青山 創星

停電したらスマホの充電をどうしますか?

こんにちは、青山創星です。

突然ですが、大きな災害があると一番困るのが通信ができなくなることと一時的に必要となる現金がないことです。

住まいに大きな損傷を受けた場合、壊れた住まいや家電製品などを修理したり新たに買ったりしなければならなくなります。

思わぬ出費に対応するためには、ある程度のお金をいつでも引き出せる状態にしておく必要があります。

お金を殖やすことは、これからの人生100年時代を生き抜いていくためには必須となります。

しかし、全てのお金を投資に回してしまうと、いざという時にお金を使うことが出来なくなってしまいます。

投資を考える場合は全額を投資に回すのではなく、必ず一部をすぐに使えるように預金などにしておくことが重要です。

 

さて、今回の大型台風や北海道震災で改めてクロースアップされたのは、停電による影響です。

現代は電気の時代。

あらゆるものが電気によって動いています。電気の供給がなくなるとその瞬間から生活が成り立たなくなります。その中でも災害直後に最も重要なのは通信でしょう。水害やがけ崩れなどで孤立してしまった場合、外部への連絡が取れなくなると命にも関わりかねません。スマホのバッテリーが上がってしまうと通信ができなくなり、助けを求めることもできません。さまざまな情報を取ることもできません。

スマホの充電だけであれば、普段からスマホ充電用のモバイルバッテリーを充電しておけば1日、2日程度はしのぐことはできるかもしれません。

しかし、電気の供給が止まると照明をつけることもできなくなります。また、ガスの供給も止まってしまうと、調理することもできなくなってしまいます。

 

では、どのような対策が考えられるでしょうか。

私も今までモバイルバッテリーを常に充電しておくといった対応しかしていませんでした。

しかし、東南海地震も目前に迫ってきたといわれる中、北海道震災が起き、きちんとした対策を考えておかなければならないと考えるようになりました。

最も現実的な対応としては、家庭用のポータブル発電機を用意しておくことが考えられます。

 

そこで、ポータブル発電機について調べてみました。

これであれば、家庭で使っているAC100ボルトの電源を確保することが出来ます。

但し、ガソリンを燃料とする一般的な発電機にはいくつかの問題点があります。ガソリンを一般家庭で保管しておくのには困難が伴います。ガソリンは長い間保管しておくと成分が劣化していざという時に使い物にならなくなる可能性があります。災害があった時にガソリンを手に入れようとしても難しいことが多いでしょう。

そこで、このようなときに役に立ちそうなのがガス燃料による発電機です。ガスを燃料とする発電機にも2種類あります。プロパンガスボンベを使うものとカセットガスボンベを使うものです。

プロパンガスボンベは5kgのガスボンベや10kgのガスボンベを使うものなどがあります。カセットガスボンベは1本が250gですので、この20倍~40倍の量を保管しておけることになります。

しかし、プロパンガスボンベはある程度の大きさと重さがあります。

家庭で都市ガスではなくプロパンガスを使っている場合には検討の余地はありそうですが、保管や使用時に不便な面もあります。

 

そこで、有力な選択肢となるのはカセットガスボンベを燃料とする発電機です。

カセットガスボンベであれば、カセットガスボンベ用のコンロに使うこともできます。ボンベ2個をセットで使うようですが、2個で燃料容量が500gと、取り扱いが容易です。

現在販売されてているカセットガスボンベ用の発電機の主要な3機種を比較してみました。

私の注目した3つの機種の比較のポイントは以下の通りです。

1.使用温度範囲

外気温が使用温度範囲より低いと動作しない可能性があるとのこと。

この点では、5°Cの違いではありますが、HONDA製に軍配。

2.省エネ運転機能

電力をあまり使わない時には、省エネ運転機能であるエコスロットル機能を使うことにより使用時間を2倍に伸ばすことが出来る。この機能はHONDA製にのみ搭載。

3.携帯性

どの機種もハンドルによって持ち運びできる。HONDA製については、更に折り畳み式のハンドルと大型キャスターが付いているので移動に便利。

以上3点については、私の判断基準ではHONDA製に軍配が上がります。

 

なお、発電機を選ぶうえでの最も重要なポイントは、使用目的に合った使い方ができるかです。インバーター発電機というタイプのものでないとパソコンなどの精密機器やマイコン制御の電気機器(炊飯器など)には使えなません。この点については、3機種ともクリアーしています。

もう一つは、消費電力と起動電力が使おうとしている電気機器に対応しているかです。特に注意が必要なのは、起動時に必要な電力(起動電力)が消費電力よりも大幅に大きい機器があることです。

以下の表を目安に自分の使いたい機器が使えるのかを確認しておくといいでしょう。

起動電力 電気機器 消費電力(W) 起動電力の目安(W)

消費電力の

1.0倍

スマホの充電器 5 5
ノートパソコン 25 25
白熱電球 100 100
液晶テレビ(32V型) 140 140
小型電気ポット 450 450
IH炊飯器(3合炊き) 700 700
ハロゲンヒーター 800 800
ホットプレート 1300 1300

消費電力の

1.1倍~2.0倍

扇風機 35 50
ミキサー 220 260
電子レンジ 1100 1430
ドライヤー 1200 1440
エアコン(12畳用) 1200 2200

消費電力の

2.1倍~5.0倍

小型冷蔵庫 60 240
小型クーラー 200 800
家庭用冷蔵庫 260 1000

 

他の2機種にはあってHONDA製には無い機能としては、12Vの直流電源機能。しかし、携帯の充電等に使うのであれば、普段使っているUSB充電器を使えば大丈夫。12Vの直流電源機能は特に無くても済みます。

騒音の大きさについては、条件が違うため単純に比較することはできません。

以上より、私のショッピングリストにはHONDA製のカセットボンベ式ポータブル発電機が記載されることとなりました。

 

AMAZONで安そうな値段を探すと、HONDA製は99,980円、三菱重工メイキエンジン製は89,000円、YAMAHA製は135,000円。

さあ、あなたならどうしますか?

 

メーカー HONDA 三菱重工メイキエンジン株式会社 YAMAHA
型番 EU9iGB(エネポ) MGC900GB EF900iSGB

形式 多極回転界磁形単相交流インバータ発電機
電圧調整方式 インバータ式
周波数Hz 50/60(切替式)
定格出力kVA 0.9 0.85 0.85
電圧V 100V
電流A 9.0 8.5 8.5
力率 1.0
相数 単相2線式
12V直流電源 100W(12V×8.3A) 100W(12V×8.3A)

形式 空冷4サイクルOHVガスエンジン
総排気量ml 57.3 80 80
使用温度範囲 5~40°C 10~40°C 10~40°C

連続運転時間(時間)

(定格出力時)

1.0

(カセットボンベ2本)

2.2~1.1

(カセットボンベ2本)

※1/4負荷(エコスロットル作動時)~定格負荷時

1.0

(カセットボンベ2本)

潤滑油量L 0.25 0.4 0.4
始動方式 リコイルスタータ方式

寸法mm

365×442(262)×944(524)

※( )はハンドル折り畳み時

400×330×390 400×330×390
乾燥質量kg 19.5 22 22
騒音値dB 86(無負荷定格回転時) 91(3/4負荷時) 91(3/4負荷時)

※HONDA発電機EU9iGB取扱説明書、YAMAHA携帯発電機EF900iSGB取扱説明書、三菱携帯発電機MITSUBISHI GENWRATOR MGC900GB取扱説明書、Denyoポータブルガスエンジン発電機パンフレット、他参照