高野 具子

個人年金で積立 vs iDeCo積立とくらべてどっちがお得?

こんにちは。確定拠出年金相談ねっと認定FPたかのともこです。

将来のための資産作り、始めていますか?

「個人年金(生命保険料控除)の枠を使っていないから入ろうと思うんだけど、iDeCoとかと比べてどうなんでしょう?」と、来店型保険ショップに勤めていたときにお客様からよく聞かれていました。分かりやすく解説していきますね。

■個人年金とは

各生命保険会社が用意している商品です。契約時に定めた年齢(60歳、65歳など)から、一定期間(5年、 10年など)毎年、一定額の年金が受け取れる貯蓄型の保険です。万一途中で他界してしまったとしても、元本保証し、遺族のものとに給付されるという商品です。

 

■iDeCo(個人型確定拠出年金)とは

自分で作る年金制度のことです。最近では”じぶん年金“とも呼ばれます。

確定拠出年金の略DC(Defined Contribution Plan)と「個人」を表わす「individual」の頭文字を組み合わせたものです。
加入者が毎月一定の金額を積み立てていきます。積立の掛金のことを「拠出する」といいます。すでに各金融機関で用意された定期預金・保険・投資信託といった金融商品で自ら運用して、60歳以降に年金または一時金で受け取ります。

個人年金もiDeCoもどちらも万一のことがない限り、60歳まで積み立てを行っていき、老後受け取っていくということは共通しています。

 

■節税効果があると言われるけれど、どうちがうの?

個人年金の場合

年末調整での「生命保険料控除(個人年金枠)」を使うことができます。

たとえば年収300万円の方が、毎月2万円、年間24万円の掛金(保険料)を積立てた場合、所得税控除は4,000円となります。住民税は2,800円までとなり、合計6,800円が控除されます。

iDeCoの場合

月2万円で年間24万円の拠出(積立)がすべて非課税となります。所得税では24,000円、住民税は24,000円 合計48,000円が節税できることとなります。

 

■それぞれのメリットデメリットは?

個人年金メリット

保険会社と顧客の「契約」となりますので、最初にお約束した一定額の年金は減ることなく、必ず受け取ることができますので、積立の最初から老後資金の目途がついています。

個人年金デメリット

商品にも寄りますが、概算で0.08%~0.13%の年利回りで運用していますので、増える見込みがそれほど大きくありません。

iDeCoのメリット

個人年金と比較すると節税できる金額が大きいです。また運用によっては大きな運用成果を見込め、老後の資産準備を有利にできます。

iDeCoのデメリット

60歳まで解約できません(ストップすることはできます)。また拠出(積立)できる金額の上限が決定しているため、多くの金額を費やしたくとも充当できません。

 

■結論

どちらもやりましょう(笑)私でしたら個人年金は月々1万円程度(生命保険料控除、年間8万円まで)に抑え、iDeCoに積立金額を回し、運用効果と節税効果を高めていきます。

節税部分を見ても、国の用意している制度は効果は大きいですね。2017年1月から主婦や公務員もできるようになりました。ぜひこの制度をフル活用してお得にハッピーで笑顔な老後を創っていきましょう!