仕事や結婚、子どもの教育、親、老後、人生において様々な局面で私たちはお金と向き合ってます。
その中でも必ず訪れる老後、その老後のお金に不安をお持ちの方、先ずはご自身の置かれている現状を知ることが不安解決の第一歩です。
漠然とした不安は、現状を知ることによって何が原因で不安に思えるのかがわかってきます。
老後資金の不安を解消する3つの事1つ目として
現在と親の時代との違いについて
お伝えします。
現在と親の時代との違い
違いについてお話しする前に、
親の世代から変わらない共通点をお話しします。
それは、
お金についての教育を受けていない!
今まで私たち日本人は学校でお金の教育を受けていません。高校や大学でもしっかりとした金融リテラシーや、投資の事など学んだ人は少ないはずです。
皆さんはお金の相談を誰にしますか?お父さんやお母さん、ご両親ではないでしょうか?親御さんから常に「貯金しなさい!」「銀行や郵便局で貯めるのが一番安心!」などと言われて育ちませんでしたか?
預貯金で預けることは習っても、殖やす方法は教えてもらってないことでしょう。なぜなら親の時代は銀行や郵便局に預けさえすれば殖えていた為、親は殖やす方法を考える必要がなかった、知らないんです。知らないから教えられるはずがありません。
お金の知識を身につけましょう!
親の時代はどんな経済状況だったのでしょうか?
1955年から1973年までを高度成長期 実質GDPの成長率は平均9.1%
1973年から1991年までを安定成長期 実質GDPの成長率は平均4.2%(1986年ー1991年バブル期)
親の時代
- 終身雇用
- 右肩上がりの給与体系
- 退職金制度
- 保障された年金制度
- 高金利
1989年12月 バブル崩壊
これを境に日本経済は大きくかわりました。
現在
- 転職?
- 増える給与?
- 退職金?
- 先行き不透明な年金
- 低金利
今の時代の経済状況は
2016年の実質GDPの成長率は1.1%
親の時代のように経済は成長していない。
増えない給与
国税庁民間給与実態統計調査によると
1997年 平均給与 4,673(千円)
をピークに給与は下がり続け2008年のリーマンショック以降は横這い状態
2016年 平均給与 4,150(千円) ピーク時より52万3000円少なくなっています。
超低金利
預金金利は親の時代は6%越え、今は0.01% 超低金利時代です。
100万円預けて 6%なら 12年で倍の200万になりますが、0.01%だと 7200年かかって倍になります。縄文時代に預けて今やっと倍になるということです。
100万円銀行に預けていても1年間に100円しか増えない時代です。それなのに親の世代と同じように、ほとんどを預貯金で貯めている私たち、親の真似をしてもお金は増やせません。
不透明な年金
1961年に始まった国民年金制度、当時20歳の人の掛け金はなんと100円、今は16,260円です。支給年齢は65歳ですが、これが今後少子高齢化の進行により
- 支給開始年齢の引き上げ
- 給付額の減少
- 保険料値上げ
のいずれかをしなければ、年金の財源確保ができない現状です。
今回は、老後資金の不安を解消する3つの事1つ目として
現在と親の時代との違いについてお伝えしました。
親の時代は高金利のうえ、経済も成長していたいい時代でした。それと比べると私たちは厳しい時代にいます。
現在と親の時代の違いを知り、それに対処していけば将来の不安はなくなります。
次回は更なる不安解消のために、
老後資金の不安を解消する3つの事2つ目
「ご自身の将来の年金額を知る」というお話をします。