相談事例集|確定拠出年金(企業型・iDeCo・個人型)の相談事例をまとめました。

相談事例集|確定拠出年金(企業型・iDeCo・個人型)の相談事例をまとめました。

2017年 02月 02日

バランス型とかターゲットイヤーってありますがなんですか?

ご相談者様 DATA

【年齢】 30代半ば

【職業】 公務員

【性別】 女性

【家族構成】 独身、母

相談しようと思ったきっかけ(アンケート抜粋)

職場から、共済年金が厚生年金に変わったので、確定拠出年金iDeCoに入れるようになると上司から説明を受けました。結婚する予定もなく、老後のことも考えると加入しようかと思いホームページで調べたのですが、運用は自分でするとのこと。ことばの意味がわからなくて聞いてみようと思いました。 

ご相談内容

老後の事を考えて、確定拠出年金iDeCoで資産運用を始めようとしましたが、投資が初めてでいらっしゃいました。商品を選ぶにあたって、なるべく簡単に手間を掛けずに運用していきたい考えです。商品を選ぶにあたり用語の意味がわからないということでご相談に来られました。

ご相談でお話しした内容

バランス型とかターゲットイヤーってありますがなんですか?

バランス型とターゲットイヤー型は投資の種類の呼び方の1つです。

3つの視点でお話をさせていただきました。

1、しくみと違いについて

2、デメリットについて

3、選び方のポイント

 

1.バランス型ファンドとターゲットイヤー型ファンドのしくみと違いについて  

投資信託には、投資対象で分類すると債券、株式、REIT(不動産投資信託)、コモディティなどの投資市場をさらに日本、先進国、新興国などの地域で分けて運用する様々なタイプがあります。

毎年の運用結果を見ても、毎年成績順位が変動しています。つまりどの投資先が最も良い成果を出すかは誰もわからないということです。どれを選ぶか悩ましいですね。しかしそれら過去の実績から様々な投資先を組み合わせをすることで、値動きの大きさリスクを抑えることができる事がわかっています。その資産の組み合わせの事をポートフォリオと言います。でも複数の資産を自分で組み合わせていくのはなかなか大変です。そこで、あらかじめ組み合わせをセットしてある商品がバランス型ファンドです。お手間を省きたい方に人気となっています。バランス型ファンドにはバランスファンドと目標に向けての配分変更も行ってくれるターゲットイヤーファンドがあります。

 

 タイプで分けると

 バランスファンドは簡単にいうと

       幕ノ内弁当のようなもの

ごはん、焼き魚、玉子焼き、蒲鉾、揚げ物、漬物、煮物がどこの幕の内弁当の中にもバランスを考えて入っていますよね。もし同じお弁当を自分で買い物をして作ろうとすると、時間も手間もとてもかかるのではないでしょうか?得意な方は、上手にオリジナルで作ることができると思いますが、料理初心者にはこれだけの種類から組み合わせを考えてつくるのは難しく感じられるでしょう。これと同じように、バランスファンドには債券、株式、REIT、など国内、海外、先進国、新興国など投資方針で配分が決められていて、自分で選ばなくてもよいようにパッケージされています。よくレストランに行ってもコース料理やおまかせにしてしまうことも多いですよね。そういうおまかせタイプです。

 

 ターゲットイヤーファンドは

   オリンピック選手のスペシャルメニューのようなもの

2020年に東京オリンピックが開催されます。選手の皆さんはそこに向けて、体調管理、最高の実績を出すための準備が着々と進められていることでしょう。栄養バランスも目標時に最高の結果を出すため変化があるはずです。ターゲットイヤーファンドはバランスファンドをさらに、目標の年度に合わせて目的に合わせて結果を出すように配分比率を自動で変更してくれます。例えば老後資金として準備するなら、それぞれ受け取り開始時期が異なります。自分の受け取り希望が20年後ならその時に向けて、早い時期は資産を増やしやすい株式の配分を多く、そして、徐々に値動きの少ない債券を多くする配分変更を自動で行ってくれます。受け取りたい時期がちょうどリーマンショックのような株価が下がってしまう時期に当たってしまっても、債券への投資配分が多ければ債券は株価の下落はむしろプラスに働きますから、大きな損失を被らずに済みます。このように受け取り時に合わせてより良い結果を残せるようにスペシャルなメニューをそろえているということです。

