こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
2024年8月、株価や為替が大きく変化したので、その事についてお話をしたいと思います。
何が起きたのか、マスコミ、ニュースが大きく騒いだことが、株価大暴落ということでした。
日経平均株価の1日の下がり幅が歴史上2番目に大きな下がり幅だった、ということでした。
マスコミが騒ぎ立てて皆さんの中にも不安になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜそれが起こったの?、どういう暴落だったの?ということと、
今回はすぐに戻りましたが、今後来る本当に大きな大暴落の時にどのように対処しなければいけないのか、
この辺りを説明させていただきたいなと思います。
ちなみに、歴史上最も凄い大暴落というのは1987年のブラックマンデーと呼ばれた時です。
株価がどんどん下がってくると損切りのために、皆が売る売るとなり、
さらに株価がどんどん下がっていきます。
下がり過ぎてしまうと、大混乱するのでもうこれ以上はもう売れませんと、
自動的に取引を停止させるというサーキットブレーカーというものが現在はありますが、
その当時はそれがなかったために、このブラックマンデーというものがありました。
今回は8月5日から6日にかけて、日経平均株価が4451円下がりました。
これは過去歴代2番目に大きな下がり幅でした。
ちなみにその次の日に3217円上がりました。
下がった分上がって、この上がり幅は歴史上1番でした。
歴史上ナンバー2とナンバー1が8月5日6日に起きたということは、
2024年8月っていうのは歴史を見てとんでもない月だったのではないか、
そのように感じられたでしょうか。
普通に生活してましたという感じではなかったでしょうか。
騒いでいたのはニュースだけなのです。
日経平均株価もそうですが株価というものはどんどん上がってきています。
細かい上下上下を繰り返しながら、右肩上がりでずっと上がってきています。
日経平均株価は今は4万円台ですが、仮に3万円だったとすると、
今回の下がり幅4451円、仮に4500円とすると、
日経平均株価が3万円の時の4500円っていうのは、率で言うと15%下がったということです。
ただ、昔は日経平均株価1万円という時もありました。
1万円の時の4500円ということは、45%下がったということです。
同じ4500円でも価値が違うことがわかると思います。
株価がどんどん上がっていってるということは、何円下がった、何円上がったっていう価格で見ると、
過去最高を更新し続けるに決まっています。
同じ10%でも全然違うわけです。
つまり、過去最高になった、それはそうだよねという話です。
そもそも率で見ないと過去最高というのはわかりません。
初任給20万円の人が給料が10万円下がったとなると50%下がってしまい、とてもきついですが、
仮に初任給が100万円の時代が来たとして、100万円の人の10万円が下がったというのではパンチは全然違います。
率で見ないと見えてこないのは、マスコミも分かっているはずです。
それなのにこういう報道をしているということです。
これがマスコミです。
ニュースやSNS、YouTubeもそうかもしれません。
何かニュースがあった時にそれを大きく取り上げて、事件だ事件だと言った方が、
特にネガティブなキャンペーンをやった方がそのニュースは見られたり売れたりします。
このようにとにかく火をつけるということをします。
数字というのはこのようなマジックがかかるので、数字に惑わされないというところは、
今回すごくう良い学びになったのではないかと思います。
ちなみに今回なぜ株価が下がったのかというと、日銀が政策金利を上げたことが原因でした。
利上げということをしました。
ずっとマイナス金利、マイナス金利ということで、金利が日本はずっと低かった。
そこで少しだけ金利を上げたのです。
なぜ金利を上げたかというと、金利が上がると景気は後退します。
だから日本は金利をずっと上げないで、逆にアメリカはずっと利上げをしてきました。
アメリカは景気が良すぎて物価が上がりすぎる状況。
景気良いので皆が物を欲しい欲しいと買います。
欲しい欲しいと買うので、どんどん値段は上がっていきます。
さすがに上がり過ぎると経済が混乱するということで、落ち着け落ち着けという風に金利を上げた。
金利を上げてもまだ買う、金利を上げてもまだ買うとなり、どんどん上がっていきました。
一方、日本は不景気なのでもう金利はもう上げません、
金利は上げない、低金利なのだから住宅ローンを組んでね、企業も設備投資してね、
どんどんお金使ってねとやってきましたが、それでも景気が上がらなかった。
アメリカはどんどん利下げをして金利が高い、日本は金利が低い。
どうでしょうか?
金利が高い国と低い国、どちらの通貨が欲しいですか?
当然高い国です。
そこでアメリカの通貨がたくさん買われた、アメリカは人気がある、ドルは人気がある、
ドルが買われた、ドルの価値は高くなる。
円はその分買われない、円の価値は安くなる。
これで円安ドル高となり、一時1ドルが160円までいったわけです。
そのような中、どのような政治的な絡みがあったかまではわかりませんが、
日銀がいよいよ動いて利上げを少しだけしました。
アメリカはずっと上げていて、日本は上げていなかったのにいよいよちょっと上げたぞという話になり、
為替がちょっと動きました。
1ドル160円台だったものが140円台になりました。
それでも過去に比べたら円安ですが、一時期の160円台の円安に比べると円高になったわけです。
さらに株価も下がりました。
なぜかというと、利上げをするということは景気を落ち着けと言って、景気を後退させるということ。
景気を後退させるということは、未来の分まで織り込んで株価は決まっているので、
景気が後退するのであれば、そんなに企業は業績を出さないかもしれない、と考えられて株価は下がりました。
これが日経平均株価に反映されて、実際4400円ぐらい下がったということです。
ただ、1日で戻りました。
そのくらい少しの利上げは、アメリカの利上げと比べると比べ物にならない。
大した力はなかったということです。
これが一つ要因だと言われていて、他にもいろいろな要因が働いていますが、
大した問題ではなかったということです。
では今後、このようなことがまた起きたらどうすれば良いのか。
大した下がり幅ではないし、すぐに戻るだろうし、放っておけば良いのかというと、
そういうわけでもありません。
今回はパーセンテージで言うと大暴落ではありません。
本当の大暴落は定期的には来ていますし、この先も来ると思っています。
いつか来ると思っておいた方が良いです。
NISAとかを始められてまだ経験のない方は、
この何年間かずっと順調だったのでこのままずっと行くだろうと思ってるかもしれませんが、
本来株価は上がり下がりがあり、乱高下することもよくあります。
今回の15%くらいの下がり幅はしょっちゅう、1ヶ月に1回ぐらい来てもおかしくない。
この先はもっと大きな、それこそ40%くらいのマイナスも考えられるわけです。
(次回に続く)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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