こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。
さあ 今回から3回に分けて、保険シリーズいきますので
どうぞ よろしくお願いいたします。
今って、空前の 変額保険戦国時代 ということで、
世の中で 変額保険という商品がめちゃくちゃ売れています。
この商品って、簡単に言うと保険なんですよ。
保険会社が出している商品なんだけど、いざ蓋を開けたら中身は
投資信託 だよね。といった商品です。
保険会社を通じて、投資信託を買うというイメージですね。
「 色んな投資信託を自分で選べる商品 」
なんだよ、ということです。
例えば iDeCo のようなイメージですね。
iDeCoって、お金を入れてその中から
” 投資信託Aと投資信託Bをそれぞれ50% ・ 50%で買います!”
” A商品はやめて、B商品に変えます! ”
など、持ち分割合を自由に選べるじゃないですか。
今回 お話する 変額保険も同じようなことができます。
自分で入れた投資信託を、一部をアメリカの外国の債券・
一部を日本の株にするなどして、半々に出来るんです。
「やっぱり日本の株を全部売って、残りは全部外国の株に代えます!」
こんな感じで、保険商品の
” 持ち分比率を自由に変えることが出来る ”
商品なんです。
なので、保険会社で販売されていますが
中身は、めちゃくちゃ投資信託ですよね。
ですので 当然
リスクはお客様が取るかたちになります。
保険商品って 良く最低保障をされていたりとか
” ○○円だけ入れたら、○○円もらえるよ!”
と言った感じで、年金保険や学資保険が
決まってたりするものじゃないですか。
すると、どうしても保険会社が多くのリスクを取る分、
当然 手数料は持っていきますよね。
そうではなく、今の時代の流れとして
” 自分でNISAをしよう!”
” 投資信託を自分で買おう!”
という風になってきています。
そして リスクをとると同時に、しっかりリターンも取りに行きましょう!
そうなるとリスクって一体何なのか。
ということもちゃんと勉強して自分で理解しないとダメだよ!
と言うことを、このブログでもずっと言ってきましたよね。
要は、そのお話の保険バージョンみたいなやつなんですよ。
なので、
【 保険会社を通じて投資信託を買うけど、リスクは自分で取ります。
だから、投資信託の運用益はちゃんと自分の所でもらえます。
保険会社さんに無駄な手数料は取らせません。】
言ってみれば こういった商品ですね。
だから 投資に理解のある方にとっては、
とても興味深い商品なんです。
この商品が、今めちゃくちゃ売れてるよ!
ということなんですけど やっぱりそこには、
運用の難しさや、予測出来ない落とし穴があったりします。
だけど この辺りを自分がちゃんと理解さえしていれば、実は
変額保険という商品って、めちゃくちゃ良い商品なんじゃないの!
という見方も出来るわけです。
なので この商品が実際どうなのかという辺りを
今回は解説していきたいと思います。
投資信託・NISA・変額保険の比較
まず 変額保険 の全体のイメージからお伝えしていきますね。
投資信託を
【 長期・分散・積立 】 投資でやりましょう!
ということを、以前からこのブログでも何度もお伝えしてきました。
投資信託というのは大前提として、右肩上がりに成長するものだよ。
ということを 僕は以前から言ってきましたよね。
この保険ってそもそも最低保障が何もない保険なんです。
なので、変額保険である以上 成長していかないと
どうしても自分の資産は減っていきます。
この辺りは通常 当たり前のお話になってきます。
これは、投資信託も同じです。
なので保険だからどうこうという問題ではないんですよね。
どちらにしても、そういった意味で
『 投資信託を使って、自分の資産を作っていこう 』
という流れ自体は、通常の投資信託と何も変わらないわけですよ。
投資信託をどの器で買いますか?
そこで
「あなたはこの投資信託をどの器で買いますか?」
というお話なんですよ。
通常は、証券会社に証券口座というのを作ってから
特定口座を作って、これで投資信託の買い付けをします。
この買い付けをしたものを、特定口座で保管しておきます。
じゃあ この投資信託を売却、自分で出金します。
その時 利益が出ていて、資産が増えていたとすると
約20%の金融所得課税
という税金が取られるわけです。
これは もう決まってるわけですね。
ちなみに、少し前までこういったニュースが出ていたのを覚えているでしょうか?