ターゲットイヤーファンドは名前の最後に西暦2045等と数字が入っていることが多く、それがすなわち2045年に60歳になる方であれば、ターゲットイヤー2045が選択肢と思っていただくと分かりやすいと思います。老後でお金が必要な目標とする年に向けて安全性の高いものへ変更してくれるお手間を掛けたくない方にぴったりのバランス型ファンドなのです。

 

しくみについて

バランス型ファンドは決算ごとに、決められた配分に戻してくれます。これをリバランスと言います。投資配分は株式が良い時は株の比率が大きくなります。そうするともし自分が配分変更をしているとすると、もっと株があがるかもしれないと思いなかなか売れないことが考えられます。やはり運用は良い時悪い時があるので、いずれ下がってきます。バランスファンドは決められた時期に価値が上がって配分が大きくなっているものを売り、価値が下がって配分が当初より小さくなっているものを買うということを自動でやってくれます。これにより株の比率が高くなりすぎてリスクが大きくなってしまうことも防げますし価値が下がっている債券をより多く仕入れをすることができます。これがリバランスの大きなメリットと言えます。ターゲットイヤーファンドは目標年に向けて安全性の高い商品に自動配分してくれます。忙しい方やお忙しい方に適した商品です。

 

2.デメリットについて

投資信託は、一般的には手数料として買う時にかかる「販売手数料」、持っている間かかる「信託報酬」、売るときかかる「信託財産留保額」があります。しかし確定拠出年金の中では、購入時の「販売手数料」はかかりません。

また商品によっては投資信託へ投資するタイプ(ファンドオブファンズ)だったりして「信託報酬」などの運用コストが高い商品もあります。運営管理機関ごとに取扱商品が異なりますがバランスファンドとターゲットイヤーファンドを比べるとおまかせ度が高いターゲットイヤーファンドの方が信託報酬は高い傾向にあるので信託報酬も比較して、選ぶことをお勧めします。

 

ア バランスファンドのデメリット

複数の値動きの違う投資対象を一緒に投資を行うため、マイナスも抑える代わりに、プラスの時も上昇が押さえられてしまうことです。また、リバランスは自動で行われるため、動きが一方方向に向いている時でも、株が上昇を続けている途中で売ってしまいます。また、債券が下がりさらに下がっている時でも買ってしまいます。

 

イ ターゲットイヤーファンドのデメリット

配分比率を安全性の高いものへ自動変更してくれるのでとても親切です。ですが、期間が短いと効果を発揮できないことになります。60歳定年に向け、株の比率が下がってくるわけですが、長寿の時代です。リスクをとっても運用しながら取り崩したい方には向いていないかも知れません。60歳頃に株価が上がっていたとしたら、株の保有を減らさない方が良いケースも考えられます。

 

3.選び方のポイント

ア 目的の確認

ご相談者様は60歳まで確定拠出年金iDeCo積立運用を行います。あと25年ほど運用期間があります。老後資金としてしっかりご準備していくということを明確にします。おまかせタイプのバランス型を選ぶ場合でもご自分に合った方を選びたいものです。バランスファンドを選ぶか、ターゲットイヤーファンドを選ぶかを考えます。バランスファンドを株式配分が多いタイプから、年齢に合わせて債権比率の高いものに乗り換えていくこともできますし、ずうっとおまかせにしたい方はターゲットイヤーファンドにしていくこともできます。

 

イ リスクに対する考え方(リスク許容度)の確認

運用はハイリスク・ハイリターンそしてローリスク・ローリターンと言われ、リスクを多くとると利益も大きくなる可能性が高くなります。若い方は株式を多く、60歳に近づくにしたがって債権を多くという考え方が一般的に言われています。ですが人それぞれ感じ方や考え方が違います。ご自身の考えを確認しましょう。

値動きに対しては、下記の中でどれを選びますか? 

