森次 美尊

新NISAで一億円!?何歳から始めるのが良いの??

こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。

どうぞ よろしくお願いいたします。

さあ 2024年から 新NISA拡充ということで、
今 どんどん話題になってきて、このブログでも何度も取り上げています。

以前から長期投資でしっかりと積み立てしていくことによって、
ちゃんとメリットがあるよ!というお話をずっとしてきたじゃないですか。

Q:「 じゃあ この新NISAって何歳ぐらい
の方までならメリットがあるんですか ? 」

ある時 こんな質問を受けたんです。

” 私はもう55歳なので、あと10年で退職だし
この間の10年は、長期投資にはならないんでしょうか?
今から運用を始めたら 何かリスクはありますか? “

なんていう疑問をお持ちの方からのご質問です。

今日は みなさんも気になるその辺りの年齢にまつわるお話、
そして、運用期間と新NISAの関連性について掘り下げて
お話ししたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

新NISAにまつわる年齢と期間

まずは、ちょっと整理していきましょう。

今年までは、NISAというのは2つ種類がありまして
つみたてNISA 一般NISA です。

つみたてNISAは、年間40万円まで 非課税枠というのをもらえます。

つまり40万円までならこのつみたてNISAという財布に
投資信託を入れておけるわけです。

そこで 預かったものに対しては
解約して、利益が出ても非課税だよ。
という仕組みになっているわけです。

ただ これは、期間が決まっていて
 「20年間だけです。」 ということになってます。
非課税枠が40万円までで、期間は20年間です。

インデックスファンド中心に200種類ぐらいの投資信託を選べます。
大体 こんなイメージになります。

一般NISAというのは、逆に6600種類 とほとんど全部選べるんですよ。

なんだったら株とかも買えるんですね。

ただ期間は5年限定しかありません。

そして 金額はつみたてNISAの40万より3倍多い120万。

こんな風に2つのNISAがありました。

この2つの内、どちらか1つだけを選ぶ
つまり or です。

” どちらか1つだけを選ぶ ”
これが 今年 (2023年) までのNISAです。

来年 NISA拡充になると、どう変わるか。

まず つみたてNISAと同じようなものを引き継いだ
つみたて投資枠というのがあって、
40万から120万に持ち上がります。
200種類から選べることは、ほとんどそのまま変わりません。

大きく変わるのは、
『 20年という期間が撤廃されて
何歳まででも非課税でOKです!! 』

という部分です。

ですので 出口戦略について、あまり深く考えなくても
必要な時に、必要な分だけ解約できるわけです。

こんな感じで とても使い勝手が良くなりました。

一般NISAの枠もこういう種類のものがありましたが、
これが新しく 成長投資枠というのに引き継がれていく
といったイメージでお考えください。

現状 1000本ぐらいは発表済になっていますが、
6600本から何でも買えたものが、おそらく2000本ぐらいに
なるのではないかと言われています。

要は1/3ぐらいに抜粋されるということです。

でも かなりたくさん買えるのは買えます。

金額も120万だったものが240万になります。

非課税期間が今まで5年というのは、とても使いにくかったんですけど
2024年からは期間撤廃されますので、何歳まででもOKになります。

新NISAは年間360万円まで
非課税枠で投資信託に入れておける。

そして、大きな違いとしては、今まではどちらか一方しか選べなかったのに
今後 両方併用が可能ということになります。

ということは、最大で言うと120万円のつみたて投資枠と
成長投資枠の240万円 合わせて360万円までを
年間 NISAの非課税の口座に投資信託を入れておけるんです。

これって、かなりお得ですごい事ですよね。
例えば 夫婦でいうと720万いけるってことですからね。

中々 全部使い切る人っていないんじゃないかな。
と思うんですけど、全部使い切ったとして翌年も翌々年も
ずっと使えるんですか?というと
最大1800万までしか預かってもらえないです。

これはあくまでも 元金のお話ですので、
元金から増えたものは関係ないです。

初年度に元金をマックス360万入れました。
翌年も360万入れました。翌々年も360万入れました。
という感じで、5年継続すると1800万に到達しますよね。

この1800円が MAXです。
これ以上入れることは出来ません。

なので 1番早くMAXで到達させようとすると
年間360万ずつ入れていくと、5年で到達出来ます。

5年というのが1番早くこのNISAの枠を
全部使い切るということになります。

例えば 別に全部使い切らなくても、少しずつ積み上げていって
20年ぐらいかけて1800万全部を入れたよ。
ということも出来るわけです。

これはMAXで5年で入れなきゃいけない理由は特にないです。

ただ どれだけ早く入れようとしても
初年度から1800円は入れられないわけです。

それは、年間投資上限額 の枠があるからです。

例えば、1800万の枠なら50歳の人って65歳から
いよいよ使い始めたいじゃないですか。

じゃあ 子供も巣立ったことだし、50歳の今から少しずつ
自分の老後のために積み立てしていこうかなと思ったとします。

もう老後が間近に迫ってきている50歳からの期間で積み立てを
どういう風にしていったらいいのかな?
という漠然とした不安なイメージがあるということですよね。

積立を始めようと思った時が50歳なので、
65歳まで15年間かけてコツコツ15年間 月10万円を
積み立てしていくと、1800万のNISAの枠を
全部使い切るわけですよ。