「 金融所得課税 が値上がりするんじゃないか。」
その時は、1億の壁だよね。とか言われていました。
例えば 給料制の人って、たくさん給与所得をもらっている人であれば、
累進課税で所得税が高くなっていくじゃないですか。
ですが 投資信託や株も同じですけど、例えば
1千万 運用していた人も10億運用をしていた人も
増えたものに対しては、
同じように20%の税金がかかってくるんですよ。
所得税とか給料はどんどん値上がりするのに
全員20%って、さすがに色んなところから
” これは金持ち贔屓じゃないの ”
みたいなことを言われたわけですね。
なので、金融所得課税 が値上がりするかもしれないよ。
というお話が出ていました。
ただ 今ってこれだけ 国は 貯蓄から投資へ。
と言ってるわけじゃないですか。
国を挙げて「皆さん 投資をして下さい!」なんて言っていますよね。
だけど、その一方で
金融所得課税は大きく値上げします!
と言った感じのことを言ってたら、
「 ちょっと待って!20%どころじゃないよ。
税金で、そんなに取られるならもう投資なんかやめる!!」
なんてことになる可能性がありました。
なので 一旦 このお話って立ち消えたんです。
そしてその後 国が何を推奨したかというと、皆さんご存じの
NISA ですよね。
2024年、NISA拡充
NISAの拡充 というのを
来年2024年からスタートさせる。
ということが正式に決まったわけです。
これは一体どういうものか。
本来 特定口座に入れていた株を解約したら
20%の 金融所得課税 が来るんです。
これをNISA口座というのに紐付けて作るわけですよ。
これだけを作っても、ただの非課税口座の器です。
なので 作るだけでは何も起こりません。
買ってきた投資信託を、このNISA口座に
保管しておくわけです。
ここで売却して、出金したら利益が出ていても
そこに対して、本来かかっていた20%の税金がかからないよ。
ということなので、
これってかなり大きいメリットですよね。
金融所得課税が30%、40%、50% になったとしても
NISAに入れてる限り、ずっと非課税なわけですよね。
でも 一方で、ここは完全に僕の予想ですがこの
金融所得課税 の値上げのお話って、もう完全に立ち消えしたんでしょうか?
NISA以外の特定口座の
税率を上げてくる可能性がある⁈
一旦 NISAで投資をさせても、この制度というのは
最大1,800万分が非課税枠 なので、
これを超えた人たちは、特定口座で運用するしか出来ません。
なので 特定口座で運用します。
” じゃあ 金融所得課税って、20%のままですか?
その内 上げてくるんじゃないですか?”
という可能性は消えないですよね。
この辺りが、今後 かなり注目なわけです。
同じ並びの器の1つとして、保険というものがあると思ってください。
この保険という名の器にまずお金を入れます。
みんなから集めたお金を、プロの投資家であり
機関投資家という保険会社の人たちが投資信託を
まとめ買いするんですよ。
もう どかーんと何億という単位で投資信託に
お金を入れて、買うんです。
ここで 運用会社自体が持っていくもので
信託報酬という運用に関わるコストが発生してきます。
これは、プロがまとめ買いして購入する方が
個人が普通に特定口座で少しずつ買うより、
コストが下がるケースもあるんですよ。
同じ投資信託なのに、プロって何かとお得ですよね。
プロのルートで運用していけば、手数料が下がっているので
非常に効率が良いということがわかります。
当然 運用益は、こちらの方が出やすくなるわけです。
これってやはり、すごい事ですよね。
要はこんなことをしていたわけです。
通常 保険会社がこの投資信託を保有するので、
これで儲けを出すわけですね。
そして一般の一部の人に、預けてくれた分の
おこぼれのようなかたちで、配当金を渡す。
といった流れの保険商品だったんです。
変額保険とは、リスクは自分で取る制度
というお話をしました。
つまりこの保険にお金を入れます。
その後、投資信託を買います。
こちらの保険から買っているので、信託報酬運用コストは
少し下がってる可能性のある投資信託ですね。
この投資信託を保険会社ではなく、
自分の所で保有するみたいなイメージです。
