こんにちは、確定拠出年金相談ねっと 認定FP
アイマーク株式会社 代表の村松です。
資産運用はいくらあれば始められるのか悩んでいる方はいませんか?実は100円や1,000円程度の金額からスタートできます。この記事では、無料や少額から始められる資産運用の方法を紹介します。
資産運用自体は無料でもできる
資産運用は100円からでも積み立てが可能です。近年では、クレジットカードを利用して付与されたポイントを使った投資もできるため、ある意味、無料でも資産運用はできるといえます。ただし、莫大なポイントがなければ、得られるリターンもごくわずかです。
資産運用はいくらからできる?
資産運用はいくらからできるという決まりは特にありません。運用は、資金が許せばなるべく早く始めるのがベストです。
それを知ってもらうために、まず以下の毎月3万円を運用益5%で積み立てた場合のシミュレーションをご覧ください。
【毎月3万円を運用益5%で積み立てるとどうなるか】
運用期間11年、10年9ヶ月、10年6ヶ月のケースで比較すると、そもそも元本額が大きく変わってきます。当然ですが、3ヶ月遅れれば、投資元本がまず3万円×3ヶ月=9万円少なくなるのです。
運用後の金額にいたっては3ヶ月間で約15万円変わっています。運用期間が長ければ長いほどこの差は大きくなる傾向があり、運用期間はなるべく長い方が、投資は有利なのです。
つまり、投資はいくらからできるというよりも、資金に余裕がある範囲で少しでも早く始めることが大切です。
初心者向け、資金別のおススメ資産運用
資産運用は、今や少額からでもスタートすることが可能です。ここでは、おすすめの資産運用と、いくらからスタートできるかについて解説しています。
毎月の投資額が少ないときはNISAから
毎月の投資額が少ないときは100円からスタートできるNISAがおすすめです。NISAは少額投資非課税制度の略で、投資によって分配金や配当金、売却益などの収益が発生しても、税金がかからない制度です。NISA制度によらない、通常の投資では投資の収益に対して20.315%の税金がかかります。
ただし、金融機関によっては最低投資額が必ずしも100円とは限らないので事前に確認が必要です。
NISAは主に一般NISAとつみたてNISAの2種類がありますが、投資初心者の方の場合は、非課税期間が20年と長く、比較的リスクをおさえた運用をしやすい仕組みのつみたてNISAを選択することがおすすめです。
投資信託も少額からスタートできる
分散投資をプロにお任せできる投資信託も100円や1,000円からスタートできる金融機関は多くあります。ただし、投資信託の場合は、分配金や売却益が発生した場合、税金がかかります。仮に取り扱いたい投資信託がNISAやiDeCo(イデコ)(以降、イデコ)に対応しているなら、まずはNISAやイデコの制度を活用して、非課税枠の上限を超えたら一般の投資信託を検討しましょう。
イデコ
イデコは月5,000円からスタートできます。イデコとは確定拠出年金個人型の愛称で、老後の資産形成を援助するための制度です。掛金は全額所得控除なので、お勤めの方は年末調整で税金の還付が受けられることがあります。
また、個人事業主の方は、所得を減らせるので税金対策にもなります。運用で利益が出た場合は、運用益に税金はかかりません。また、積み立てて運用した金額は60歳以降受け取れますが、受け取り時にも税制の優遇措置があります。
ただし、大きな税制優遇措置がある反面、デメリットとして原則60歳まで積み立てたお金を受け取れません。
5,000円と比較的少額でスタートできますが、一時的にお金に困った状況が起こった時でも引き出しができないリスクがあります。継続的に月5,000円支払える自信がないときは、スタートは少し慎重な判断が必要です。
株式投資
株式も安いものでは10万円程度からスタートできるものがあります。また、最近では、ミニ株といって1株、10株から購入できるものもあるので、3,000円位から購入ができます。ただし、株式投資はリスクが高い傾向がある上、個別の銘柄選定も経験が必要なので初心者の方は避けたほうが無難です。
資産運用は長期投資・積立投資・分散投資を組み合わせて
投資額が少額でも資産運用はやはり怖いという方もいるでしょう。残念ながらリスクのない資産運用はないので、リスクをおさえた運用を考えていくことが大切になります。リスクをおさえた運用方法で有効とされている方法が、長期投資、積立投資、分散投資です。
長期投資は、1年、2年という短い単位ではなく、長い期間資産運用を継続することです。また、積立投資は毎月一定額を資産運用で積み立てていく方法で、毎月一定額を購入することで、価格が上下する金融商品の平均購入価格をおさえる効果があります。そして分散投資は、一つの商品だけで運用するのではなく、株式と債券、国内株式と海外株式というように、特徴の異なる商品で運用するというものです。
少額からスタートし、なおかつ長期投資・積立投資・分散投資を活用すれば投資のリスクはかなりさがるので、投資初心者の方は、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。
会社に確定拠出年金企業型があれば活用しましょう
会社に確定拠出年金企業型の取り扱いがあれば、使わない手はありません。資産運用に興味があるのに、会社の確定拠出年金企業型を活用していない方がいたら、まずはこちらが優先です。
今の運用状況がどうなっているかを把握して、取り扱い投資信託の商品ラインナップをみるだけでも、資産運用の勉強になります。
まとめ
資産運用をするためには、いくら必要かという点については、特に決まりはありません。つみたてNISAや投資信託を活用すれば100円から積立投資ができます。クレジットカードポイントを投資できるカード会社もあるため、実質無料で投資をすることもできるのです。
資産運用はいくらから始めるかというよりも、余裕資金の範囲内ですぐに始めることが大切です。資産運用のリスクが怖いと感じる方は、長期投資・積立投資・分散投資の方法もおりまぜてみてください。
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