こんにちは。
ファイナンシャル プランナーもりつぐ先生です。
今日はリスクとリターンの関係についてお話していきます。
さあ、なぜこういう話をするかというと、
「投資信託は長期でしっかりやっていきましょうね」というお話をしても、
「いや、でもやっぱりリスクあるんでしょ」って言う方がいるんです。
そりゃありますよって話なんですけど、なんでそうなるのか。
みんなこう考えるんです。
リスク/RISK = デンジャー/DANGER
リスクは良くないものなんだ!危険なものなんだ!
こう考えちゃうんですが、これは間違いです。
リスクは”ふり幅”
こんなイメージで考えてもらえたらいいんじゃないかなと思います。
つまり、Aになるかもしれないけど、Bになるかもしれないよっていう、
ふり幅がある状態がリスクです。
なので、別にデンジャー(危険)ではないよってことなんです。
ここで大切になるのが、
「じゃあ、どうなるの?」っていうのをちゃんと知ること。
これがリスクとうまく付き合う1番の方法なんです。
リスクのイメージ
若手芸人さんとかがテレビの罰ゲームなんかで
「箱の中身は何でしょう?」みたいなゲームされてることありますよね。
中身の見えない箱の中に手を突っ込んで、中身を当てる、あのゲームです。
芸人さんからは中身が見えてないんですが、視聴者からは箱の中身バッチリ見えてます。
例えば、このゲームの箱の中身が”ティッシュペーパー”だとします。
中身が分からない芸人さんは、ティッシュのフワッとした部分に少し触れただけで、
「うわぁ!」ってなりますよね。
なんでそんな反応になるかって言うと、中身が分からないからなんです。
知らないからそうなるんです。
分からない・知らないと、「もしかして噛まれるやつかも?」
なんて想像を膨らませてちょっと触っただけで「怖い!怖い!」となるわけです。
つまり、デンジャー(危険)だと思っちゃうわけですね。
なので、「知る」ということがリスクと1番うまく付き合う方法
なんだよってことなんです。
重要なのは「リスクは決して悪いものではない」ってことなんです。
「こうなるかもしれないし、ああなるかもしれない」ふり幅です。
≪資本主義の大原則≫
リスクを取った人がリターンを取る権利がある
わかりますか?
リスクを取らないということは、リターンを取る権利もないということです。
例えば、皆さんがリスクを取らなかったとしても、
その先で誰かがリターンを取ってるんだよってこと、
知っておいてください。
日々使っているお金ってありますよね。
いろんなものを買います。消費しています。
その他にも、税金を払ったり、社会保険も払っています。
さあ、この社会保険って、
今『GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)』が年金で資産運用しています。
つまり、自分はリスク取ってないけど、あなたが支払ったお金で『GPIF』が
リスクを取ってリターンをしっかり出しているんです。
他にも、生命保険に入っていませんか?
生命保険っていうのは、機関投資家がこれを使ってしっかり投資してるんです。
生命保険会社がリスクを取って、リターンを取ってるんですね。
預金だってそうです。
私たちは銀行にお金を預けています。
そのお金で銀行はちゃんと投資してますよ。
リスクを取って、リターンをちゃんと取っています。
そのリターンがしっかりあるから、銀行とか生命保険会社とかの従業員さんって、
結構たくさんいらっしゃるし、そこそこ給料も良かったりします。
それだけの人件費や駅前一等地にビルが建ってたりするのって、どこから出てるの?
って言ったら、リスクを取って、リターンを得ているからなんです。
つまり、結局自分がリスクを取っていなくても、その先で誰かがリスクを取って、
その結果リターンを得ているんだって言う話です。
これが資本主義の本質なんだよっていうことなんです。
そして、リスクを取った人はリスクを取っていない人に対して、
どいういったリスクを取ったか、どんなことをしたのかって説明する義務は全くありません。
なので、皆さんも銀行に預金していても、銀行がどういう風に投資して、
どれだけ儲かったのかなんて、別に知らないですよね。
ただ、リスクを取った人には、これを知る権利があります。
例えば、投資信託をすれば、手数料がいくらかかっていて、
どの株をどれだけ買っているかという、情報がちゃんと開示されるんです。
何も知らないということと、ちゃんと情報を知れるということ。
実はどっちがリスクあるんだって思いませんか?
知らないってめちゃくちゃ怖くないですか?ってことなんですよね。
それでもリスクは怖いって言う人がいるかもしれません。
「この商品にはリスクがあります。元本保証はありません。」
こんな感じで、投資信託とかのパンフレットによく書いてありますよね。
これを見て、みんなが怖いな、やりたくないなって思うんです。
その時に、こう考えてみてください。
これを全て逆の言葉にしてみましょう。
「この商品にはリスクがありません。必ず儲かります。」
どうですか?
しかもリスクは取ってないから、「なぜ?」と思っても情報は開示されません。
めちゃくちゃ怖くないですか?ってことなんですよね。
結論
ちゃんとリスクは取ってください。
その代わりに、そのリスクとうまく付き合うために、
しっかりと勉強して知ってください。
リスクを取るということは、
ちゃんと情報開示してもらう権利があるので、ちゃんと知りましょう。
知れば知るほど、怖くなくなっていきます。
つまりデンジャー(危険)とは切り離して考えられます。
そして、
リスクを取った人だけが、ちゃんとリターンを得る権利があるんです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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