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前回は、ポートフォリオとしての資産のさまざまな組み合わせの内どのような組み合わせをするのがベストなポートフォリオなのかについてお話ししました。
今回は、どのポートフォリオが効率的なものなのかを見分ける指標についてお話しします。
![](https://fpsdn.net/fp/saoyama/wp-content/uploads/sites/2/2021/05/SnapCrab_NoName_2021-5-30_8-45-41_No-00-1024x576.png)
国の発行する国債などはほぼリスクなしにリターンが得られます。
このようなものに投資するときに得られるリターンを無リスク金利といいます。
無リスク金利のポイント⓪とポートフォリオのポイントを結んだ線を証券市場線と呼んでいます。
⓪と①を結んだものがポートフォリオ①の証券市場線です。
この直線の傾きは、2.0%÷4%=0.5です。
⓪と②を結んだものがポートフォリオ②の証券市場線です。
この直線の傾きは、2.7%÷4%=0.675です。
この直線の傾きは何を意味しているのでしょうか?
リターンの数値から無リスク金利の数値を引いたものをリスクの数値で割ったものをシャープレシオと言います。
リスク1に対してどれだけのリターンが得られるかという指標です。
このシャープレシオがまさに証券市場線の傾きにあたります。
証券市場線の傾きが急なほどシャープレシオが高いということになります。
ポートフォリオに係る証券市場線の傾きを見れば、どちらが効率の良いポートフォリオかを見分けることができます。
次回は、少し本題を外れますが、無リスク金利についてお話ししたいと思っています。