コロナウイルスで株価が急落している今、老後の安心を得るためには投資信託か株式のどちらで投資したらいいでしょうか?

ご相談者様 DATA

【年齢】35才
【職業】保険代理店勤務
【性別】女性
【家族構成】配偶者(共働き)

相談しようと思ったきっかけ(アンケート抜粋)

コロナウィルス問題で株価が急に下がったので、投資するのが怖くなってしまいました。

去年バフェット投資を学びました。

よい企業を見つけて、割安な時になったら買うというウォーレンバフェットの投資法。

去年の秋は株価がどんどん上がっていって割安な株はなかなか見つかりませんでした。

しかし、一生懸命探して条件に合う株を見つけたのです。

そして、ついにその株を手に入れることができました。

ところが、(2020年)2月24日からの株価急落でその株の株価も急落して大赤字になってしまいました。

怖くなって先日その株を売ってしまいました。

あれだけ、よい企業の株は下がっても回復するから大丈夫だと言われていたのに。

その株は今少し戻ってきて売った値段より高くなっています。

私ってバカです。

大バカ者です。

あれだけ売るなって言われていたのに売ってしまったのです。

いつもわからないことを勉強会などで丁寧に教えていただいているので、この大変な時期をどう乗り切ったらいいのか教えていただきたいと思いご相談させていただくことにしました。

ご相談内容

バフェット投資を学んだ学生さんからのご相談でした。

せっかく学んだ知識を活かして買った株ですが、今回のコロナショックの株価暴落で怖くなって売ってしまったとのこと。

その後株価は少し回復して、売値より高くなっているとのこと。

株は怖くなったので投資信託のほうがいいのでしょうか?

とのご相談です。

 

ご相談でお話しした内容

まず、ご相談者はウォーレンバフェットの投資法を学んだ方です。

投資の方法の基礎は学んでおられます。

バフェット投資の講座で学ぶことのポイント中のポイントを一言で言うと、①よい企業を見つけて、②適正な価格で買う、ということに尽きます。

そして、ご相談者様もそのことは十分に理解し、身に着けておられます。

しかし、本当はもっと大事で身につけるのが難しいことがあります。

それは、心のコントロールです。

どんなに良い企業を選んで適正価格で買ったとしても、自分の持っている株の値段がどんどん下がっていくと怖くなって売りたくなってしまうものです。

これはどんなにしっかり投資について学んだ人でも同じです。

では、それをどうしたら克服できるのでしょうか?

このどうしても抑えられない恐怖はどうしたら克服できるのでしょうか?

ご相談者様は、株で投資するのがよいのか投資信託で投資するのがよいのかとの問いを設定してご相談をいただきました。

しかし、このご相談者様にとってもっと重要なのは投資に向き合う姿勢、心の持ち方だと考えました。

そのことをお伝えし、どのように投資に向き合っていけば楽に楽しく投資ができるのかという観点でお話しさせていただきました。

 

実はバフェット投資で学んでいるとても大事なことが他にもある

ウォーレンバフェットの投資法として学んでいる最も重要なポイントは二つあります。

①よい企業を選ぶ

②適正な価格で買う

これは、バフェット投資を学んだ学生なら誰でも100%理解し実践していることだと思います。

 

しかし、その重要性が強調されるあまり、実はこれらと同じくらい重要な二つのポイントを忘れてしまっているまたは軽視している学生さんがおられます。

その二つのポイントとは、

①ポートフォリオを組むこと

②数回に分けて買うこと

この二つです。

バフェット投資は、現代ポートフォリオ理論に基づく分散投資(以下、分散投資という)とは対極にあるものでこれらとは相いれないものだと思われがちです。

しかし、そんなことはありません。

分散投資はある銘柄の価格が上昇するときに逆に下がる銘柄を意識的にポートフォリオに加えます。

これは、逆にある銘柄の価格が下がるときに別の銘柄が上がることによってリスクを分散させるために行うことです。

この、上がる銘柄と下がる銘柄の分散具合をうまく配合することによって、同じリスクでもリターンを割高にするということを行っているわけです。

これに対して、バフェット投資ではわざわざ価格の下がる可能性の高い銘柄を組み入れるというようなバカな?ことは行わず、上がる可能性の高いものだけに集中して投資しようとするのです。

この点ではこの二つの投資法は対立して相いれないもののように思えるかもしれません。

しかし、どちらもリスクを低くしてリターンを最大化しようとしている点では同じです。

分散投資では、個別の銘柄選びは不要なので簡単にできるという点で初心者にも向いていると言えます。

一方、バフェット投資ではよい企業を選ぶためのノウハウが必要になりますので、投資の中級者以上の方に向いていると言えます。

そして、上記の二つのポイントは両者に共通するとても重要なものです。

 

ポートフォリオを組む

バフェット投資では、約20銘柄のポートフォリオを組むことを推奨しています。

多すぎても少なすぎてもいけません。

多すぎると、現代ポートフォリオ理論に基づく分散投資に近づいて行ってしまうからです。

リスクは分散されるかもしれませんが、高いリターンは望めなくなってしまいます。

 

では、少なすぎるとどうでしょうか?

