iDeCoに入りたいんだけど不安が……
こんにちは。確定拠出年金相談ねっとわーく認定FP 寺田紀代子です。
新しい年が始まり、改定後の個人型確定拠出年金制度が始まりました。
新聞、雑誌、Webサイトなどの情報を元に、運営管理機関に資料請求を
された方も増えてきました。
実際申し込むことになると不安や疑問がでてきて、質問をいただくことも。
『国民年金の未納分があるのですがiDeCoに入れますか?』
ご質問いただいたBさん。
現在は会社にお勤め、厚生年金の被保険者です。
大学生時代、国民年金の未納期間が半年あり、そのまま。
iDeCoの事を知り、サイトをみて始めようとしていますが、
加入書類の注意事項に年金の納付状況の事が書かれてあり、
不安になったようです。
答えは、
入れます!
iDeCoの加入対象者は?
改めて、加入できる人を確認してみましょう。
平成29年1月から、60歳未満のすべての成人が加入できるようになりました。
第1号被保険者 日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の自営業者の方、その家族、
フリーランス、学生など
※農業者年金被保険者の方、国民年金の保険料納付を免除されている方
(障害基礎年金受給されている方は除く)は加入できません。
第2号被保険者 60歳未満の厚生年金保険被保険者
※お勤めの会社で企業型確定拠出年金に加入されている方
(企業型確定拠出年金規約で個人型同時加入を認めている場合は除く)
は加入できません。
第3号被保険者 厚生年金、共済組合に加入されている方に扶養されている配偶者
確定拠出年金は、公的年金の上乗せとして国がすすめている制度ですから、現在第1号から
3号の被保険者であることの確認は必要ですが、履歴に未納があることで加入できないことは
ありません!
加入してしまったらチェックはしないの?
iDeCoは、あくまで公的年金の上乗せ年金ですから、国民年金基金連合会が
毎年加入資格の確認をします。
第1号の加入者は毎年3月に前年の国民年金保険料の納付状況をチェックします。
もしも未納月があって、その月にiDeCoの掛金が拠出されていたら、掛金は還付されます。
未納月は加入資格がないとみなされて、お金を貯めることができないことになります。
第2号の加入者は、年1回事業主の証明により加入資格のチェックを行います。
第3号の加入者は、毎年3月に前年の被保険者の状態をチェックします。
第2号も3号も加入資格が確認できない場合は、iDeCoの掛金が還付されます。
還付に伴う事務コストは加入者の負担になってしまうので、還付金から1029円引かれます。
運営管理機関からも手数料が取られる場合がありますので、注意しましょう。
iDecoの掛金が引落しできなかったときは?
掛金の引落日に預金残高不足などで掛金が引落しされなかった時、翌月2回分引落すことは
できません。生命保険などでは翌月2回分を口座から引落すことが可能ですが、iDeCoには
その仕組みがありません。現在、前納や追納の仕組みもないので、不能の月は穴が開くことになります。
青森県は最低賃金ランキングワーストを争っています。首都東京に比べて、時給200円以上の差です。
給与の差も歴然。家賃、不動産の物価はかなりの差がありますが、生活の物価に差はなく、学資などを
考えると地方の出費は首都圏の数倍にも及びます。
日々の暮らしで手一杯。資産運用なんてムリムリと諦めている声がほとんどです。
ご質問いただいたBさんのように、頑張ってお金を貯めようと思い立った方も、
続けていけるか心配が先に立つようです。
将来の為に……!
今回はiDeCo加入に対しての不安点を解消するために、いろいろな説明をしてきました。
加入することが決まったら、次は目標です。
将来もらえる年金額をきちんと把握し、ゴール設定をしましょう。
次回は、ゴールに向かって、家計の見直しを考えるお手伝いをしたいと思います。