森次 美尊

特定口座から一般NISA・新NISA口座へ買い直しのタイミングはいつが◎?

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

新NISAが始まり、口座を1つにまとめたいという動きが出てきています。
今まで、特定口座と言われる税金がかかる口座で投資信託を運用している一方で、
積立NISAもやっていましたという方が、特定講座で運用していた商品もNISA口座で買えるようになったので、
NISA口座の一つにまとめたいという要望です。

NISA口座に移動させる場合、一旦特定口座のものを売却するので、売却時にこれまで増えた分に対して税金がかかります。
また買い直しの際に購入手数料(3.3%の内税)がかかります。
ただ、そこから増えた分に関しては非課税です。

一方、特定口座のまま置いておけば購入手数料はかからないので、ずっと増えていきます。
ただ増えたものに対して税金がかかります。

買い直しした方が良いのか?、このまま置いておいて新NISAは別で始めた方が良いのか?
計算したので見て頂こうと思います。

特定口座でずっと持つ
   
 or
NISA口座で買い直す
どっちがお得か計算しました

仮に、特定口座で100万円持っていたとして、7%でずっと運用されたとします。
3年間保有すると1,232,926円、これがあなたの今の資産です。

このタイミングで新NISAに切り替えるとします。
そのまま移動はできないので、一旦現金化する必要があります。
当然100万円の元金が123万円まで23万円増えたので、これに対して20.315%の税金47,319円かかり、1,185,687円。
これが出金した時の金額です。
これでNISAで同じ商品を買い付けすると、内税の購入手数料3.3%の37,875円がかかります。
123万円分の投資信託がありましたが、差し替えをすることで114万円の投資信託に変わったわけです。

ただ、ここからどれだけ増えても非課税なのがNISAです。
2年間置くと131万円、3年間置くと141万円で、そのままの金額がもらえます。

一方、特定口座の123万円をそのまま解約せずに、ずっと置いておいて5年間同じように運用されると、
100万円が141万円になります。
このタイミングで解約するとなると税金が84,841円かかり、結果手取りは133万円です。
NISAに移して2年間保有して解約すると131万円なので、特定口座の方が良い、
つまり購入手数料分追いついていません。

利率が購入手数料分に追いついていない

ただ、さらに1年置くと、特定口座は1,414,446円ですが、NISA口座は1,415,068円。
ここで追い抜きます。

結論、7%で運用されるとすれば特定口座からNISA口座に差し替えて、
購入手数料を1回引かれても、3年持てば追い抜いていきます。
この後はどんどん差は開きます。

最初は特定口座に負けるが
手数料を差し引いても
途中からNISA口座が追い抜く

今差し替えようかなと思っている方、今から3年以内に解約して使うということであれば、
差し替えなくても良いと思います。
3年以上先までずっと置いておくという方は、今のうちに差し替えておいた方が良いと思います。

ちなみにこれは7%での試算ですが、5%でしか回らなかったとなると
当然購入手数料3%のパンチが効いてくるわけですだから取り戻すのに時間がかかります。
すると、わざわざ買い直しして購入手数料を抜かれない方が良いのでは?という話になるかと思います。

2%これが動いたらどのぐらい変わるのかなんですけど、
7%の時は3年で取り戻せたものが3年では取り戻せなくなります。
ただ、4年目で追い抜きます。
2%運用利回りが少なかったとしても1年でその分ぐらいは取り戻してくるので、
やっぱりNISAは強い、非課税は強いということがわかって頂けると思います。

NISAには非課税という強い武器がある‼

世界全体に分散する投信託の過去50年間の平均利回りが大体7%ぐらいなので差し替えてから3年、
5%で見るのであれば差し替えてから4年、どちらにしても10年20年先に持っていくのであれば、
早めに差し替えた方が良いという結論にはなりそうです。

短期なら特定口座のままで‼
長期ならやっぱりNISAは最強‼

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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