青山 創星

あなただけのローリスクな錬金術投資法を見つけよう!(12)

米国割引債(ゼロクーポン債)に投資するには、利回りと為替レートが重要

そろそろ米国割引債に投資する方法をまとめていきましょう。

投資の判断で重要なポイントは

5つのポイントがあります。

 

つぶれない先に投資すること

格付けで判断できるのでしたね。
米国債は、日本の銀行の銀行預金や日本の国債より格付けが高く、世界で最も安心して投資できる対象ということでしたね。

 

売ろうと思った時に買ってもらえるものに投資すること

売ろうと思った時に買ってくれる相手がいないと大変なことになってしまいます。
米国債は米国内で取引されているだけでなく、世界中の国や会社や個人が売ったり買ったりしています。
投資の対象の中では最もたくさんいろいろな人々が取引しているものといえます。

 

投資したものの価格が大きく下がる可能性が少ないこと(元本割れの可能性が低いこと)

米国割引債は、期限まで持ち切れば必ず100で戻ってきます。
買う時にドルベースでの利回りが確定していて元本割れのリスクはありません。

(円ベースでの元本割れのリスクはあります)

 

為替リスクがない、または十分に低いこと

これまで見てきたように、30年の米国割引債は現状償還差益が為替変動を十分にカバーできるほど余裕があります。

 

投資したことにより得られる利益が自分の納得できるものであること

日本の銀行の銀行預金や日本国債に比べると、リスクに比べて十分に高いリターンが得られます。

但し、もっとリスクをとってでも大きなリターンの可能性を追求したいという方には向いていないかもしれません。

 

どんなところで買えるか?

以下の証券会社などで買うことが出来ます。

 

ネット証券では、

SBI証券

マネックス証券

 

店舗型証券では、

野村証券

大和証券

SMBC日興証券

 

といったところです。

 

それぞれの証券会社の条件を比較してみましょう。

 

為替手数料

まず、為替手数料です。

米国債を買う時には、自分の持っている日本円を米ドルに交換して、その米ドルで米国債を買うことになります。
また、期限になって戻ってくる米ドルを日本円に交換する必要があります。
その時の交換に伴う手数料が為替手数料です。
各証券会社によって手数料が異なります。

現時点では以下のようになっています。

SBI証券 1ドルあたり0.25円
マネックス証券 1ドルあたり0.25円
野村証券

10万ドル未満:1ドルあたり0.50円
10万ドル以上:1ドルあたり0.25円
100万ドル以上:別途ご相談

大和証券 1ドルあたり0.50円
SMBC日興証券

10万ドル未満:1ドルあたり0.50円

10万ドル以上80万ドル未満:0.30円

以上は、2019年1月13日現在各社のページで確認した片道の手数料です。円からドルへの交換、または、ドルから円への交換にかかる手数料です。

オンライン証券であるSBI証券、マネックス証券が安いですね。

 

口座管理手数料

 

 

SBI証券

無料

www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=price&dir=price&file=home_price_other.html

マネックス証券

無料

info.monex.co.jp/service/fee/stock/orix-fee.html

faq.monex.co.jp/faq/show/279?category_id=62&site_domain=default

野村証券

無料

www.nomura.co.jp/service/commission/honshiten.html

www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20110930/20110930.html

大和証券

年間3,240円(税込)

www.daiwa.jp/products/bond/fr/

SMBC日興証券

無料

www.smbcnikko.co.jp/news/customer/2013/n_20130520_01qa.html

以上は、2019年1月13日現在各社のページで確認した手数料です。

 

購入可能単位

 

SBI証券

100米ドル単位

 

マネックス証券

1,000米ドル単位

info.monex.co.jp/bond/us-bond.html

野村証券 1,000米ドル単位
大和証券 1,000米ドル単位
SMBC日興証券 1,000米ドル単位

SBI証券は100米ドルから、それ以外の証券会社は1,000米ドル単位となっています。

 

取扱い商品数

米割引債(ゼロクーポン債)のうち、残存期間が20年超のものの取り扱い商品数です。

 

SBI証券 1本
マネックス証券 無し
野村証券 5本
大和証券 9本
SMBC日興証券 3本

2019年1月13日時点の各社ページで確認できた取扱い商品です。

 

以下は、上記商品の明細です。
掲示している一覧表は、2018年1月13日時点で各社の以下リンク先に掲示されていたものです。

米30年割引債(ゼロクーポン債)を見つける方法

「ゼロクーポン」、「ストリップス債」、利率が「0%」のものを探します。

新発債と既発債があります。
新発債というのは期間が30年の発行されたばかりの債券です。
既発債は発行された債券がマーケットで売買されているものなので30年より短くなってきています。
どちらでも大丈夫です。

 

SBI証券

トレジャリーストリップス米ドル建 2045/2/15満期 ゼロクーポン債 (L3638A001)    

年率(税引前)

ゼロクーポン

申込数量

単価

46.89% 

約定数量

利回り

(税引前)

2.925%

販売単位

100米ドル以上、100米ドル単位

利払日

なし

残存期間

約26.1年

償還日

2045/2/15

発行体

格付

AA+(S&P)/Aaa(Moody’s)

site0.sbisec.co.jp/marble/bond/top.do?

