相談事例集|確定拠出年金(企業型・iDeCo・個人型)の相談事例をまとめました。

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2017年 11月 21日

NISAは5年後にどうしたらいいんですか?

ご相談者様DATA

(年齢)37歳  

(職業)パート社員

(性別)女性

(家族構成)夫(38歳)、長男(小5)次男(小2)長女(小1)

 

相談しようと思ったきっかけ(アンケート抜粋)

今は、NISAを使っています。先日、証券会社のメールマガジンでつみたてNISAが始まることを知りました。証券会社からマイナンバーの登録依頼がきていたのでその手続きは済ませました。5年後にNISAはどうしたらよいのでしょうか?つみたてNISAの事も気になって相談してみようと思いました。

 

ご相談内容

NISAを始めたきっかけは、お子様とディズニーランドに行きたいためでした。ご友人から株主優待の事を教えてもらったとのことです。ご友人夫婦は、株主優待を使ってディズニーランドに毎年行かれています。それを聞きいてやってみたいと思われたそうです。ご相談者はお子様が3人いて、チケット代も大変です。1年に1回くらいは遊びにいきたいと思っています。オリエンタルランド株式を買おうとしていた頃ちょうどNISAが始まって、今は毎年100株ずつパート収入から増やしています。NISAは5年間と聞いていました。5年後にはそれを継続したい思いです。そのあとはどうすればよいですか?株式以外は枠を使っていないのでつみたてNISAも使えるのかと思って相談に来られました。

 

 

ご相談でお話した内容

NISAは5年後にどうしたらいいんですか?

 

NISAとつみたてNISAの活用ポイントについて

3つの視点でお話をしました。

1.  NISAとつみたてNISAの違い

2.  5年後のNISAの継続方法について

3.  将来に向けてのNISA・つみたてNISAの活用

 

1.  NISAとつみたてNISAの違い

ご相談者様はNISAとつみたてNISAの両方を使えるものと思っていました。NISAの枠を使いきれなかったので、残りを投資信託の積立にできないかと考えたようです。そのため、NISAとつみたてNISAはどちらか1つしか使えないことをお伝えし、違いを理解してもらうことから始めました。

 

①    NISAとつみたてNISAの違いについて

下記の表を使って違いをご理解いただきました。

ご相談者様がNISAを使おうと考えたのは、株式購入のためです。つみたてNISAに変更した場合、株式は選ぶことができなくなります。今後の購入についてお聞きしてみました。

購入済みの株数は400株です。2017年のNISA購入で年間チケット2枚が確保できました。800株まで増やすのにはハードルが高いので、株式購入はここまでにしようかと考えていたのです。2枚のチケットが毎年送られてくる権利ができたことになります。1デイパスポートはおとな7,400円、小学生4,800円です。おとなの分が確保でき、今年も家族で楽しんでこられたそうです。

さらに調べてみると長期保有株主様向け優待制度があることがわかりました。

35周年の時、2015年9月30日から2018年9月30日までの全ての基準日(9月30日および3月31日)において、100株以上保有されている株主に全員2枚配布されます。その年が2018年12月です。2018年には予定の2枚プラス2枚が送られてくることになります。

それをお伝えするととても喜ばれていました。

 

②    現状の確認

株主優待情報を確認してみました。

オリエンタルランド株主優待情報 

http://www.olc.co.jp/ja/ir/benefit.html

そして、オリエンタルランド株価の動きを確認しました。

 

株価も、値動きはあるものの、株主優待目的の長期保有者の多い人気の銘柄です。レポートを見てみると、業績も新規アトラクションを増やし入場者も増加しています。国内以外にも海外からの来園者も増加中。分散購入効果もあり利益も増えています。配当金も400株で今年6月に半期分8000円を出しています。年に6月と12月2回配当金を受け取ることができます。NISAで購入しているお陰で配当金にも税金がかかりません。利益が出ている株式を売却しても税金がかかりません。ご相談者はNISAを上手に活用して、ご家族との楽しい時間を過ごすことが出来ています。とても素晴らしいですね。

 

③  NISAとつみたてNISAのシミュレーション

NISAの状況は2014年1月から1年毎に100株ずつ購入して現在400株になっています。追加で株式を購入する予定はありません。つみたてNISAに変更もできますが、2019年にはNISAが5年目を迎えます。変更にはお手間がかかります。証券会社に書類を取り寄せたり、提出したりと何かと大変です。その後の手続きの事を考えると2023年まではNISAを使って運用をされてはいかがですか?とご提案いたしました。

 

ロールオーバーと言ってそのまま5年間継続して株式を持ち続けることもできます。少し複雑になるため下記の図を作成してご説明いたしました。

 

NISAは2014年から2023年までロールオーバーしながら限度額まで使っていきます。そして、つみたてNISAは2024年から2037年まで新規で積立を行うことができます。金額はNISAでは120万円でしたが、つみたてNISAは1年間に40万円までとなります。NISAをしっかり活用してからでも、つみたてNISAを十分活用できることがわかりました。

 

将来の事まで考えてみるとこんなに長く使うことができることをよくご理解いただくことができました。

 

NISAとつみたてNISAを活用した場合の全体像

 

2.  5年後のNISAの継続方法について

ご相談者様の今回知りたかった内容についてです。5年後にどうしたらよいかについてお話しました。先にロールオーバーということばを使いましたが5年後の考え方についてお伝えしました。

 