①安定的な運用をしたい 

②安定的・積極的な両方を取りたい 

③積極的に運用したい

今回はSBI証券のバランスファンドで説明します。バランスファンドによってリスク度を選ぶことができます。日興DCインデックスバランスファンドでは株式の配分を(株式20・40・60・80)の4種類用意されています。①安全志向の方は株式20を選べばよいですし、③積極タイプの方は株式80を選ぶことで、ご自分の考え方に合った運用を行ってくれます。前に説明した配分変更リバランスも自動で同じ比率にしてくれますからお手間がかかりません。まずはご自分のタイプを確認して選んではいかがでしょうか? 

 

ウ  運用商品の比較(手数料・リスク・配分)

手数料を確認しましょう。同じタイプが複数ある時は安いものを選びます。

バランスファンドとターゲットイヤーファンドを比較すると信託報酬が時間経過で銘柄変更をしてくれるターゲットイヤーファンドの方が手間がかかる分高めになっています。

 

SBI証券バランスファンドの比較

ご相談者はSBI証券のiDeCoの資料を持参されましたので、資料をみながら具体的にバランスファンドのチェックポイントをお話しました。

まず、バランスファンド4本のコストの比較です。株式○○と数字が入っているのは株式に投資をする比率を指します。株式の比率が高い方が信託報酬も高めになっています。

日興-DCインデックスバランス

(株式80・株式60・株式40・株式20)

順番に2016年12月現在

  株式80 株式60 株式40 株式20
信託報酬   0.216% 0.2052% 0.1944% 0.1836%

5年  リターン

16.05% 12.80% 9.56% 6.19%

設定来 リターン

121.89% 100.38% 77.82% 52.50%

となっています。リターンは株式比率の高いタイプの方が高い結果になっています。他のバランスファンドも用意されていますから、内容と合わせて比較していきましょう。

  

SBI証券ホームページで比較できます。

SBI証券のターゲットイヤーファンド

セレブライフ・ストーリー 2025/2035/2045/2055

                 の信託報酬は

2025は0.6875%、2035は0.6963%、2045は0.6996%、

そして2055は、0.6792%となっています。

●信託報酬の内容はこちらをご参照ください。

エ  バランスファンドとターゲットイヤーファンド

                どちらか悩んだら

投資経験初めてというご相談者様は迷われる方が多いです。その場合、半分ずつ積立をしてみるのも方法です。だんだん運用にも慣れ投資の知識が身についてきます。積立をスタートしてからは、ご自分で半年に1回くらいは、どうなっているかチェックされることをお勧めします。確定拠出年金iDeCoは銘柄変更も簡単に行うことができるからです。バランスファンドやおまかせタイプのターゲットイヤーファンドをコアにして、将来的には今後成長が見込める新興国のファンドなどをプラスしてオリジナルバランスファンドを作っていくこともできます。

 

まとめ

 ご相談者様は、共済年金が厚生年金に統合され老後に不安を感じていらっしゃいました。職域加算の不足部分をカバーするため確定拠出年金iDeCoで始められるのは1番ベストな方法であることをご理解いただきました。また、1番不安を感じていた運用を自分で行うという点についてもおまかせタイプのバランスファンド、ターゲットイヤーファンドがあることがわかり最初はこれから始めようと気持ちが楽になったと喜ばれていました。できるだけ早く始めること、そして長く続けていただくことをお勧めしました。老後の不安が少なくなり、今のお母様との生活も楽しくなられることでしょう。将来もしご結婚をされ、専業主婦になられたとしてもずっと続けていくことが可能です。持ち運びできる安心感がありますね。全員加入になってさらに魅力が増しました。

 

 

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木田 美智子
「今と未来を幸せに」の老後資金計画を実現!あなたらしくの初めの一歩をデザインします。

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