 

マネックス証券

取扱いなし

mxp1.monex.co.jp/mst/servlet/ITS/ucu/BondTopGST

 

野村証券

銘柄名
[銘柄コード]
 利率

(%)
償還日 残存 購入単価 利回り

(%)
 通貨
アメリカ国債(ゼロクーポン)
[L9661]
0.000 2039/05/15 20年3ヶ月 57.33 2.75 米ドル
アメリカ国債(ゼロクーポン)
[L9666]
0.000 2040/02/15 21年 55.69 2.79 米ドル
アメリカ国債(ゼロクーポン)
[L9673]
0.000 2042/02/15 23年 51.9 2.86 米ドル
アメリカ国債(ゼロクーポン)
[L9679]
0.000 2044/02/15 25年 48.61 2.89 米ドル
アメリカ国債(ゼロクーポン)
[L9719]
0.000 2046/02/15 27年 45.8 2.90 米ドル

www.nomura.co.jp/retail/bond/f_secondary/

 

大和証券

  利率

購入

単価

利回り 償還日 残存期間 売買単位

最低購入

金額

(概算)

米国国債ゼロクーポン債 0.000% 54.76 2.898% 2040/02/15 約21.1年 1,000米ドル 59,332円
米国国債ゼロクーポン債 0.000% 52.81 2.933% 2041/02/15 約22.1年 1,000米ドル 57,219円
米国国債ゼロクーポン債 0.000% 50.94 2.965% 2042/02/15 約23.1年 1,000米ドル 55,193円
米国国債ゼロクーポン債 0.000% 49.04 3.003% 2043/02/15 約24.1年 1,000米ドル 53,134円
米国国債ゼロクーポン債 0.000% 44.68 3.019% 2046/02/15 約27.1年 1,000米ドル 48,410円
米国国債ゼロクーポン債 0.000% 46.10 3.013% 2045/02/15 約26.1年 1,000米ドル 49,949円
米国国債ゼロクーポン債 0.000% 47.53 3.010% 2044/02/15 約25.1年 1,000米ドル 51,498円
ストリップス元本 0.000% 42.11 3.018% 2048/02/15 約29.1年 1,000米ドル 45,626円
ストリップス元本 0.000% 43.60 3.000% 2047/02/15 約28.1年 1,000米ドル 47,240円

www.daiwa.jp/products/bond/afr/hm2/FBSlist_r.html?A0=true

 

SMBC日興証券

通貨 銘柄 利率 償還日 残存(約) 利払い日

参考

価格

利回り

(複利)

米ドル

US$

米国国債(ストリップス債) 0.000% 2039/
05/15
20年4ヵ月 56.75 2.80%
米ドル

US$

米国国債(ストリップス債) 0.000% 2041/
05/15
22年4ヵ月 52.65 2.89%
米ドル

US$

米国国債(ストリップス債) 0.000% 2044/
05/15
25年4ヵ月 47.65 2.94%

www.smbcnikko.co.jp/cgi-bin/bond/global/sort.cgi

 

どこで売っている債券が一番有利なのかの判断のしかた

約25年の米割引債(ゼロクーポン債)を買いたいという場合、どの証券会社で売っているどの債券が一番有利なのか。

どのように判断したらいいのでしょうか?

上記価格表より、残存期間25年ほどのものを探してみます。

販売

証券会社

銘柄

利率

(%)

償還日

残存

(約)

購入単価

利回り

(%)

通貨

①野村
証券

米ゼロクーポン債 0.000% 2044/02/15 25年1か月 48.61 2.89% 米ドル
②大和
証券
米ゼロクーポン債 0.000% 2044/02/15 25年1か月 47.53 3.010% 米ドル

③SMBC
日興証券

米ゼロクーポン債 0.000% 2044/05/15 25年4か月 47.65 2.94% 米ドル

①と②は償還日が全く同じ(2044/02/15)なので、購入単価で比べても利回りで比べても大丈夫です。
購入単価で比べる時は、安い方が有利となります。
①の単価48.61>②の単価47.53なので、②の方が有利となります。安く買えたほうがいいからです。

②と③は償還日が違うので単価ではなく利回りで比較します。
利回りで比べる時は、利回りが高い方が有利となります。
②の利回り3.010%>③の利回り2.94%なので、②の方が有利となります。利回りが高い方がいいからです。

利回りからすると②が最も有利ということになります。
しかし、②の大和証券は口座管理手数料が年間3,240円(税込)かかるのに対して、③のSMBC日興証券は口座管理手数料は無料です。
為替手数料は、どちらの証券会社も10万ドル未満であれば片道1ドル0.50円で同じです。

大和証券は残存期間20年超の米割引債を9本販売しています。
SMBC日興証券は3本のみです。
今後追加で購入したり、途中で売却したりする場合、取引しやすい方がよいでしょう。
その観点を重視するなら大和証券が最有力候補となります。

期限まで持ち切るので途中売却の可能性は低い。コストを重視したいということであれば、SMBC日興証券も候補ということになります。

 

税金

途中で売却した場合、期限まで持ち切った場合の利益への課税は、譲渡所得として20%申告分離課税(所得税15% 住民税5%)。
「源泉徴収あり口座」は申告不要も選択可能。

詳しくはこちらを参照。

www.daiwa.jp/seminar/study_tax/bond_foreign.html

 

お金を出しても学べない無料のメールマガジン準備中

無料のメールマガジンを準備中です。

もっともっと詳しく学びたいという方は、投資に関する相談もご利用ください。
今すぐこちらをクリック⇓⇓⇓
fpsdn.net/fp/saoyama/info/1581

 

投資の家庭教師

青山創星