こんにちは!岡山の確定拠出年金相談ねっと認定FPの黒木留美です。
FP技能士3級は金融機関に勤務されている方にとって必須ともいえる資格です。
最近はお金に関する知識を体系的に学びたいという方にも人気があります。
FP技能士3級を独学で勉強しようと思っている方のために試験の概要、難易度と合格率、勉強法をお伝えします。
試験の概要
【試験内容について】
FP技能士の試験といえば、出題範囲が広いことが特徴です。
内容は大きく分けて6つの分野に分かれています。
1.ライフプランニングと資金計画
2.リスク管理
3.金融資産運用
4.タックスプランニング
5.不動産
6.相続・事業承継
これら6つの分野からまんべんなく出題されるので、受験者の方は幅広い知識を身につける必要があります。
【実施団体】
FP試験は「FP協会(特定非営利活動法人日本FP協会)」と「金財(一般社団法人金融財政事情研究会)」の2団体で実施されています。
試験の内容は学科と実技に分かれています。
学科はどちらの団体も共通です。
実技はFP協会が「資産設計提案業務」を、金財が「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」と分かれています。受験者は3つのうちどれかを選ぶことができます。
【出題形式と合格基準】
学科・実技ともにマークシート形式で6割以上の得点で合格になります。
学科は1問1点の問題が60点満点で36点以上で合格です。
実技はFP協会の場合20問100点満点で60点以上、金財の場合15問50点満点で30点以上で合格です。
合否の判定はそれぞれ行います。学科あるいは実技の合格者には一部合格証書が発行され、学科と実技の両方に合格すると合格証書が発行されます。
「6つの分野から問題がでるなんて、たくさん覚えることがあって大変そう?」と思いましたか?
それとも、「6割の正答率で合格できるなら、なんとかなりそう?」と思いましたか?
FP技能士3級試験の難易度と合格率
【難易度】
FP技能士3級の試験の難易度はかなり低め、つまり簡単といえます。
出題範囲が広いことが難しく感じるかもしれませんが、問題自体は基本的な内容がほとんどで広く浅く出題されています。
問題は全て選択肢の少ないマークシート形式になっており、答えやすいです。
【合格率】
直近の2019年1月の試験の合格率を見てみましょう。
学科試験は74.09%(FP協会)、51.94%(金財)です。
実技試験は「資産設計提案業務」83.38%(FP協会)、「個人資産相談業務」56.21%(金財)、「保険顧客資産相談業務」39.32%(金財)です。
過去3年間の合格率の推移を見てみると、学科試験はFP協会では70~80%、金財では50~70%です。
実技試験の合格率はFP協会では90%前後、金財では「個人資産相談業務」を選択した人で70%前後、「保険顧客資産相談業務」を選択した人で50%前後で推移しています。
同じ試験をしているのにFP協会と金財では合格率に10~20%の開きがあります。
この理由としてはっきりとしたことは言えませんが、金財は団体受験者が多く、勉強をせずに試験を受ける人が多いことが推測されます。決してFP協会の試験の方が簡単というわけではありません。
学科試験と実技試験の合格率を比較してみると、ほとんど学科試験の合格率の方が実技試験よりも低くなっています。
つまり、試験勉強は実技試験対策よりも、学科試験対策に力を入れた方がいいということです。
総合的に見ると、合格率はかなり高い試験だということです。
学科と実技の両方を合格する確率は50%~60%くらいなので、それなりに勉強をして臨めば十分に合格できる試験ですよ。
FP技能士3級の試験の全体像がだいぶわかってきましたか?
独学で合格を目指す勉強法
次回試験日2019年9月8日(日)を目指して、そろそろ試験勉強を始めようかな~と思い始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
軽く読んで、参考にしていただければ嬉しいです。
【テキスト】
3回読んで下さい。
1回目はパラパラと目次を拾うようなイメージで1冊をさーっと読んで下さい。
1回目は時間をかけません。
2回目は1回目よりも少し丁寧に読んでください。
赤字で書かれている部分を拾うようなイメージです。
3回目はしっかりと精読してください。
テキストの内容を読み込む時です。
【画像教材】
CD,DVD,インターネットなど画像教材を見るのはこの段階ですよ。
テキストの精読で内容が理解できていない部分はここでしっかりと理解を深めて下さい。
【過去問題集】
ほとんどテキストに姉妹本で過去問題集があります。
その過去問題集を3回転しましょう。
1回目は問題の答えが分からなければ。10秒だけ考えて下さい。
10秒考えて、分からなければ、すぐに解答を見て、正しい解答を覚えましょう。
2,3回目は出来れば時間を決めて、集中して解きましょう。
分からなかった問題はテキストに戻って、確認します。
その際にテキストにマーカーなどで印を付けると自分が解けない問題はどこか、
自分がまだ覚えきれていない部分はどこか、がはっきりとします。
・自分はどの問題をいつも間違っているのか?
・テキストのどの部分が覚えきれていないか?
これが分かれば、合格ラインに近づいていますよ。
まとまった時間がなかなか取れない方は隙間時間にスマホで過去問ナビ( kakomonnavi.com/licence.php?id=fp3_gakka )のサイトで問題を解くという方法もあります。ご自身の生活に合わせてくださいね。
【模擬試験】
最後の仕上げです。
本番と同じ時間(学科120分・実技60分)で同じ問題数(学科60問・実技20問)を解いてください。
FP協会のWEBページ( www.jafp.or.jp/exam/mohan/) にある過去問をプリントアウトして解いてもいいです。
模擬試験でもいいです。
本番を体感することが直前期には必要です。
出来れば、1回、うーん2回は頑張ってもらいたいですねー
【最後に】
勉強時間は不動産や金融機関に勤務していて知識がある方でしたら、20~30時間でも十分に合格できる可能性はあります。
ですが、全く知識がない方や学生の方でしたら、50~60時間は確保することをお勧めします。
今からでしたら1日に大体1~2時間ですね。
そしてFP2級の受験を考えている方はぜひ100点目指して下さい!
受験申請期間は明日からです。
2019年7月4日(木)~7月23日(火)
受験申請をして、勉強を始めても十分に間に合います。
FP技能士3級は独学でも合格可能な試験です!
でも、もし一人で勉強するより、
・一緒に勉強の計画を立てたり、分からない問題などを教えてもらった方が効率よく勉強できるという貴方
・一人だと試験までモチベーションが維持できないという貴方
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試験合格まで黒木が伴走しますよ!
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