塚越 菜々子

教育費が貯まっていないうちに、資産運用を始めてもいいんですか?

\家計簿にサヨナラしよう!/
働くママ専門!「貯まる・増える仕組みづくり」
確定拠出年金ねっと認定CFPの塚越菜々子(つかごしななこ)です。

「おかーさん、ご飯できたよ」
そんな声で起こされた朝7時。

娘が朝食を用意してあきれ顔で私を起こしに来ました。
子どもの世話にあまり手をかけていない自覚はありましたが、ついにこんな日が来てしまいました(笑)

7歳娘に世話をされるズボラ母FP、塚越菜々子です。

 

とはいえ、教育費に関しましては計画的にお世話させていただくベく準備をしています。

今日は「いまから資産運用も始めたほうがいいかも」とお話すると、同年代のママたちからよく聞かれる質問、

『教育費が貯まってないうちに資産運用してもいいの?』
『先に貯めてから運用した方がいい?』

というご質問にお答えいたします。

教育費の目標は定まっていますか?

ママたちの家計にとっては、目下のお悩みであることが多い「教育費」
保険や住宅ローンと同じぐらいご相談が多い項目でもあります。

教育費のことを考えるときに大事なのは、「いくらかかるのか」ではなく「いくらかけるのか」です。

正直、目の前にいる可愛い我が子。望む限り自由に教育の機会を与えてあげたいと思うのももっともな話です。そして「出せてしまう」のが教育費なんですね。
だいぶ先にあってリアルに感じにくい老後資金と違って、目の前にいる子供のことですから、どこかから回して来れてしまうのが教育費の怖いところでもあります。

親世代に教育費が心配だと相談すると「なんとかなるのよ」「なんとかなるわよ~」と言われたりしませんでしたか?
確かになんとかなります。が、今はリアルに想像できなくとも、老後は必ずやってきます。

だからこそ、教育費はある程度の上限は設定しておかなければいけません。

 

「教育費っていくらかかるんですか?」
とは、よく聞かれる質問ですが、その質問に対してはこう答えます。

「いくらかけたいですか?」
「いくらかけられますか?」

いくらかけられれば正解、というものではないですものね。
子どもの人数や、自分自身の教育観・そして夫である父親の教育観。何より家計の状況をしっかり把握して考えなければいけません。

『いつまでに・いくら』これを定義することから、教育費の準備はスタートします。

 

今の家計で目標に達しますか?

教育費を準備すると言っても、まさか中学や高校の学費を貯めて準備するということはないと思います。多くは大学の費用をメインに貯めていくことになりますね。

日本政策金融公庫「教育費負担に関する実態調査結果」(平成30年02月14日発表)によりますと、

入学費用と在学費用を合わせた場合

  • 国公立大学  503万円
  • 私立文系   738万円
  • 私立理系   807万円

などというデータもあります。

 

今、どんな準備をしていますか?

児童手当を全部貯めている?
学資保険に入っている?
子どもにもらったお祝い金をよけてある?
積立をしている?

その状態が維持できれば、教育費が目標に達するのなら、一安心。

どう考えても貯まらない・・・
そもそも目標を決めてない・・・

ということでしたら、まずはそちらをきちんと再確認することが大事ですね。

 

運用で大失敗しない大事なポイントは「資金を分別しておくこと」

    • 生活費などのすぐ「使うお金」
    • 10年程度で使う予定のある「貯めるお金」
    • それ以上先のいまは目的が定まっていない「増やすお金」

 

教育費は「貯めるお金」ですね。

    目標を定め、分別できているかをチェックしてくださいね。

\できていない、どうしよう・・・という方は「家計の個別相談」へどうぞ(^^)/

 

教育費が終わってからで間に合いますか?

自分が決めた教育費に向かって着実に準備できているのがまずは基本です。

でも・・・教育費が終わってから老後資金の準備に入って間に合いますか?
大学を卒業する22歳。

その時、自分はいくつになっていますか。

 

20代前半に産み終わり、子どもが大学を卒業してもまだ40代よ、という方は今はもうそれほど多くないですね。
20代(遅くても30代前半)で産み終わっていて、65歳までは給与水準が落ちずに働けるよというケースを除いては、教育費と老後費用を順番に準備するのは難しいはずです。
となると、やはり並行して貯めていかないと定年後に暮らしが厳しいものになってしまいます。

30代で子供を産んで60歳定年。その後は再雇用で給与水準が下がる見込みなどのケースの場合は特に、並行して準備していく意識を持ってください。

教育費で手いっぱいで老後の費用なんてとんでもない、となってしまっているなら、教育費にかける比重が高すぎなのかもしれません。

 

余裕がないからこそ、早くから少額でも。

教育費が用意できるかどうかわからない、老後のお金に回しちゃって大丈夫なんだろうか・・・そう思う気持ちはとても分かります。
教育費は老後の費用に比べて、どれくらいかかるかが見えやすいですものね。
習い事などはさておき、学校にかかる費用は収入にかかわらず一定ですから、目標値を定めやすく危機感も感じやすいものです。

でも、よく考えてみてください。
そもそも、老後のお金がどれくらい必要か考えたことがありますか?

必要な金額をおおよそにでも想定してから、教育費とのバランスをとってほしいのです。

目標に対して早く始めれば当然一度に積み上げる金額は小さくなります。
余裕がないからこそ「時間」という武器を使って少額から準備を始める必要がありますね。

 

まとめ:教育費とバランスを取るためにも今から少しずつ

よほど若い人以外は、教育費が終わるまで待っていたら老後の資金が足りなくなりかねません。
まずは教育費も老後費用もおおよその目標を立てて、バランスを考えましょう。

少額でも老後のために積み立てを始められないようなら、バランスが取れていない可能性もあります。

少しずつでも時間をかけて準備していくなら、お金にも働いてもらう資産運用も検討した方がいいかもしれません。
必ず必要になるわけですから、少しづつでも貯めることのできたお金の置き場「確定拠出年金」「つみたてNISA」など選んでいくことで、より有利に貯めていくこともできますよ。

 

資産運用の方法だけではなく、教育費のこと老後費用のこと、その他、働くママの家計のことは「家計の個別相談」で承っています。

保険も金融商品も販売しない独立系FPですので安心してご相談くださいね。