その時に 仮に利率7%で変わらず運用されるとどうなるか。

1800万 → 3200万になります。

だから15年間で積み立てると
倍近く増えるということです。

なので 充分
50歳からでも積立をやる価値はあります!!
ということです。

この15年間の積み立て額が、丸々非課税枠 になるので
これは大きなメリットですよね。

仮に もう少し貯金がある50歳の方なら、5年間で一気に積むとして
月10万じゃなくて月30万の積み立てで、5年で
1800万に到達したわけです。

だけど 実際に使うのは65歳からなので、このまま置いておいて
月10万の積み立て7%で回ったとすると、3200万です。

月30万の積み立て・利率7%で5年で積み上げた時点で
1800万が2100万になっているぐらいです。      
それでも300万円 増えています。

ここから10年の運用期間を置いておいたとして、
約2倍になって2100万 → 4200万円になります。

ということは、同じ1800万を入れるとしても
早く入れて、より長く運用した方が同じ年齢で
スタートさせても、結果が全然違うということがわかります。


なので、なるべく
” 1800万の枠を早く埋めていく方がすごく有利だよ!! “

ということが、お分かり頂ける分かりやすい例です。

トータルで約1000万ぐらい変わりますからね。

50歳からの新NISA運用例

新NISAは何歳までに始めればいいの?

今回のご質問の回答を、分かりやすくお話していきますね。

具体的に 年齢別4パターン でみていきましょう。

① 35歳 

まだ 若い35歳の人が毎月5万円を12ヶ月間、
年間60万をNISAに積み立てしていきます。

そして30年かけて、65歳まで積み立てして
65歳時点で1800万全部の枠を使い切ったとします。

そして、65歳からいよいよ取り崩して使っていきます。

95歳までの30年間 仮に7%の利率で
増えつづけたとするじゃないですか。

65歳からの期間も7%で増えながら取り崩していったとします。

そして仮に年450万ずつ取り崩していったとしても
30年後の95歳時点で390万余るんです。
ということは、この人はトータルで

計 1億7,400万を受け取った。

ということになります。

これって、ものすごく大きな金額ですよね。
元金は1800万で、65歳からは自分では払ってませんからね。

毎月 使ってはいってますが、同時に運用されていくので

元金から大体 約10倍ぐらいになるんです。

今のお話は、仮に7%でずっと運用されるとどうなるのか?
というお話です。

② 50歳

次は、50歳からスタートするパターンをみていきましょう。

65歳までは15年しか時間がないので、
先程の35歳スタートの人は毎月5万だったけど、
50歳スタートの人は月10万でやります。

すると 1800万まで同じように到達して
65歳から95歳までの30年間で、年450万の
受け取りは出来ないので、年250万を受け取りました。

それでも最後の95歳時点で510万円 余るんです。

ということは、合わせると8100万円になります。

1800万が8100万ですから、約6倍になってますよね。

③ 55歳

次に55歳の方 今度は55歳だから1800万に到達しようと
思うと10年間あります。

月15万で積み立てをしていくと、10年で1800万
65歳で1800万を同じように積み立てます。

そして 30年間の間 今度は200万ずつ取り崩すとします。

先程の50歳の方のように250万の受取は出来ないので
最後の95歳時点で870万が余ります。

ですので この方も最終受取額は、6870万円になります。

この方の場合、元金から4倍ぐらい増えています。

④ 60歳

そして いよいよ60歳で退職金を受け取る時が来たとします。

退職金を一括で1800万入れることは出来ないので、
最大でも5年が必要です。
5年かけて65歳まで入れ切ったパターンですね。

1800万入れて、65歳から取り崩すのは、
年170万ずつ取り崩していくとします。

それでも95歳になった時点で290万余るので
最終受取金額は5390万円です。

今までのパターンは、全て7%で運用された場合という想定です。

これについては、過去50年間の実績で利率は大体7%ぐらいで
回っているという事実があるからです。

この先もずっと7%で回っていった場合、
35歳から30年間で1800万積み上げた人は
そこから30年間取り崩しても最終受取金額は大体 1億74007万です。

これが50歳からの人は8100万。
55歳からの人は6800万。
60歳からの人は5300万です。

さて 55歳の方の
「 今から投資を始めても老後に間に合うんでしょうか? 」
というご質問なんですが、いかがでしょうか。

元金1800万が最終受取金額 → 6800万になります
60歳からでも1800万 → 5300万円になります。

これがやはり  金利の力 ” なんですよね。

あとは 何といっても老後の期間って、とても長いんです。

『 65歳から95歳までの30年間という長期間
ちゃんと運用しながら、取り崩していく。 』

ということをやっていると、これだけのとても大きな
パフォーマンスが出せます!!
ということです。

投資信託は早く始めて長く持つ!!

とにかく
投資信託は早く始めて長く持つ 
ということが肝心です。

そしてNISAに関しては、入れられる上限額があるので
出来るだけ早く入れて長く持つ
ということが、とても重要になってきます。

そして 長く持つことがポイントなんですが、
そもそも 老後って思いのほか長いですからね。

なので 結論としては
” どうせ取り崩すのに今から始めても、もう手遅れで遅いんじゃないか。”
ということはまずないですよ!!ということです。

まだ現役で働かれている方なら 今後
長い老後をこれから過ごすことになりますよね。

それなら
早く始めて長く持つことがポイントです。

だけど もちろん家計で必要な手元資金も必要なので、
1800万全額 早く埋めようとして焦って、全額投資信託に入れる
といったようなことはくれぐれも止めてくださいね。

しっかりとした計画を持って運用していくことと、長期で持つ。

この点に注意すれば かなり心強い老後の味方になるんじゃないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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