森次 美尊

変額保険戦国時代!【後編】〜変額保険のデメリットと注意点〜

こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。

さあ 3回に分けてやってきた保険シリーズ いよいよラストの回
後編 にいきますので、どうぞ よろしくお願いいたします。

今までこの保険のメリットを色々お話してきましたが
やはり デメリットもあるので、今回はそれについてお伝えさせていただきます。

変額保険のデメリットとは?

まず、今までこの変額保険の仕組みのお話を聞いて皆さんどうでしょう?
ちょっと分かりにくく感じませんでしたか?

この保険の仕組みって、実はかなり難しいんです。

だって、ちょっと考えてみてください。

まず 整理すると
『 保険会社を通じて投資信託を買う仕組み 』
という風に言われてますが、世の中 保険会社なんてかなり沢山ありますからね。

各保険会社がいろんな投資信託と提携しています。

例えば、インデックスが良い方やアクティブファンドの中でも
バリュー株のあまり下がりにくい投資信託が良い方とか
より成長するアクティブファンドが良いなど、様々な方がいますよね。

アメリカの S&P500などのインデックスが良い!
という人もいますよね。

こんな風に保険会社っていろんな所と提携しているので、
投資信託の中にも色んな商品があります。

ですので、まずは投資信託の知識が必要になってきます。

さらに、ここにどんな保障をセットしたらいいのかについては
各保険会社によって違ってきます。

そして、いろんな法律上のルールも考慮しないといけないんです。

そして重要なのは、
” この保険を何歳まで払っていくんですか?”
というお話なんですけど、途中で運用するのを止める機能が付いてたりなど
いろんな機能がついてるんです。

とにかく ややこしくて、難易度の高いお話なので

分からないなら、混ぜるな危険!! 

ということです。

保障は保障・運用は運用 といった感じで分ける。
というのも1つの分かりやすい考え方と言えると思います。

なので、この保険をよく理解してないまま入ってるという人は
もう少し整理して、自分でちゃんと理解して納得できるまで
しっかりと考えた方が良いと思います。

プロに相談しながらライフプランに当てはめれば
変額保険はかなり良い商品!!

よく分からずに運用してもデメリットしかない。

この保険についてしっかり分かっていくと、
保障制度と運用を分けて取りに行ける。
といった保障じゃないものがあることがわかります。

投資信託を買っていくことに保障をかけるというのは
掛け捨ての保険には出来ないので、仮に似たような設計を
したとしてもうまくいかないですよね。

とても優れている機能として、こういうものがあるんですよ。

この機能をうまく活用するために、やはりプロのアドバイザーに相談するなど
皆さんのライフプランをしっかり考えることが重要になってきます。

そして、その上で自分の人生設計にちゃんとマッチさせて
あなたにはこれが合うよね。というかたちではめ込めば、
とても良い商品になりうる可能性があるという事です。

でもそういう段階を踏まず、なんだかよく分からずに加入してみても
もう デメリットでしかない ということです。

変額保険のデメリット。
分かりにくさと流動性の無さ。

そしてもう1つ、 デメリットがあります。

それは 流動性 ですね。

例えば 投資信託って
”今年初めて買い始めたけど、来年やっぱり解約します。”
となっても全然 OKなんですよ。

もちろん 上がり下がりはするので、下がったらマイナスになる
可能性はあります。

無駄な手数料を取られないんです。

変額保険は死亡保障にお金が回ったりする保険です。

要は ” 家計に余裕のあるうちに、みんなで貯金箱に積立していきましょう。
そして、本当にお亡くなりになった人にお支払いします。”
といったことをする保険です。

こんな機能が付いているので途中 短期解約になってしまうと、
大体10年とかになることが多いです。

保険なら5年とかもありますけど、短期で辞めるみたいなことをすると
今まで貯金箱に入れてたお金って、もう返してはもらえないんです。

だってこれは誰かの本当に困った人に渡すお金です!
といったノリにされちゃいます。

なので最長10年間とかで、元本割れして
そのまま潜ってしまったりします。

もちろん運用にもよりますが、余りにも短期で辞めちゃうんだったら
そもそも保険なんかやめた方がいいよねってお話になりますよね。

やはり、あくまでも長期で持った方が良いタイプの保険なんです。
保険会社によって内容は微妙に違ってはきますが、
金額を変えれないものが結構あります。

たとえば
「 月3万円、払っていきます。やっぱり5万、いや 1万にします」

投資信託ってこんな風に途中で金額を変えることが
結構自由にできたりします。

しかし変更保険は、これが一部 出来る会社がありますが
出来ない会社の方が多いんです。

これだけの期間、払う予定だったけどやっぱり止めます!
という変更は出来る会社の方が多いです。

ですが、これも出来ない会社もあるので
やはりちょっとややこしいんですよ。

各 保険会社 メリット・デメリットがあるわけです。

① 分かりにくいということと
② 流動性を失う
変額保険はこの2つが デメリットなんです。

保険ならではの生きている内の保障と
投資信託の運用を兼ね備えたものが変額保険!!

では 次に保障 についてまとめてみましょう。

まずは、相続対策 です。
やはり 認知症介護とかもあります。

そして短期間は、だめだよ。
ということも言えましたよね。

だから この保険って、『 人生の1番終盤の先まで
持っていくような資産なんじゃないかな。』
という風に僕は思うんですよ。

NISAも基本はこの仕組みがベースになってます。
こういったものをどんどんやればいいし、
変額保険も持てば良いと思います。

仮に、両方を持ったとするじゃないですか。

NISAは自分が生きてるうちに、
もうどんどん取り崩して使っていけばいいんです。

そして、変額保険を持っているなら
一番最後まで持っていって、最後に使っていくような感じにすれば
お亡くなりになった時の相続も認知症になった時も
いろいろ対応していくよね。というイメージです。

さらに 手前で積み立ててる最中というのは、
色んな他の保障がきいてくるので、
” 万が一ガンとかになった時 やっぱり助かるよね”という

手前の保障と将来の運用

この辺りを守るのが 変額保険が強いところじゃないかな。
という風に思います。

今まで 色々お話してきましたけど、
最後に、変額保険をまとめていきます。

① 有期型 『 80歳までの期間を定めたもの 』
② 年金型 『 死亡保障をほぼ付けない運用メイン 』
③ 終身型 『 終身型という一生涯切れない保障が付いている
                         最低保障されてる安心を買えるもの 』
④ 定期型 『 法人さんがよく組むような定期型 』

というものもあります。

法人さんとかって、社長が死亡保障をドカンといっぱい
欲しがったりするじゃないですか。

だから、この定期型という死亡保障がドカンといっぱい
付くようなものなど結構 変額保険の中でも色々な種類があって、
様々なタイプに分かれています。

変額保険はハマれば最強だけど、
ややこしい一面もあり。

難しいと感じたらお近くのプロに相談して
ライフプランと照らし合わせてください。

今って、すごく変額保険戦国時代で流行ってますから
ブログをご覧になられている皆さんも勧められることもあると思います。

そんな感じで勧められた時には、自分のライフプランに照らし合わせて
” なぜ勧められたのか、どこに価値があったのか。”
という事について考えていただいたら良いのではないかと思います。

そしてそのベースになるのは、やはりあくまでも
保障 なんじゃないかな。という風に思います。

この保障の部分が果たして、自分にちゃんと見合ってるのかどうか。
ということがポイントになってきます。

あとは、あえて言うのであれば
1,800万というNISAの枠を
超えてしまう可能性のある人
というのは、こういった
税制優遇の対策的なメリットもあるのではないか。
という こんなお話でございました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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