こんにちは、FP相談ねっとの大地恒一郎です。
10月8日付で、「MINKABU(みんかぶ)」の「投資信託」サイトに、『「つみたてNISA」のタテヨコナナメ(6)』をリリースしていただきました。
今回は、前回に引き続き、「指定インデックス投資信託」の指定要件のうち、「信託報酬」について触れたのち、「その他の費用」について説明させていただきました。
この「その他の費用」は、「投資信託説明書(交付目論見書)」の費用のページに書かれていますが、普通は読み飛ばされてしまいそうな部分です。
ただ、本年6月に金融庁から公表された「資産運用業高度化レポート2021」でも、このコストのことが触れられています。
投資信託は分かりづらい金融商品と言われることがありますが、投資家にとって重要なコストの部分が、運用会社によって内容や区分などがマチマチでは、なかなか理解を得られないのではないでしょうか。
信託報酬を含めたファンドのコストの水準は、運用会社の方針でファンドごとに様々であっていいと、思っています。しかし、コストの水準ではなく、信託報酬やその他費用に含まれるコストの内容や区分は、業界として統一されるべきではないか、考えています。そうでなければ、投資信託はいつまでたっても、分かりづらい金融商品、と言われるのではないでしょうか。
「つみたてNISA」に注目が集まっている今だからこそ、少額から始められる投資信託は、「長期」・「積立」・「分散」という投資の王道を実践できる金融商品として、もっと分かりやすい商品として、投資家から、いや国民から、信任を得てもらいたいと願っています。
また、今回は、金融機関を選ぶ際のポイントもお伝えしています。
「指定インデックス投資信託」のファンド数は173本と多いのですが、その中には、同じ株価指標に連動するファンドもたくさん含まれています。そして、金融機関によって、取り扱うファンドも、その数も、異なっています。どの金融機関でも、すべての「つみたてNISA」対象ファンドを取り扱っていれば、何の問題もありません。しかし、そうではありません。
ですから、「つみたてNISA」を始める際は金融機関選びも大事になってきます。
お時間のある時にご高覧いただけますと幸いです。