①  5年後の株価が上がっていた場合

例えば、70万円で購入した株式が90万円になっていた場合。プラスになっている20万円はすべて非課税で、あと5年間継続することが出来ます。配当金についてもそれまで通り、非課税で受け取ることができます。その場合証券会社へ書面の提出が必要です。証券会社からお問合せがありますから、忘れないようにしましょう。

 

ロールオーバーした年の枠を使えます。120万円-90万円=30万円となります。30万円分の追加購入ができます。NISA口座なので株式でも投資信託でも追加購入ができます。

 

そして、120万円の投資元本が180万円になっていた場合でも、NISAの限度額120万円を超えていますが、全額そのまま継続することができます。ご相談者の場合ロールオーバーをして、10年間は株式を配当金も利益分も非課税となるのです。

11年後には一般口座か特定口座に非課税で全額を移すことができます。5年後の手続きだけ忘れないようにしてくださいね。

 

②  5年後の株価が下がっていた場合

70万円で購入した株式が50万円に減っていた場合、マイナス分20万円はその年の一般口座の株式等の売却益と損益通算はできません。そのまま50万円が次の投資元本となります。10年後最初に投資した70万円を超えていればよいのですが、60万円でしたということもありえます。この場合50万円の投資元本でスタートしたことになりますから10万円のプラス分が非課税ということになります。最初に出した金額で考えると元本より減ってしまった時には、NISA口座に入っているものは、非課税にはなりますがマイナス分を見てくれません。他のプラス分と損益通算されないことは覚えておいてください。

 

ご相談者様は他の口座はお持ちではなかったので、下がった時でもそれまで10年間の配当金がすべて非課税で受け取るメリットが大きいことをお伝えしました。

 

③  ご相談者様の5年後について

ご相談者様はここまでの説明をご理解されて1年に100株ずつ購入していた株式はロールオーバーしたいとの考えです。

5年後はそのまま継続の予定です。それによって35周年、40周年には5年以上株主の優遇も受けられプラスチケット2枚が配布されます。とても楽しみにされていました。

また、5年後のロールオーバーの金額が100万円になっていたとしたら、20万円分投資信託の購入も行うことができます。

 

2018年には120万円の新規購入ができます。2019年から2023年は投資信託も始めていきたい考えです。まだ投資信託は購入したことがないため、今後購入の仕方についてもご案内することになりました。

 

3.将来に向けてのNISA・つみたてNISAの活用

ご相談者様のご家庭は、お子さまの成長と共に学費がどんどん増えていくことが考えられます。NISAが活用できないかをご家族の年齢をスケジュール表に当てはめて考えてみました。下記の表を見て気付いたことがありました。

長男が大学1年生になる時と次男の高校入学の時期が重なっています。大学の入学金や初年度納入金など大きな資金が必要な時期に、高校入学時も制服代などいつもより多くかかってきます。2017年に購入した株式は10年目を迎えます。売却して資金を作ることも可能です。そのころにはお子様も成長され、忙しく活動している時期かと思います。家族そろってディズニーランドにという行事ができなくなっていることも考えられます。また2018年から投資信託を定期購入していきたいと考えていらっしゃいます。その投資信託を解約して学費にあてていくこともできます。

 

2019年から2023年は120万円-株式ロールオーバーの金額を投資信託で積立していく予定です。10年目の区切りの年に現金化して学資用に準備していくことも考えられます。

 

2023年でNISAは終了となります。2024年からつみたてNISAを使えるようにするためには証券会社で、事前に変更手続きが必要です。2024年から2037年まで年間40万円まで、つみたてNISAで積立することができます。積立終了時の年齢はご主人様が56歳、ご相談者様が55歳と働き盛りの時に終了します。つみたてNISAは運用益非課税で将来資金をご準備されるのにとても適しています。学費で残った分は将来の資金としてそのまま運用していかれることをお勧めいたしました。

 

まとめ

・5年後に、株式はロールオーバーを活用し10年間運用益非課税メリットを受けていただくこと。

・2014年から2023年はNISA口座を使って運用していくこと。

・2018年は投資信託の積立を始める。

・2019年~2023年はロールオーバー分を引いて限度額まで投資信託積立を行う。

・2024年~2037年はつみたてNISAで投資信託積立を行うこと。

・学費が必要な時期は投資している中から取り崩しもしていただけること。

・老後の準備金として活用していただくこと。

 

 

最後に

ご相談者様のご家庭は、上場企業でお勤めのご主人さまの給与で家計はやりくりできていました。確定拠出年金も企業型でご加入されていらっしゃいます。ご相談者様のパート収入は予備費として、生活を楽しむために有効に使いたいとのお考えです。大好きなディズニーランドに行くきっかけとなる株主優待をしっかり使って思い出をたくさん作っていただきたいです。私自信、娘が小学校のとき年間パスポートを家族分購入して年間10回以上行っていた時期もあります。今でも良い思い出になっています。時間の使い方も財産ですね。応援したい気持ちでいっぱいになりました。NISAもつみたてNISAもメリットの1つがいつでも解約ができることです。長期で将来の備えとして作られたものですが、いざという時に使うことができるのはとても安心感があるのではないでしょうか?お子様の夢実現やご家族のために、貯めながら使ってこそお金の価値が高まりますね。

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木田 美智子
「今と未来を幸せに」の老後資金計画を実現!あなたらしくの初めの一歩をデザインします。

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