こんにちは、確定拠出年金相談ねっと 認定FP
アイマーク株式会社 代表の村松です。
本日は、通常のコラムアップとは別に、【臨時速報】としてつみたてNISAのファンドに変化がありましたのでご案内します。
そもそも、つみたてNISAとは金融庁が産み出した一般NISAが金融庁の思惑とはずれて、金融機関がお金持ちの資産運用の非課税口座みたいな使い方をしていたので、その方向に一石を投じる形で、運用できる商品まで金融庁が決めてスタートした制度です。確認のため、金融庁がつみたてNISAに採用する運用商品の基準を確認してみましょう。
- インデックス型
- 投資対象 指定されたインデックスに連動すること
- 販売手数料 ゼロ
- 信託報酬 国内型 0.5%以下 海外型 0.75%以下
- 信託契約 無期限あるいは20年以上
- アクティブ型
- 投資対象 主に株式 デリバティブはだめ
- 販売手数料 ゼロ
- 信託報酬 国内型 1.0%以下 海外型 1.5%以下
- 純資産 50億円以上
- 信託契約 無期限あるいは20年以上
- 運用実績 5年以上経過していること
- 資産流入 期間中資金流入超の回数が2/3以上
- 分配 毎月分配ではないこと
- ETF
- 本コラムの趣旨から外れるので今回は割愛します
今回【臨時速報】をお出ししたのは、この中でアクティブ型の投資信託に驚くべき追加が実施されたからです。
金融庁HP:つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別) 2021年10月1日
チャールズ・エリス著
驚異の資産運用会社
「キャピタル」
キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)
私の手にある書籍は、長期投資のバイブルの一つ「敗者のゲーム」の著者であるチャールズ・エリス氏の「キャピタル」という本です。この本の出版日を確認すると2005年2月18日となっています。今から16年以上前です。このころ私は、長期資産運用こそ日本人の老後を救う鍵となると考えて必死でお客様にご案内していました。キャピタルという本を読み、この運用チームが日本に上陸してくれないかと切望していました。しばらくして、実は日本にキャピタルのチームが上陸したのですが、このチームの運用成績がパットせず、私とお客様をがっかりさせました。その理由は、日本向けに新たに設定された運用チームを作ったからだと、私は考えています。(私論ですから、キャピタルからは反論があるかもしれません。)
アメリカ本土で、すでに設定されていて、実績もあるファンドを日本で買えるようにして欲しい。そんなことを願いながら月日は過ぎます。そして、数年前、その願いは半分実現しました。米国で販売されている「ニュー・パースペクティブファンド」が上陸しました。米国のキャピタルのファンドの中では突出して人気があるファンドは「アメリカン・ファンド」ですが、「ニュー・パースペクティブ」は米国だけでなく世界に投資するファンドとしては、キャピタルの中で光を放っていました。SBI証券のiDeCoに採用され、現在私たちが導入をお手伝いしている、SBIベネフィットシステムズの確定拠出年金企業型にも採用されました。(まだ「アメリカン・ファンド」は日本で購入できないので、願いは半分しかかなっていません)
実はアイマークが確定拠出年金のビジネスに参入したのには、「キャピタル」のファンドの動向が大きく影響しているのです。
そして2021年10月1日、おそらくキャピタルの日本チームは社内で万歳三唱しているのではないでしょうか。アクティブ型のハードルを全てクリアし、晴れて、つみたてNISAのファンドの仲間入りです。
では、このファンドは現在、どの会社のつみたてNISAに採用されているのでしょうか?調べてみると
- いちよし証券
- エース証券
- 楽天証券
- PWM日本証券
の4社です。本日からしばらくの間、アイマークではネット証券の良さを勘案して、つみたてNISAを始めるなら「楽天証券」がおすすめですね。とご案内することになると思います。SBI証券には私のつみたてNISAの口座があります。早いタイミングでキャピタルが組み込まれることを切に望みます。
キャピタルのホームページを確認したいたら、おすすめの動画も見つかりました。
まだ、つみたてNISAの口座をお持ちでない方は、この機会に初めてみてください。なお、投資は自己責任が原則なので、この情報も投資の参考としてください。