こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
お客様からこのような問い合わせがありました。
2022年の話です。
2022年というのは、2008年の100年に1度来るが来ないかと言ったリーマンショック以来のマイナスが来た、
という風に言われた年です。
本当に下がりにくい優秀な投資信託でもリーマンショックの時は下がりました。
リーマンショック以来、全く下がってないのに2022年に下がりました。
そのタイミングで、投資信託を保有してるお客様から連絡があありました。
もりつぐさん、テレビでリーマンショック以来のマイナスが来ていると言っています。
私の資産も少し減っています。
14年ぶりのマイナスが来ています。
そのようなマイナスが来ている時に、投資をしていることが怖くてリスクを感じています。
なので、一旦やめてもいいですか?
このように回答しました。
投資信託は流動性があるので、いつ辞めても良いです。ただ、
わざわざ、14年に1回しか下がらない
このマイナスのタイミングで辞めなくても…。
冷静になれば、これだけは避ければ良いのに冷静でなくなってしまう。
このマイナスのタイミングで解約したくなってしまいます。
これが人です。
つまり我々の脳というのは、長期で投資をするのに向いていない構造になっています。
過去のコラムでもお伝えしていますが、重要なのでもう一度お伝えしていきます。
▶過去のコラム:投資のリスクって怖がらなくていい?!
なぜ長期投資が続けられないのか?
長期投資を続けるコツとは?
理論株価というものがあります。
これは何なのかというと、企業は利益を出せばその分株価は上がってくるというものです。
1億円分の利益を出してる企業というのは1億円分の人気があるということ。
それだけみんなその企業の株を欲しいと思うので、利益の分だけ株価は上がってきます。
例えば1億円の利益を出している企業と5000万円の利益を出している企業があります。
その他全部条件が一緒であれば、当然1億円の利益を出している企業の株をみんな欲しがります。
1億円の利益を出している企業の株を欲しがるから、こちらの方が株買は上がってきて当然です。
株価が低くても、結局みんな買い出すから上がっていきます。
これが理論株価です。
理論株価を世界全体の経済を捉えて見た時に、上がり下がりを繰り返して動いたとします。
世界経済は成長するから長い目で見た時は、右肩上がりで上がっていくのだろうけど、
単年で見た時には上がったり下がったりしているとします。
理論株価が上がっていくときもあれば、理論株価が下がっている時もあります。
例えば、コロナみたいなものがあった時には理論株価は下がります。
このような動きをした時、実際の株価はこの理論株価よりも上がる時はもっと上に上がります。
下がっている時は理論株価よりも実際の株価はもっと下に下がります。
今回頂いたお問い合わせの時期は、下がっているタイミングです。
株価が下がってる時に皆、辞めたくなります。
これは損失回避という脳の働きから起きる現象です。
このぐらいのプラスとこのぐらいのマイナス、同じぐらいの量だったとしても、
マイナスの方を脳は大きく捉えます。
とにかく損はしたくないという風に頭の中のシェアを占めるので、合理的な判断ができなくなります。
それによって、辞めようとしてしまうわけです。
でも実際はどうでしょうか。
1パック200円の卵があります。
同じ卵を400円で売っている日があります。
また、100円で売っている日もあります。
どこで買いたいですか?
100円で買いたくないですか?
つまり、株価が下がっている時は買い時なのです。
本来は理論株価が1億円なのに対して、5000万円分ぐらいの価格で売っている。
これはお得で、本来はこの下がっているタイミングで買うべきなのです。
それなのにどんどん売ってしまって、さらに下がっていくわけです。
その一方で、株価が上がっているタイミング。
この商品、今とても売れています、みんなが持っています、流行っています、人気があります。
まだまだ値段は上がりそうです。
こういうことを言われると、その商品欲しいな、気になるなとなるはずです。
それが株価が上がるタイミングです。
人気があるということは、みんなが買っています。
みんなが持っているということは、みんなが買っている、流行っている。
だから理論株価よりもたくさん買われるので、値段は高くなっていきます。
ワンパック200円の卵を400円の時に買いたいですか?
普通買わないです。
賢い消費者であれば買いませんが、我々の脳は賢くありません。
まだ価格は上がるのではないか、みんなが持っている、人気がある、乗り遅れたくない。
そのような気持ちで高い卵を割高なタイミングで買ってしまいます。
そして、我慢すれば良いのに、割安な時に売ってしまいます。
大きなマイナスが来た時にすぐ辞めてしまう。
しかも高い時に買っている。
だから、成功体験をなかなか作れない、長期投資ができない。
これが我々の脳です。
このことを分かっておかないといけません。
皆さんには投資信託で長期投資をしていただく時に、
とにかく忘れないでいて欲しいことを、2つお伝えします。
❶世界全体に分散投資しておけば、どれだけ下がっても紙切れにはならない
そもそも投資信託で持っているので、10社、100社、1000社、3000社とたくさん分散投資しています。
GoogleやApple、Facebook、Amazon、Microsoft、テスラ、アメックス、ビザカード、スターバックス、マクドナルド…。
このようなたくさんの企業が一度にバーっと潰れるなんていうことはありません。
つまりどれだけ価格が下がったとしても、紙切れにはならないということです。
損切りするというのは紙切れになってしまうことです。
紙切れにはならない、これをまずは分かっておいてください。
❷世界経済は成長するので、下がってもどこかで戻る
そして、世界の人口は増えています。
世界は豊かになっています。
今までスマートフォンを持てなかった人も持つようになります。
つまり、買い物の量が増えていき、利益の総量が増えていきます。
長い目で見ると世界経済は成長していきます。
世界経済が成長するということと、どれだけ下がっても紙切れにはならない。
つまり、下がったものもどこかで戻るということです。
この2つだけはしっかりと理解しておいていただきたいです。
逆に言うと、この2つが理解できないようであれば投資はお勧めできません。
もし世界経済が右肩下がりでどんどん下がっていくというのであれば、現金で持っておいた方が良いです。
ただ、世界経済がどんどん成長していくから、現金で置いておいても置いてけぼりになります。
現金の価値が下がっていくので、投資をするわけです。
世界経済が成長するのは大前提です。
しかもわざわざ投資信託にして分散投資しているのだから、下がっても紙切れにならないという安心感。
この2つのことを理解しておくと、脳の構造にも負けません。
投資のポイントは長く保有すること‼
そのためには、自分の脳の構造を理解しておくことが大切です‼
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。
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