

鎌田さん「会社を辞めた後も家にいさせてもらえるように(笑)、家事を趣味にできたらいいのかもしれないけどね。」

それ、いいですね!家事を趣味、というと奥様に怒られるかも知れませんが(笑)、結構良いお考えだと思います。
奥様は何でもキッチリしたいタイプの方ですか?

鎌田さん「そうですね。掃除はしっかりとやってくれています。本を出しっぱなしにしていて、よく怒られます(笑)」

そうなんですね(笑)きっちりしたいタイプの奥様だと、ご自分のやり方を崩されたくないでしょうから、テリトリーを侵害しないような家事が良さそうですね。男性の場合、人にもよるでしょうが、洗濯物はダメ出しをくらうことが多いようです。それって実はうちのことなんですけどね(笑)
でも、たとえばうちの場合ですが、料理を作ったり片付けたりということなら、シンプルに喜んでくれます。

鎌田さん「伊田さんも料理するんですか?」

はい、時々ですが。土日のどちらかだけ作るパターンが多いですね。そんなにバリエーションはないですけど、たまに新しいものにも挑戦してます。
こんなこと言うと差し出がましいようですが、「外食が減って家計も助かる!」ということにもつながるかもしれないですね。

鎌田さん「料理かぁ。早速本でも買ってみようかな。」

いいですね!料理というのも奥が深いですよ。もともと料理に興味がなかった男性がだんだんとハマって行き、ご主人も嬉しくて、奥さんも大助かりというパターンもあるようです。
ただ、男性の場合、凝りすぎたり、高い材料を買ってきたりする傾向もあるって言われてますね。

鎌田さん「ありそう(笑)」

くれぐれもお気をつけください。外食より高くなるかも知れません(笑)
何も特別なメニューでなくても、普通の食事をご主人が作ってくれる、というだけでも奥様としては大助かりだと思います。
男性はなんでも凝る傾向がありますから、逆に奥様より上手になってほめられた、というご主人もあるようです。
楽しそうですね、自分で言うのもなんですが、いいアイディアじゃないでしょうか(笑)

鎌田さん「話が思わぬ方向に行きましたが(笑)、ご相談してよかったです。」

はい、これも大切なお話です(笑)話をもとに戻しますが、鎌田さんの老後の収入を増やす方法は・・・あります!
しかも1円も追加せずに、40%以上増やせます。

鎌田さん「え、それって何ですか?」

そこから年金の「繰り下げ支給」についてご説明をしていきました。年金の繰り下げ支給とは、年金の受け取りを後ろにずらすことで、年金の受取額が増える制度です。その逆の「繰り上げ支給」もありますが、当然受け取れる金額は大幅に減ります。

鎌田さんの場合でいうなら、70歳に繰り下げ支給すると、年間350万くらいになりそうです。
これなら、奥様の分と合わせて月に37万くらいにはなりそうですね。

鎌田さん「それなら、少し安心できる気がします。ただ70歳まで生きているかということと(笑)、70歳までの収入をどうするかですよね。」

70歳だったら普通にお元気でいらっしゃるとは思います(笑)おっしゃるとおり、70歳までの収入をどうするかがネックですね。
それと、70歳に繰り下げしたら40%割増でもらえる制度も、いつまで続くかわかりません。国は、「75歳までに繰り下げることができる」制度の検討に入ったとのことなので、「70歳からの受け取りが標準」となる可能性も十分にありえます。

鎌田さん「やっぱりね。少子化だもんね(苦笑)」

先ほど、60歳以降に働くかどうか、迷っておられるとおっしゃっていましたが、そのあたりはやはり決めかねていますか?

鎌田さん「そうですね。でもそうも言っておれない気もしますね。家で粗大ゴミ扱いされるのもイヤですしね(苦笑)」

複雑なお気持ちですね。収入面からすれば、間違いなく「働けるうちは働いた方がいい」というのはハッキリしていますが、一方で頑張ってこられた方ほど「しばらくゆっくりしたい」というお気持ちも大きいかと思います。
鎌田さんも、ひたすら全力で走ってこられた分、ゆっくりしたいお気持ちが強いのかも知れないですね。
いまお勤めの会社では、60歳以降の勤務形態はどうなっているんですか?
たとえば、時間が短いとか、週に3日だけでいいとかあるんでしょうか。

鎌田さん「はい、そういうのも選べる制度にはなっているみたいです。」

仮にですが、そういうペースを少し落とした状態なら、働いてもいいとは思われますか?

