FPに相談するにあたっての準備

ご相談時に事前に考えをまとめておくと、FP(ファイナンシャルプランナー)も最適なご提案をしやすくなります。
また、ご相談時間には費用が掛かりますので、少しでも有意義な相談にするための事前準備としてご参考ください。

FP相談前の準備

相談前の準備 1 どのような生活が理想か

ファイナンシャルプランナーは金融機関と異なり、お客様の「数字」よりもお客様の「価値観」を大切にします。お客様が4人家族であれば「4人」は単なる数字ですが、「お子さんに様々な経験をさせたいので、家族4人で海外旅行にできるだけ多く出かけたい」は価値観です。
従ってファイナンシャルプランナーにご相談される際は、ご自身があるいはご家族が今後どのような人生を歩みたいのか、どのような生活を送りたいのかを少しイメージした上でお越しいただくとスムーズです。

相談前の準備 2 お仕事状況やご家族の状況

お金のアドバイスは断片的な情報では適切なアドバイスとはなりません。例えば「良い保険とはなにか?」と問われても、お客様のお仕事はなんなのか、今後転職の可能性はあるのか、家族構成に変更が起こるのか、住居は持家なのか、賃貸なのか、ローンは誰が組んでいるのか、健康上の心配事はあるのかないのかなど総合的な情報を元に判断が必要です。単純なコスト比較ではありません。ご相談前に整理頂きますとスムーズです。

相談前の準備 3 資産運用の目的

資産運用も、なにが儲かるのか?ではなく、どのような目的のお金をいつまでに作って行きたいのか、お金の状況確認は頻繁に行うことが可能なのかどうか、資産運用はお客様の人生においてどのような意味を持つのかなど伺った上で、実行可能な資産形成プランをご提案させていただくのがファイナンシャルプランナーです。やはりここでも近視眼的なお金の目的よりも俯瞰した「お金との付き合い方」が大切になります。

税金対策や贈与や相続も、技術的な方法だけではなく、心情的なケアも大切にします。足元での損得だけではなく、長い時間が経過したのちも、あの時の策が良かったと思っていただく方法を考えます。

FPは長いお付き合いをしていく中で価値が深まります。

もちろん、一度のご相談で十分というケースもありますが、ファイナンシャルプランナーとのおつきあいは、長いおつきあいになると思ってお越しください。お客様には遠慮せずご自身のお考えをぜひお聞かせいただきたいです。これは直接関係ないかなと思うようなことが、総合的なアドバイスには意外と大切だったりしますので、素直にお話いただきたいです。

当然お話をしていただけるだけの価値をファイナンシャルプランナーがもっていることも大切ですが、相性もあります。ファイナンシャルプランナー自身もコラム等で自身の考え方を綴っておりますので、共感できるファイナンシャルプランナーをお選びください。

2018年3月8日