こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。
どうぞよろしくお願いいたします。
さあ では、前回からの続きをいきましょうね。
ドル建一時払い終身保険について、
説明してきましたけども、これって何かの
リスクがあるんじゃないの?
ということが、みなさん やはり気になるところですよね。
リスクは 大きく分けて3つあります。
・ドル建て一時払終身保険リスク3選
① 為替のリスク
まず1つ目は、為替 です。
これについては 前回の動画でも説明したので、
皆さんは、もうご理解いただいてるかもしれませんね。
為替というのは常に動いているものですよね。
最低保証はされているので増えてはいくけど、この保険はドル建てなので
『ドルベースで増えていくものだよ。』
ということを言ってるわけです。
今って1ドル130円ぐらいですよね。
例えば、ドルで130円で買ったものが
円で100円ぐらいになったとします。
ということは、130円で買ったドルを100円の時に
戻さないといけないってお話になるので、やはり3割ぐらい減る
というイメージになります。
ですけど、
『全体としては3割以上は増えてるから損はしてないよね。』
という感じですよね。
でもこのパターンって、実は逆もあります。
1ドルが160円ぐらいになったら逆に儲かりますからね。
この点はすごく重要です。
例えば今回1ドル130円ぐらいと、かなり円安になりましたよね。
これって一体なぜなのか?
昨今の円安の大きな要因
利率 =・アメリカ → 上げた
・日本 → 上げれなかった
要因は色々考えられますが、この動画でもお伝えしたように
大きな要因はアメリカは利率をぐっと上げたけど、
日本は上げれなかったんです。
日本は未だに低金利ですが、
アメリカは高金利になってます。
ということは、
金利の高い所の通貨がたくさん買われるから
世界中の人がアメリカのドルを買うようになるわけです。
その結果 ドルは人気があるので、
=ドル高 になって
・ ドルの価値が高くなる。
・ 円はいらないから円の価値が安くなる。
= 円安 という状況になった訳です。
何でそんなことが起こったかについて説明します。
そもそも日本って今、不景気ですよね。
でも アメリカって、今 バブルぐらい景気が良いんです。
なので、みんな揃って買い物を沢山するわけですね。
なので、物の値段がどんどん上がっていって
少し行き過ぎてしまったんです。
みんながあれも欲しい!これも欲しい!
という感じになって、
『どんどん物の値段が上がっちゃうと、危ないから少し落ち着いて!』
という風に国が介入して利率を上げるわけです。
一方で、日本は全然景気が良くない訳ですよ。
景気の良くない時に利率を上げたらどうなるか。
まず、みんな住宅ローンを借りれなくなりますよね。
会社もやはり色々投資をしたいと言って
銀行から融資を受けたいって思うけど、金利が上がってたら
今はやめとこうかなってなりますよね。
だから金利を上げるということは、
基本的には経済が冷え込むんです。
なので、行き過ぎてる時は「少し落ち着こう。」
となって、利率を上げるという策
をとるのはアメリカです。
日本は、むしろ
低金利にしておかないと景気が良くなっていかない。
ということなんです。
じゃあ、この先アメリカ以上に日本の景気が
良くなる時代が来るイメージがあるのかな?
という風に考えたらどうなんでしょうね。
長い目で見た時に、今後 為替は
さらに円安になるのか、それとも円高になるのか。
というお話なんですよ。
僕の結論としては
” 為替はいろんな要因があるので分からない ”
というものです。
50/50 かなという事です。
どちらにいくのかはわからないんです。
じゃあ 為替について考えてみましょう。
仮に1ドル130円の物が100円とか90円に下がったとします。
ですが、しっかりと増えてくれる最低保障がされていて
死亡保障も最初の払い込みより3倍以上になっていると、
普通は損することってないですよね。
その一方で、
生活が大変なのは円安になってる時です。
よく考えてみてください。
基本的に日本って、輸入の国じゃないですか。
世界中から色んなものを輸入して仕入れてますよね。
世界中のものが輸入されてくる時に
円安になってると割高になるんですよね。
輸入する時に、物の値段が高くなるということです。
だから我々の生活の中の輸入品のものって
どんどん値上がりしていくわけです。
通常は値上がりしたとしても、各店舗が価格に転嫁していきます。
例えば、ある牛丼屋さんが海外から仕入れている
お肉の値段が上がったとします。
そしたら、自動的に牛丼の値段も上げないといけないので
牛丼その物の値段も上げますよね。
すると、牛丼屋の売り上げも上がるから
そこで働いてる職員の給料も上がるかもしれない。
その流れで給料も上がって、全体的に景気も上がっていく。
というような現象が起きるかもしれないですよね。
その時
年金って一体どうなっているんだろうか?
ということについて考えてみて下さい。
「 今から老後の資産をしっかり貯めていきたい!」
と思って年金ネットや年金定期便を確認すると
将来もらえる年金の額って書かれていますよね。
今後、円安になった時に物価が上がって、
生活が厳しくなったからといって同じように
給料も上がっているかどうかは、分からないですよね。
そして
給料と同じように年金も上がっていくのか?
