林 智慮

【未来を信じること】渋澤健氏のご講演から

制度や仕組みを、

知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】

FP相談ねっと林です。


2024年、お札のお顔が変わります。
さて、1万円札は誰でしょう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

thinking time・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(イラストやさんより 考える人のイラスト)




はい、日本資本主義の父と称される、渋沢栄一氏です。

先日、FP相談ねっとの勉強会がありましたが、登壇されたのは、渋沢栄一氏の玄孫でいらっしゃるコモンズ投信会長 渋澤健氏。
「渋沢栄一の思想に学ぶ、未来を創る企業とよりよいお金の使い方」というテーマで、日本の資本主義の父の思想を学ばせていただきました。
以下は、私の備忘記録とつぶやきです。

・一滴のしずくには力が無いけれど、集合させると水滴に成り、水流を作り、川になる。流れが出来れば原動力となるという合本主義の思想。
一個人の投資や活動でも、共感して集まり、共助で足りないところを補い合い、そして共創。繰り返しで世界を変えることが出来る。持続的に、誰もが取り残されない豊かな世界へ。
SDGs投資は、その思想まんまを受け継いでいる。

・持続可能性と機会平等
長い年月を掛けて、変化してきています。
中には、自分の既得権を主張し変化を好まない者もいます(表現をぼかします←奥歯に物が挟まって・・)が、今までがこうだったからでは無く、包括的に見て社会がどのようにある良い変化するべきとの考えを持つ人々が多くなると、徐々に世界が変えられていくのだなーと。

・weの為にお金を使う。栄一氏の「論語と算盤」の言葉、『よく集めよく散ぜよ』
集めただけで散ぜなければ、循環しないので、循環の流れに弾かれ戻れません。結果、大きなリスクが降りかかることに。「お金を循環させる」という言葉は、良く聞きますが、お金を流す場所を間違うと大変なことになります。

・投資は英語でINVEST。ベストのポケットに、『より良い明日のために、いろんな成長を呼び込み、いろんな気づきを呼び入れる事』というもの。
タンス預金で眠らせておいても、そのままで何も生み出しませんが、1人では僅かな投資金額でも、多くの人が投資により企業の応援をすることで、企業が成長することが出来ます。

・繋げる力である「と」の力を持ち、「今日よりも、よい明日」へと、1人1人が同じベクトルを基続けていると、無理だと思っていることも、目標に近づいて行く。諦めちゃ、ダメ。

正しい考えは長い年月を超えても不変であって、途中でどんなに短期に変化をもたらす考え方があっても、やはり正しい方に向かって行くものだと思いました。

渋澤健氏がコモンズ投信を立ち上げようとされたのは、お子さんが誕生されたときと伺いました。
著書の中に、「子どもの笑顔という大切な社会的リターン」をどのように図るかとありますが、『子どもの笑顔』は大切な宝物。大切な宝物を守りたい気持ちは、国籍関係なく、子を持つ親御さんは同じです。
◯◯主義社会と社会の思想は違っても、そこで暮らす子ども達が笑顔でいられる社会が続くことを願う気持ち、大切なものを守る気持ちが集められると、大きなうねりになり、社会が整っていくのかなと感じました。

行動を起こすと、何かにぶち当たります。栄一氏は、著書「論語と算盤」に、「大丈夫の試金石」という言葉で、逆境にいかに立ち向かうべきであるかを述べられています。
健氏は、『「どうせできないだろう」「無理」と決めつけ、「できるか、できないか」を基準にして逆境を避けてしまうため、本物の大丈夫がデザインされない。「ああしたい」「こうしたい」が大切だ』と、解説しています。
困難に当たったときに、無理だったんだと諦めず、他人の所為にぜず、どうしたら良いのか考える。それの積み重ねで「大丈夫の試金石」を身につけることが出来ることは、やはり変わらない真実ですね。

※ご参考  渋澤健氏著書 「SDGs 投資」