すると、リスクは自分が取っている事になります。
自分の所で保有しているので、この投資信託は自分のものです。
保険会社は、買ってきてもらうだけで
運用は関係ありません。
という風に考えたら、リターンも自分で取れるけど、
同時にかかってくるリスクも自分で取るんだよ。
という風に言えるわけです。
でもそんなことをしたら、保険会社って何のメリットもないですよね。
会社で預かったお金で、商品を買ってきてそれを「ハイ どうぞ」って
おつかいみたいな事をしても、保険会社は何の儲けも出ないわけです。
これは 僕のイメージ上のもので実際こんな商品はないですが、
一例として挙げてみますね。
保険会社が 『 1つの保険商品にAという保障をつけて、
セットにして商品を作ります!』
これなら 理屈は同じでしょ。
あなたが投資信託を持つということで良いですよ。
こういう商品が 変額保険です。
なので 自分で保険会社を通じて、投資信託を買う事と
同じように変わりないんですよ。
何が違うかというと、まとめ買いするので
手数料が下がるというメリットを取れるってことです。
そして、この投資信託に保険会社が保障をセットで
くっつけた商品として、これを自分が保有します。
だから
” リスクは自分が取るよ。” といったイメージですね。
じゃあ
” 老後資金として増えてよかった! 増えたからもう解約するね。”
と言って、解約したとするじゃないですか。
特定口座に入れていた株を解約すると、
利益に対して20%の税金がかかった上に、値上がりするかもしれないよ。
ということでした。
NISAは非課税枠が1,800万なので、最強ですよね。
一刻も早く積み上げたいところですよね。
保障がついてる商品になっているので、保険商品の税制を使うんですよ。
保険商品の税制はNISAと、特定口座の利益に対して
20%税金の間ぐらいの額で 税制優遇になります。
まず利益が出ます。
ここから50万円という 基礎控除 みたいなものが
年1回 使えるんです。
ここでまず、50万引いてくれます。
残りの税金を1/2にしてくれるんですよ。
これはかなり、大きいメリットですよね。
なので 例えばこういう話も出来ます。
NISAの枠はもう、全部使っちゃったとします。
だけど、使い切った人に大きく税金がかかってくるかも
しれない可能性があるよってことです。
実際のところは分からないですよ。
だけど、そういった可能性が少しでもあるとすれば、
1つはこういう商品を持っておくことで、お得な税制優遇を受けられる
という可能性も出てきますよね。
税金って将来 変わる可能性があるので、確実ではないです。
現在の時点では、こんなことが出来る商品なんだよ。
というお話をしています。
変額保険の最大の特徴は保障!!
それぞれメリット・デメリットがある。
どうやって資産運用するかはライフプラン次第。
ここまでは、前置きとしての概要だと思ってください。
さあ いよいよここからが要になってきます。
時々、お客様から
「投資信託 と 保険を比べて、結局どちらがいいんですか?」
「ややこしい保障とかがくっついた変額保険より、
掛け捨ての保険を持ってる方が良いんじゃないですか?」
という風なことを聞かれたりします。
皆さん 不安材料を少しでも無くそうとして
” 実際の所 どちらの保険が良いんですか?”
という風に比べてみたりするんですよね。
ですが、そもそも
走ってるジャンル自体が、全然違うんですよ。
” お相撲さんとボクサーって、どっちが強いの?”
って言ってるようなもので、土俵で戦ったらお相撲さんですけど
リングで戦った場合なら 当然ボクサーですよね。
こんな感じで資産運用のレースにおいて、
”あなたはどんなレースを走りたいんですか?”
これがポイントということですよ。
そして、全然ジャンルが違うのが 保障ですよね。
保険とは、何らかの保障が付いている商品です。
この保障にどんなメリットがあって、
どんな価値があるのか。
この辺りについて詳しくは、次回 後半 でお話ししたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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