こんにちは。ファイナンシャル プランナーの森次です。
先月の記事「親子で学ぶ投資ってナニ?」がとても好評だったので、
本日はそもそもお金ってナニなのかを解説していこうと思います。
様々な答えがありますが、一般的には、価値を量ったり、保存したり、交換するものです。
お金とはつまり、価値なのです。
では、価値ってナニなのか。もう少し深堀してみましょう。
あなたのもとにあるお金は?
なぜそのお金は今あなたのもとにあるのでしょうか?
それは仕事をした対価として給料をもらったからかもしれません。
もしかしたら何かの買い物をしたお釣りとしてもらったのかもしれませんし、
借りたお金かもしれませんね。
あなたのもとにあるお金が
どういう経緯であなたのもとにやってきたのか想像してみると、
そこには今日までのあなたが見えてきます。
その想像をもう少し膨らませてみましょう。
ただ給料をもらったからではなく、
その会社でお客様を幸せにし、
「ありがとう」という気持ちにさせられた価値を生み出したから、
会社が売り上げた一部を給料という形でもらったのだと考えたら?
また見え方は変わってきますよね。
お金というのは
その人がどれだけ社会に「ありがとう」の価値を生み出したのか。
それが可視化されているのです。
次は未来の話です。
そのお金をあなたがどのように使うかで、今日からのあなたが出来上がります。
美味しいものを食べたり、
友達と遊びに行ったり、
そんな楽しい体験に使う事で、充実した日々を手に入れるのか。
参考書を買ったり、
ピアノを習いに行ったり、
そんな学びの経験に使う事で、成りたい自分に近づくのか。
お金の使い方を考えるという事は、人生を考えるという事です。
計画的にお金を使うという事は、人生を「クリエイトする」という事です。
人によってはお金を使った瞬間に、「お金が無くなった」と考える人がいます。
一方で、「こんな価値を手に入れた」と考える人もいます。
一般的には小さいころというのは、お金を使うことで
「やった!こんな価値を手に入れた!」と考えていたと思うのですが、
大人になるにつれて、使うことで「無くなった」に
フォーカスしてしまうことが多くなったと感じる方もいるのではないでしょうか?
特に日々必要な固定費、家賃や光熱費といった消費に使うお金はそうかもしれません。
でもこれが戦後であったら?
電気が通ることに感動し、
雨漏りしない住居に感謝し、
お金を支払っていたのかもしれません。
その時は、「こんな価値を手に入れた」というお金の使い方をしていますよね。
お金の使い方であなたの人生が創られているのですから、
どうせなら、「こんな価値を手に入れられた!」
に目を向けた方が充実した幸せな人生になりそうですよね?
例えば、あなたが会社から給料をもらった時、
会社はあなたに「働いてくれてありがとう」という気持ちで
給料を渡したのではないでしょうか。
給料を受け取ったあなたも「ありがとう」という気持ちで受け取ったはずです。
次に、そのお金の一部をあなたがレストランで使うときに、
あなたは「ご馳走様、ありがとう」という気持ちで支払います。
お店の人もお金をもらって「ありがとう」と言います。
次に、そのお金の一部をそのレストランは、
仕入れをしてくれている業者さんに「ありがとう」と言って支払います。
それを受け取った業者さんも「ありがとう」と言います。
こんな風に、お金の総量は変わっていないはずなのに、
お金は動けば動くほど、
世界に「ありがとう」という価値を創り出しています。
お金が動いた分だけ、世界に「幸せの総量」が増えているのです。
さて、あなたが何かのモノやサービスを購入する時にお金を支払い、
それと同時に「ありがとう」って言うのはなぜでしょうか?
それは、モノやサービスを購入することで、
あなたは何らかの価値を手に入れ、幸せになったからですよね。
つまり、その「幸せ」の対価として、
「ありがとう」のお金が支払われるのです。
ということは、お金儲けが上手な人って、
「ありがとう」という価値を沢山集めている人ということになりますよね?
そう考えたらお金儲けが上手な人は、もっと尊敬されても良いと思いませんか?
ところが日本ではどうでしょう?
お金儲けが上手な人は、妬みや嫉妬の対象にされたりしています。
著名な方が多額の寄付をしようとしたら、売名行為だとかって叩かれてしまいます。
誹謗中傷をうけてまで、寄付したくなくなりますよね?
寄付した人の取り分をちゃんと設計してあげる世の中の方が、よっぽど健全です。
その「ありがとう」をチームになって、みんなで集めているのが会社です。
GoogleとかAppleとかMicrosoftのような大きな会社は、
世界一「ありがとう」を集め続けている、超偉大な会社です。
まとめ
お金は動いたときに、世界に「ありがとう」という価値を創り出します。
そして、その
「ありがとう」を可視化したものがお金なのではないでしょうか?