森次 美尊

ジュニアNISAの代わりは新NISA??

こんにちは!
ファイナンシャルプランナーのもりつぐ先生です!

今回は、ジュニアNISAの代わりには何がおすすめなのか、ということを説明します。

ジュニアNISAの代わりには何がオススメなの?

ジュニアNISAという制度2023年で終わりました。

今からはもうジュニアNISAの開設はできません‼

今までジュニアNISAをやりたいなと思っていたけど、これからどうしようという方に向けて、
何がオススメなのかという話を今回は説明します。

そもそも、ジュニアNISAって何なのか?というところから始めます。

そもそもジュニアNISAってなーに?

NISAというのは、いわゆる非課税口座のことですが、これを18歳までの未成年が持てる、これがジュニアNISAです。
2024年から新NISAが始まりましたが、新NISAは未成年の方は持てません。
ジュニアNISAは終わるし、新NISAは未成年は持てないし、どうしたら良いんだという話ですが、
そもそも投資信託自体は買えます。

これまでにも説明してきましたが、NISAというのは非課税口座という器で、
非課税口座で管理しておいたもの(通常は投資信託)を、
ここから解約した時に利益が出ても、その利益は非課税ということです。
ただの器なので、これを作ったところで何も起きません。
投資信託を買ってこないといけません。

投資信託自体は、特定口座という形で未成年の方でもこれ買い付けして口座を持つことは可能です。
ただ、この場合は非課税ではないということです。

以上がまず大前提です。
このジュニアNISAは、18歳まで非課税で預かってくれるという制度でした。

ここで大切なのはそのジュニアNISAをやりたいと思っていた方、今までやっていた方、
それは何の目的ですか?ということを、改めて考えて頂きたいです。

なんの目的でジュニアNISAをやっていたんですか?

よくあるのが学資保険代わり、子どもの大学費用を今は学資保険の利回りが良くないので、
ジュニアNISAにしようかな?というパターンですが、これは要注意です。

学資保険の場合は、ほとんどの場合、契約者は親です。
親がサインして親が契約します。

学資保険には、例えば病気した時に入院したら1日5000円もらえるというような特約がついていたり、
契約者になっている親がお亡くなりになってしまった時に支払いが全部なくなるという親の死亡保障、
こういったものはついていたりします。

重要なのは親の保険ということです。
親が契約して、親がお金を払います。
ということは、満期や解約した時にお金を受け取るのは親です。
親がかけたお金を親が受け取ります。
そして、親に入ってきたお金を子どもの学費とか結婚式費用に使います。
全部を渡してもいいし、その一部を渡してもいい。
上の子の目的でかけていたけど、下の子に渡してやろうかな、ということも可能です。
お金に色はないので、使い方は自由です。

例えば入学金等で200万円渡したとしても、これは扶養という考え方なので、
親が子どもの学費を出してあげたことに対して贈与にはならないので、
贈与税は考えなくて良いです。
結婚資金も一緒です。
社会通年上当たり前と認められる金額ぐらいであれば、税金はかかりません。

親が貯めたものを親が解約して、そのお金を使いたい時に使えたい形で子どもにプレゼントしてあげる、
これが本来やってた学資保険の形です。

ところが、ジュニアNISAは契約者は子どもです。
ただ、子どもはこの商品がいいとか選べないので、親が運用管理者という形で、
子どもが大人(18歳)になるまで、親が指示できます。
解約するタイミングも、大人(18歳)になるまでであれば親が指示できます

ところが、18歳になったタイミングで子どもは大人になるので、親は運用管理者から外れます。
全部管理するのは子どもです。
親が学費で使えよと言っても、それは認められません。
子どものお金なので、子どもが決めます。

スマホ1つですぐに解約もできます。
結局子どもは大学に行かなかった、じゃあ結婚費用としてそれまで運用しとけよ、と親は思っていたとしても、
子どもが解約してバイク買いました、となっても子どものお金なので問題ないのです。
子どものお金なので、子どもが自由に使って問題ないというのがジュニアNISAです。
受け取り人が子どもということです。

お金が思ったような使われ方をしない可能性も…

学費をジュニアNISAで貯めていると、そもそも自分の思ってるようにならない可能性があるということです。
出口のことはしっかり今から考えておかないと、使いたい時に使えるものかわからない、ということです。

じゃあ、ジュニアNISAって何がいいの?

一つは、相続資産のようなものがたくさんあって、早く子ども渡しておきたい、という場合です。

もう一つは、親名義でやっているものと、子ども名義のものだと、子どもは気持ちが違います。
例えば高校生ぐらいになれば、そもそも自分のものだとか分かってきます。
あと何年かしたら自分で自由に使えるお金だって分かっているわけです。
子ども名義でかけておいてあげて、10年、15年と長く運用しておくと、それなりにしっかり増えてきてるね、
ということを見せてあげられます。

今、高校で金融教育始まっています。
その授業の時にこれまでの運用結果を、子どもに見せてあげたらどうでしょう?
子どもはその授業、真剣に聞くと思いませんか?
子どもが投資のことを『自分ごと』として捉えられる、これは子どもを契約者にする価値だと思います。

このように、相続とか教育という意図があればすごく良いですが、
単純に学資保険のようなな考え方だと、ずれが発生します。

今回ジュニアNISAがなくなりましたが、あなたがそのジュニアNISAをしていた理由は何でしたか?ということです。

学費目的のジュニアNISAなら新NISAも親名義でOK‼
親が自分でお金をかけて、自分が好きなタイミングで解約すれば良いです。
そして、解約したお金を子どもの学費や結婚費用に充てれば良いです。
この時に社会通念上で当たり前の金額であれば、基本的には贈与にはなりません。

そして今回新NISAになることで、枠も広がっています。
元々の積み立てNISAであれば40万円しかなかった枠が、120万円まで広がっています。
ジュニアNISAの一年分の80万円広がっているので、ここに掛ければ良いと思います。

ただ、子どもの教育目的とか、とにかく子どもを契約者にしたい、贈与を成立させたいという人であれば、
税金がかかっても良いと思います。

子どもを契約者にすることが目的であれば子ども名義でOK‼

税金は増えたものからしか取られません。
しかも、若い時から始めれば増えていく可能性が高いです。
大人になるまで特定口座で買って増やして、大人になったタイミング新NISAを始めることもできます。
その時にまだ新NISAの制度が残っていれば、このお金を一旦解約して、
税金は払うけども、それでもしっかり払った額より増えたから良かったとなり、
もう 1一度、新NISAで買い直しを子どもにさせれば良いです。
これも子どものすごい教育だと思います。

早期の金融教育にNISAを使うのは意義のあることなんじゃないでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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