年度末の慌ただしい季節になりました
こんにちは。確定拠出年金相談ねっとわーく認定FP 寺田紀代子です。
4月になると新年度になり、法律や制度が変わる時期でもあります。
保険業界ではとても大きな改定があります。
予定利率の改定です。
定期保険、終身保険、養老保険、個人年金保険など主に貯蓄性のある保険商品の
予定利率が大幅にダウンします。
マイナス金利を受け、ただでさえ低かった予定利率が大きくダウン。
4月以降は保険を使った資産運用はかなりきびしくなります。
お宝商品! 個人年金保険かけ込み契約急増
“今が最後のチャンス!個人年金保険 入るなら今!”
保険ショップにはこんな広告が張られてます。
こんなお誘いに、月額3万円、5万円とかけ込み加入をされている方も。
3月4日の日経新聞にも「保険料、来月値上がり続々」が掲載されていました。
個人年金保険は、予定利率といいながら、ほぼ将来の年金額は確約されていますので、
個人年金を始めようかな?と思っている方には、確かに3月31日までが加入のチャンスです。
が、老後の資金作り、他にも方法はありますね。一息ついて考えてみましょう。
iDeCoから始めよう
今年1月から日本に住むほぼ全員が加入できるようになったiDeCo。
国が提供してくれた老後資金作りの最強の制度です。
年金保険もiDeCoも60歳まで積立てて60歳から受取るのでしたら、
まずはiDeCo優先で考えましょう。
iDeCo vs 個人年金保険 比較してみると
30歳女性 60歳まで月2万円払込みの比較
iDeCo | 個人年金保険 | |
払込額累計 | 7,200,000円 | 7,200,000円 |
一括受取総額(H29.3時点の保険商品 iDeCoは2%で運用) |
9,840,000円 | 7,380,000円 |
節税額(所得税率10% 30年間) | 1,440,000円 | 208,000円 |
144万円ー20.8万円=123.2万円 節税額お得!
払込総額は720万で同じでも、まず運用の仕方で受取額が断然違ってきます。
30年という期間があれば時間を味方につけて、運用益を見込むことも可能です。
節税の面でも、個人年金保険の保険料控除には上限があるので、年24万円払っても4万円までしか控除の対象になりません。
iDeCoでは、年24万円全額所得控除の対象になりますから、節税効果は抜群です。
iDeCoには上限がある
そんないい仕組みなら、4万でも5万でも積立する!
と思いますが、残念ながらiDeCoには上限があります。
自営業者、会社員、主婦の方、公務員の方など、働き方、社会保障の区分などで上限が変わってきます。
厚生労働省のiDeCoナビで確認してみましょう。
iDeCoファースト 余力で個人年金保険
かけ込み加入を考えていた方は、まずはiDeCo!
余力があれば、個人年金保険に加入でさらに節税効果を受けられます。
年金保険は保険商品を扱う方もたくさんいますし、保険ショップでもすぐ加入できます。
iDeCoはまだまだ説明をしてくれる人が周りにいないかもしれません。
そんな時はお任せください。
確定拠出年金相談ねっとでは、全国各地にiDeCoについて実力派のアドバイザーが揃っております。
かくいう私もその一人です。お近くの認定FPへご相談ください。必ずやお力になれます!