米ゼロクーポン債の購入にあたっての留意点は?
富裕層だけを顧客にしているFPの方が言っていました。
「お金持ちは、大きく増やすことを狙うのではなく手堅く減らさないことを重視する」
お金持ちは手堅い割引債を好む
高金利の時代には、日本でも割引債というのがお金持ちにとても人気がありました。
確定利回りで、定期預金よりは利回りが高かったからです。
発券銀行と呼ばれる日本興業銀行、日本長期信用銀行、日本債券銀行、商工中金、農林中金などがワリコー、ワリチョー、ワリシン、ワリショー、ワリノーなどの名前で売り出していました。
但し期間は1年のものだけでした。
無記名で預けることが出来たため、政治家などの資産の隠し場所として使われることもありました。
これと同じように、米割引債はお金持ちの隠れた人気商品です。
発券銀行発行の割引債(1年)に比べ、信用力のある米国発行であることや期間が長い(30年)点が大きなメリットです。
損益ゼロになる為替レートは簡単に計算できる
以下のゼロクーポン債を例に損益分岐点の(損益がゼロになる)為替レートを求めてみましょう。
利率 |
購入 単価 |
利回り | 償還日 | 残存期間 | 売買単位 |
最低購入 金額 (概算) |
|
米国国債ゼロクーポン債 | 0.000% | 44.68 | 3.019% | 2046/02/15 | 約27.1年 | 1,000米ドル | 48,410円 |
購入時の為替レートを1ドル109円とします。
償還価格は100です。
償還時の為替レート=購入時の為替レート×債券価格÷償還価格100
=109×44.68÷100
≒48.70
つまり、1ドル109円の時に、米30年ゼロクーポン債(期限2046/02/15)を価格44.68で購入した場合、期限に1ドル48.70円より円高にならなければ最初に投資した円金額が確保される(円ベースで元本割れしない)ということになります。
※為替手数料は勘案してません。
販売価格が適正かをチェックしよう
各証券会社が提示している米国債の利回りが適正なものであるかを確認するには以下のようなサイトが便利です。
マーケットで取引されている利回りが載っています。
この利回りと各証券会社が提示している利回りの差(証券会社の仕入れ値と売値の差)が証券会社の実質的な手数料ともいえます。
以下は、2019年1月15日時点のものです。
米国債の利回り(数値)
www.bloomberg.com/markets/rates-bonds/government-bonds/us
米国債の利回り(グラフ)
markets.ft.com/data/bonds
※このグラフを見ると、期間による利回りの違い(イールドカーブ)の変化がわかります。
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