2022年はくらしにまつわるさまざまな制度が変更になります。
まず目を引いたのが年金に関わる制度改定です。
公的年金の受取は原則65歳から受取ですが65歳より早くもらえば繰り上げ、遅くもらえば繰り下げですが今までは最長に繰り下げても70歳だったのがこの4月から75歳まで繰り上げすることができ、もらえる金額の84%アップとなります。
人生100年時代と言われていますが長寿化が進む中で年金の受取の選択の幅が広がっています。
これに併せて5月からは個人型確定拠出年金iDeCoの加入期間が60歳未満から65歳未満に引き上げられます。
iDeCoでじっくりと運用しながら65歳からiDeCoで運用した年金や退職金でやりくりし、基本は65歳からの受取りの公的年金を70歳や75歳まで繰り上げして増額した公的年金を受け取ることを検討する方も増えるでしょう。
さらに10月から企業型確定拠出年金(DC)とiDeCoの併用が簡単にできるようになるため、自分の老後のお金の増やし方は選択肢が広がり、制度を深く理解することによって受取り額も大きく変わってきます。
中小企業の経営者は自身の退職のタイミングをはなかなか決められないと思いますが、一個人としてねんきん定期便のチェックや制度の改定がどのように影響してくるのかいま一度確認することをおすすめします。