どんなに良い企業を見つけるように努力して調べて見つけた企業でも、例えば今回のコロナショックのような今までにないような事態に直面した時にそれを生き抜けるかは未知数の部分があります。

例えば、今回は外出禁止令で旅館・ホテルや飲食業は大変な痛手を負っています。

オリンピックも1年延期になり、ホテルや旅館のキャンセルが相次いでいるようです。

中にはこの夏の予約がほぼゼロになってしまったところもあるようです。

このようなショックは一時的なものなのですが、それに耐えられない企業も出てきます。

すると、株の場合はただの紙切れになってしまうリスクもあるわけです。

 

そのようなリスクを少しでも少なくするために、銘柄を分散させるのです。

バフェット投資では、よい企業に適正価格で投資するので、期待リターンの高い企業ばかりに投資します。

ですから、その中の数銘柄が打撃を受けても、ポートフォリオ全体としてはよい成績が期待できるのです。

この銘柄分散は、バフェット投資にとっても欠かせない重要なポイントです。

バフェットのバークシャー・ハザウェイの保有銘柄も40~50ほどに分散しているというのを習ったことを思い出してください。

2020年4月1日現在のバークシャー・ハザウェイのポートフォリオです。

Gurufocusより

プロの投資企業のポートフォリオとしては銘柄数が少ないですが、ちゃんと分散して投資しているのです。

ちなみに、赤色は平均購入価格より下がっていて評価損の状態になっているということです。

でも、バフェットはまったく気にしていないでしょう。

逆に今が仕入れ時と考えてせっせと仕入れていることでしょう。

 

各銘柄10%以内で20銘柄以内に分散投資。

 

数回に分けて買う

iDeCoやつみたてNISAの口座を使って投資する場合は、積立の仕組みがそのなかに内蔵されているので問題ありません。

しかし、バフェット投資のような投資をするときには、意識してしなければこの観点を取り入れることはできません。

数回に分けて買うことによって高値で買ってしまうことを防ぐことができます。

出来ることなら一番安い時に買いたいものです。

しかし、相場の値動きの真っただ中にいると、どこが底なのかはわかりません。

1か月後が底なのか、6か月後なのか、3週間前なのか。

誰にもわかりません。

後になって、あああそこが底だったんだとしかわからないのです。

これはどんなプロも同じです。

だからプロも同じように何回かに分けて買います。

少なくとも3回くらいに分けて買った方がいいでしょう。

どれくらい空けて買ったらいいのかということでした。

2008年のリーマンショックの時とは、ショックの原因や質は異なりますが、一つの参考とはなるでしょう。

この時は、2008年9月15日のショックから底値を付けた10月28日までが約1か月半。

2番目の底値を付けた2009年3月10日までは6か月でした。

一つの指針として、まずは今の水準で1/3を買ってみてはいかがでしょうか。

そして、1か月後に1/3、2か月後に1/3という方針を立てて、1か月後にどうなっているかを見て方針を見直すのもいいかもしれません。

 

でも、もしあなたがバフェット投資ではなく分散投資による積立をしているならそんなことも考える必要はありません。

ポートフォリオは、投資を始める段階で組み立てているし、分けて買っていくというのはその仕組みの中にドルコスト平均法(定期定額積立)が組み込まれているからです。

そのまま積立を続けるだけで購入価格が平均化されていきます。

もっと下がれば購入価格も下がっていくので、その後の上昇局面では意外にすごく早い段階で大きなリターンを得られることを実感できるに違いありません。

このようにアドバイスさせていただきました。

 

ご相談者様からは、今回相談しなければ怖くなってもう投資はやめてしまったかもしれない。

お話しを聞いているうちに怖いどころか期待で胸が膨らんできたとのお声をいただきました。

このチャンスをどう活かそうか、そわそわするくらいだ。

銘柄選びのお手伝いを次回はさせていただくことになりました。

 

 

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この記事を書いた人
青山 創星

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