松井証券に行ってきました!
日 時:6月7日木曜日
メンバー:松井 亮様(松井証券)
水野和人(確定拠出年金相談ねっと)
向藤原 寛(確定拠出年金相談ねっと)
竹内 美土璃(確定拠出年金相談ねっと)
※初めての取材で、緊張のあまり私たちの写真を撮らせていただくことを忘れてしまいました(笑)。
取材報告
〇松井証券の会社の雰囲気
「iDeCo研究会のおススメする運営管理機関」の第一弾として、松井証券さんに取材させていただきました!
会社の雰囲気やご担当者の対応って気になりますよね?
えっ?お店の雰囲気はいいのに実際はこうなの?というのも良くあります。
なので、私たちの目線から見た、会社の第一印象からのご報告です。
松井証券さんの会社の内観は、落ち着きのある、シックな感じ。
私たちは、松井証券さんのオフィスの素敵な応接室に通していただき、取材をさせていただきました。
会社も担当者の松井さんも、とても暖かい感じで、親切に対応してくださいました。
〇松井証券をベスト6に選んだ理由
私たちが松井証券さんをBEST6に選んだ理由は下記の2つです!
- 松井証券に支払う運営管理費用は無料。ただし、国民年金基金連合会103円、信託銀行64円は毎月必要です。
- iDeCoの制度が始まってからしばらくしてiDeCoをやり始めたため、他の証券会社よりも信託報酬(投資信託では必ず必要な費用)が安い。
〇特徴
私たちが感じる松井証券さんの特徴は下記の3つです!
- 初心者にとっては、知名度が低いが、創業100年を迎えた老舗証券会社。
- 運用商品が12本と比較的少ない分、コストが安く、選びやすい。
- デフォルト商品(何も商品を選ばなかったら選ばれる商品)が元本確保型。
〇取材内容(一部)
たくさんお話をしてくださいましたが、松井証券さんを知るために、特徴的だったところをQ&A方式にまとめました。
Q(確定拠出年金相談ねっと):なぜ、iDeCo参入を決められたのですか?
A(松井証券):当社は20年前から投資信託を扱っていなかったが、投資信託を扱うようになったので、自然の流れで資産形成に必要なiDeCo参入をすることになりました。
Q:なぜ、20年前に投資信託を止められたのですか?
A:当社は、「古いしきたりを取っ払いたい、お客様に不要なコストを支払っていただくのをやめたい」と思い、20年前にお客様が投資信託を購入する際に当社に支払う販売手数料を3%から1%に変えました。そうしたら、投資信託会社から商品の供給をストップされました。その結果、お客様へ提供する商品がなくなってしまったのです。よって、投資信託の販売から手を引きました。
Q:ではどうして投資信託を復活されたのですか?
A:近年、ノーロード投信(販売手数料が無料の投資信託)が増えたり、顧客本位の業務運営が推進されてきたので、当社がかつて考えていたように販売できるようになりました。他の証券会社よりも後発ですが、投資信託販売の方針を見てもらえば当社の良さはわかると思います。
Q:御社のiDeCoに関して自慢できるところを教えてください。
A:とにかく、初心者でもわかりやすいものにしました。
よって、
- 専門用語を使っていません。
- 投資信託を12本に絞っています。
各資産に1本ずつ(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、海外REIT、バランス型、コモディティ、元本確保型)+ひふみ年金が入っています。
お客様が選びやすいよう、厳選して各資産に1本ずつ入れました。また、ひふみ年金は、お客様からのご要望が多いこともあり入れました。 - 後からできたので、他の証券会社を研究して、手数料を安くしました。
Q:今、流行りのロボアドについてはどうお考えですか?
A:iDeCoはロボアド対応していません。
なお、当社含め世の中のロボアドは万能ではありません。色々なお客様にご利用いただけるよう、当社がポートフォリオ提案で用いているロボアドは、あえてお客様でカスタマイズできるようにしています。
Q:今後、お客様への働きかけはどうされていますか?
A:若者に対し、将来や老後の不安や危機感をあおってもダメだと思っています。若者のニーズを考えて、必要な時に、必要なタイミングで寄り添っていく方がいいと、当社は考えています。
【まとめ】
相談ねっとからの質問事項 |
松井証券さんの回答 |
iDeCo参入を決めた理由は? |
投資信託を再開することになり、iDeCoを始められた。 |
iDeCoで一番自慢できるところは? |
「本数では決めない!複雑な投信は選ばない」というルールの元、本当に欲しいものしかない。また、後発なので、他社よりも同じ種類の投信でも信託報酬が下がっている。 |
iDeCoに関してHP等の資料作りで工夫しているところは? |
必要な分だけに情報量を絞り込んだ。 初めて投資する人にもわかりやすく、専門用語を使っていない。 |
運用商品の数のこだわりは? |
12本にしている。代表的なアセットクラスから1本とし、基本的インデックス。アクティブは、お客様のニーズに合わせて現在1本(ひふみ年金) |
デフォルト商品(何も商品を選ばなかった時の商品)について、元本確保型から投資型への移行についての考え方は? |
商品を選びやすく工夫したので、現状は元本確保でいいと考えている。 |
デフォルト商品について、今後どのようにしていくか? |
今は現状でいい。 |
デフォルト商品について、顧客への働きかけは? |
元本確保型なのでしていない。今後必要に応じて。 |
デフォルト商品について、顧客へ理解してもらうための工夫は? |
シミュレーターで資産運用のメリットを感じられるようにしたり、申し込み画面も工夫している。既にバランス型の方が多い。 |
今後、信託報酬値下げ競争がもう少し進みそうな感じがするが、取扱商品の変更はあるか? |
既に安い投信を選んでいるので変更の予定なし。 |
ロボアド(ロボットアドバイザー)の、役割と将来的な可能性についてどのようにお考えですか? |
iDeCoはロボアドに対応していない。 |
〇取材を終えて
ここからは、iDeCo研究会の個人的な感想です。
とても丁寧かつ、親切な受け答えをしていただきました。
現在の社長(先々代の社長の娘婿)が当時、「余計な販売手数料を取る投資信託は売りたくない」というお考えから投資信託を売らなくなったとのこと。
その経緯からもわかるように、松井証券の目的は「お客様視点が一番大事!」という一貫した想いがあるのだなと感じられました。
「お客様中心主義」素晴らしいですね。
また、iDeCo参入については、運営管理機関の登録手続きなどの関係で、今年からとなりました。
そのおかげで、先行でiDeCoをしていた会社を十分に研究して、料金設定や商品選びをされています。
裏を返せば、消費者である私たちにとってはとてもいい運営管理機関といえます。
結論:これからiDeCoを始めたい!という初心者の方にとって、おススメです。