2016年8月14日の日経記事です
記事ではがんの種類別にワースト5の県が掲載されています
胃がんは男女とも秋田県が1位、肺がんは男性は和歌山県、女性は石川県、乳がんは東京都が1位です
興味深いのは、死亡率
死亡率が高いのは佐賀県と青森県
一方死亡率が低いのは長野県
これは健康保険の料率にも通じる共通点があります
佐賀県の健康保険料率は全国で一番高く10.33%
一方長野県は富山9.83%に次いで9.88%の最低水準です
医療費を必要とする人たちがより保険料を負担する構図がここでも見えてきます
医療に地域格差があってはならないと思うのですが、なかなか難しい問題でしょう
健康保険については、高額療養費や傷病手当金があることから民間の医療保険は不要じゃないかという議論もありますが、国の医療保険は高い保険料を支払った方が病気の時でも高い医療費を負担する構図なのです
一般論ではなく、自分のこととして、健康な時の家計と病気の時の家計の差分を理解していただきたいところです
結構かい離があると思いますよ
例えば給与60万円の方の可処分所得はおよそ45万円ですが、病気療養の際の傷病手当は40万円です
さらに傷病手当は社会保険料免除ではありませんから、可処分所得は30万円となります
すると健康な時の可処分所得より15万円赤字家計となるわけです
この状態での高額療養費、1か月の自己負担上限額は一般の方が約9万円で済むところ、この位の所得になると月18万円程度の自己負担となります
赤字15万円からさらに18万円の医療費負担・・・
万が一についても、より自分のこととして国の制度を理解する必要があります