鎌田さん「伊田さんは働いた方がいいと言いたいんですね?(笑)」

はい、そうです(笑)。といいますのも、そもそも鎌田さんの場合、国の年金は65歳からです。もし60歳で何も仕事をされなかった場合、どこからもお金はもらえませんから、先ほどの「確定拠出年金」と「持株会」、「預金」が頼りとなります。アパートなどの所有はありませんか?

鎌田さん「そういうものはありません。」

そうなると、いわゆる「資産を取り崩して生活していく」ことになりますね。それが少なくとも、60歳から65歳までの5年間は続くということになります。これは金銭的にもですが、精神的にもキツイかと思います。
人間って「取り崩す」というのが、本当に辛いんですよね。だから保険なんて必要ないんじゃないか、という方でもしっかり保険に入っていたりするのは、そういう人間の心理なのかなと思います。

鎌田さん「じゃあやっぱり少なくとも65歳までは働いた方がいいですね。。」

はい、私はそう思います。もし鎌田さんがどうしてもイヤでなければですが・・・。さらに言えば、聞きたくないかも知れませんが「70歳定年」ということも言われ始めていますよね。

鎌田さん「死ぬまで働けと?(苦笑)」

いつ頃から、どのような形で定着するのかわかりませんが、今後はリアルな話になってくると思います。
「長く働く」ということは、どちらかというとマイナスに捉えられがちですが、その方自身にとっても実はプラスなのかな、と最近考えるようになりました。
私ごとですが、父がまさにそうで、現役を引退してからというもの、いろいろと弱ってきてしまったというのを間近で見ています。
重すぎる責任もよくないでしょうが、まったく責任がない、という状態も人間を衰えさせてしまうのだと感じました。
「適度な責任」というと難しいかも知れませんが、それが男性の場合は「仕事」なのかも知れないですね。収入も入りますし・・。

鎌田さん「奥さんに煙たがられないしね(苦笑)」

いえいえ、鎌田さんはそんなことはないと思いますが、悲しいことに、そうなってしまっているご家庭も多いようですね。

鎌田さん「わかりました!気を取り直して、65歳まで働く方向も考えてみます。」

なんと!素晴らしいです!そういうお気持ちになっていただけて、私も嬉しいです。お金の問題だけでなく、ご自身の生きがいにも通じてくる部分がありますね。ぜひ先ほどの料理の話も含め、頑張っていきましょう!

鎌田さん「そうですね。ご機嫌を取るわけではないけど、早速このあと本屋さんに寄って数冊買ってみます。やっぱり家族の関係についてが実は一番気にしていたことなのかな。」

そうかも知れませんね。近い存在の人と気まずくなると、すべてが暗く感じてしまいますよね。少しでも、明るい兆しを感じていただけて嬉しいです。
次回は、具体的に今後のプランを練ってみましょう。

鎌田さん「はい、よろしくお願いします。次回持ってくるのは何でしたっけ?」

はい、鎌田さんがお持ちの資産の確認と、支出の削減ができるかどうかの確認をしたいので、以下の書類をお願いいたします。

・確定拠出年金関係の資料
・持株会などの資料
・住宅ローンの明細資料
・保険証券や、保険会社からの「お契約内容のお知らせ」

会社の給与規定や就業規則などあれば、もっと具体的にお話しすることもできます。

鎌田さん「わかりました。ひとまずは持ってこれるものは、全部お持ちします。」

はい、よろしくお願いします。
ちなみに・・・今度奥様と一緒に来ていただくというのは、可能でしょうか?

鎌田さん「妻とですか・・。一応聞いてみます。どうなんだろう。自分自身も全部さらけ出すみたいで抵抗もなくはないんですが(苦笑)」

分かります!本当にさらけ出す、という感じですよね。今回は特別かも知れないですね。第二の人生ともいうべき退職後のお話になるので、これを良い機会ととらえていただけたらと思います。
それに、私が言うのもなんですが、第三者の私がファイナンシャルプランナーという立場でお話することで、もしかしたらですが、少しでも受け入れてもらいやすくなることはないでしょうか。

鎌田さん「そうですね。もしかしたら私の公開処刑状態かもしれないですが(苦笑)」

いえいえ。そんなことはないと思います。思いがけない奥様の優しい思いとかが聞けるかも知れませんよ!

鎌田さん「それはないかな(笑)まぁでも、どうせ直面する問題なので、この機会に先延ばしせず、妻と日程調整してみます!」

はい、ぜひお待ちしております。

具体的にどう増やして、どう削減するのかの組み立ては後日となりましたが、少なくとも希望を持っていただくことができ、次回お会いするのが楽しみです。

 

 

 

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