青山 創星

MSCI World Indexに連動する投資信託に20年間積立投資した場合で最もパフォーマンスがよかった場合と最もパフォーマンスが悪かった場合を詳細分析する~インデックス型投資信託で複利効果は有効なのか?(その7)~

こんにちは、青山創星です❢

さて、前回までは、MSCI World Indexに連動した投資信託やMSCI Japan Indexに連動する投資信託で20年間と30年間積立投資した場合と同じ期間1年定期預金で積み立てた場合について、投資のパフォーマンスがどうだったかについてシミュレーションして比較してみました。

MSCI Indexに連動した投資信託で積立投資をした場合の方が預金で積立投資した場合に比べて大きくパフォーマンスが上回る場合が多いものの、元本割れとなったりパフォーマンスが預金積立ての場合を下回る場合もあるということがわかりました。

ここからは、最もパフォーマンスの悪かった場合やよかった場合の積立期間中の積立資産評価額の推移を詳細に分析していきます。

それによって、預金での積立を上回るようなパフォーマンスを達成できる確率を高めることができるのか、もしできるとすればどのようなポイントに注目すればよいのかといったことを分析していきたいと思います。

今回は、MSCI World Indexに連動する投資信託に20年間積立投資した場合で最もパフォーマンスがよかった場合と最もパフォーマンスが悪かった場合について詳細に分析してみましょう。

MSCI World Indexに連動する投資信託に20年間積立投資した場合で最もパフォーマンスのよかったのは、1979年~1998年の場合でした。

これは、積立期間20年間を通してMSCI World Indexが横ばいの時期もありましたが総じて右肩上がりに推移したためです。

この飛び切りの成果を上げた場合も20年間を待たず、それ以前に投資をやめた場合には、積立てを始めた最初の2年間くらいは元本割れとなる場合もありました。

また、15年くらいたった時点でも積立総額より若干上回る程度でしかない時期もありました。

では、MSCI World Indexに連動する投資信託に20年間積立投資した場合で最もパフォーマンスの悪かった1989年~2008年の場合はどうだったでしょうか?

この場合は、積立20年間の最後の数か月というところで元本割れするに至ってしまいました。
これは、MSCI World Indexが最後の1年間で急速に下落したためです。

19年目には最大のパフォーマンスを上げ、積立総額の約2倍にまで評価額が上がっていました。

20年目に最も最も悪いパフォーマンスとなった場合ついて見ると、②や④のようなIndexが下落している時期に投資をやめるとパフォーマンスがよくない。

逆に、①や③のようにIndexが上昇している時期に投資をやめるとパフォーマンスがよい。

このように言えます。

今回は、MSCI World Indexに20年間投資した場合について見てきました。
次回は、MSCI World Indexに30年間投資した場合について見てみましょう。

お楽しみに❣