ということなんです。
” 円安になってて、給料は上がらない ”
こんな状態がこの先も2年間、3年間あるとしたらみんな困りますよね。
こういう困った事態になった時に、
ドルという別の資産を持っていたとします。
このドルを解約した時、
円安になっていたら資産って増えるんですよね。
なので、ドルで持っているということは 守りと言えるわけです。
” 資産を別にドルで1個 持っておく”
ということは、
「 為替が円高に走った場合、最低保障もされてるし
損はしないんじゃないかな?」
といった考え方も出来るし、
生活にはそれほど影響はないかもしれません。
でも、円安になったら周りのものがどんどん値上がりして
自分の生活が困るかもしれない。
その時に持っているドルが守ってくれるので、
単純に投資信託のようなもので増やすという概念ではない。
ということを分かってほしいんですよね。
円安・円高 どちらに振れるかはわからないので
為替のリスクともいえます。
” リスクはあるけど、それって必ず悪い面だけじゃないし、
むしろ守ってくれるものなんだよ。”
ということですね。
②市場価格調整
次に 市場価格調整 というリスクがあります。
これは一体 何なのか。
前の動画でもお話ししましたけども
これは、債券とかを買い入れてる訳です。
👇 市場価格調整・解約控除・為替レート・ドル建て一時払い保険 徹底解説!
www.youtube.com/watch?v=cuhZDvBXxqs
例えば 債券の金利が4%だった時に
「20年固定金利してくれている債券を持ってるけど、
10年目でやっぱり止めます。」
なんて考えたとします。
そうしたら10年で止めるということは
保険会社が保有している債券を売りに出さないといけなくなるわけです。
それで自分は4%で買った債券を保有していました。
仮に世の中が2%に下がってたとしたらどうでしょう。
「4%の債券を誰か買ってくれないですか?」
と言ったとしたら
「 世の中の金利は2%なのに、4%の債券をくれるんですか?」
みたいな感じで喜ばれますよね。
なので価格は高く売れるわけです。
その結果、自分の解約したお金も増額されて返ってきます。
世の中の利回りが自分が入った時より下がっていたら
自分の解約したお金って、増えるんです。
一方でその逆もあります。
自分は4%で買ったけど、世の中は6%になってる時に
これを売りに出したとします。
すると、
「金利の低い債券は要らない。」
ということになって価格は下げられるんですね。
という風に考えたらどうなんでしょう。
今は4%で良いですけど、今後 良くなるかどうか
という判断をした時に、下がってる可能性の方が高くないですか。
以上を考えたら、市場価格調整も
プラスに働く可能性の方が高いですよね。
そして、これは運用してから20年が経てば
市場価格調整は一切かかりませんし、
かかったとしても小さいものです。
基本的に これだけしっかり増えてくると
それが逆転するようなことはありません。
多少の増えたり減ったりはありますが、
大きな影響はないと思ってください。
③ 解約控除 = 手数料
最後のリスクが 解約控除と呼ばれるような
保険会社が持っていく手数料関係です。
この手数料は、最初にまとめて取りに来るような
イメージだと思ってください。
なので、保険商品とか年齢によっても違うので
一概には言えないんですが、
短期の4年、5年以内に止める解約をするとします。
すると、もしかしたら元金100%を割って返ってくるかもしれない等の
元金割れのリスクがあるよ。
ということです。
ですから あくまでも
中長期で見ていかないといけないよ。
という事です。
では、ドル建一時払終身保険についてまとめていきます。
まず、利回りがかなりいいですよね。
それに対して、
” リスクはあるけど、必ずしも悪いことばかりではないよね。”
という考え方が出来ますよね。
以上のことから言えるのは、やはり
ドル建一時払い終身保険って、
とても良い保険なんです。
こういうのは、債券に替えるって言ったじゃないですか。
じゃあ債券って何なの?といったら
簡単に言うと 借用証書 のことです。
例えば有名なものでは、日本国債とか米国の国債とか
ありますが、国債って国の借金なんですね。
要は、お金を集めるために国が借金してるんです。
国って、ほぼ潰れることってないですよね。
「10年の満期が来た時に、ちゃんとお金は返します。
利回りもあげたし、結果としてはお得ですよね。」
といったお話です。
今って、アメリカの国債を個人でも買えるんです。
何年国債とかにもよりますが、今
国債の金利が3% ~ 4% ぐらいなんです。
一方、ドル建ては4.13% とかで回ったりしますよね。
なので、
「 国債よりドル建ての方がいいよね。」
って話になったりする訳です。
リスクはあるけど最低価格保障や、
死亡保障もあるドル建て一時払終身保険は
守りの資産形成にはピッタリ!!
一体 なんでこんなことが起こるのかを考えてみましょう。
国債を普通に買い入れしたら3% ~4%とかですが、
ドル建ての方は金利4.13%で回っていて、
しかも 死亡保障も付いてるわけですよね。
これって、めちゃくちゃ良くないですか。
『 ドル建て一時払終身保険 』
その理由としては、
国債だけじゃなくて社債とかも入れてるんですよ。
社債というのは会社の借金です。
それに対して借用証書を出してるんです。
会社って、国に比べたら潰れる可能性が高いですよね。
その代わりに、利回りが高くついたりするんです。
そして国債の中でも、2年国債・5年国債・10年国債
といった色んなものを組み合わせているんです。
ポイントとしては、個人で買えない債券があります。
機関投資家が、1億円単位とかで買うような
プロ向けの国債が発行されたりするんです。
こういうものは金利、その他の条件が少し良かったりするんです。
そんなプロ向けの国債を駆使して組み込みながら
どこかの会社が潰れて価値がなくなったとしても、
4.13%の利率は保障しますという風に
保険会社がリスクを取ってくれてるということです。
という風に考えた時に、
やはり守りという意味では
すごく魅力的な商品じゃないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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