ファイナンシャルプランナー村松 繁

2022年 01月 11日

あと20年で老後資金を準備できる?40代の確定拠出年金企業型の運用方法

確定拠出年金相談ねっと 認定FP

アイマーク株式会社 代表の村松です。

老後の生活資金として用意しておきたい金額は、2,000万円から3,000万円と言われています。大きな金額ですが、40歳から確定拠出年金企業型を始めて、掛金拠出可能期間である60歳の20年間で用意することは不可能ではありません。この記事では、確定拠出年金企業型を使って老後資金を準備する方法について解説しています。

老後の生活資金は2,000万円~3,000万円

金融審議会、市場ワーキング・グループ報告書によると、65歳で定年退職をして以降、高齢無職夫婦世帯で一般的な生活をするだけでも2,000万円が必要と言われています。しかし、少しゆとりがある生活を送り、リフォームや介護費用などの資金を考えると、老後の生活費は3,000万円位は用意しておいた方がいいかも知れません。

20年あれば確定拠出年金企業型でも老後資金を準備できる

40代から資産運用を始めると、確定拠出年金企業型の掛金が拠出できる上限年齢である60歳までは20年間しかありません。老後の生活費として用意するべき3,000万円という金額は、20年間で準備することができるのでしょうか?

毎月6万円を積み立てながら、年間利回り1%・3%・5%・8%で、それぞれ5年・10年・20年・30年複利で運用した結果をまとめてみました。

この結果を見ると、運用益8%で運用できれば、月6万円の積み立て、20年の運用で3,000万円を超える運用成果を出すことができます。そして、運用利回り8%という数字は積極的な運用方法ではありますが、決して難しい運用成果ではありません。

ちなみに、30年運用期間という運用期間があれば、3%の運用利回りでも3,000万円を超えることが可能です。

節税の効果も大きい

老後の資産形成をするために、運用をすることも重要ですが、節税によるメリットも見逃せません。確定拠出年金個人型であるiDeCo(イデコ)や個人年金保険を運用に利用すると運用益の他、所得控除を受けられるため節税効果も同時に受けられるのです。

なぜ、所得控除を受けると節税になるのかを知るためには、日本の所得税の仕組みを理解する必要があります。


日本の所得税は、収入-必要経費-各種控除によって計算される課税所得金額に税率を掛けて計算する仕組みになっています。

仮に年収600万円、必要経費が300万円、各種控除が86万円とした場合、600万円-300万円-86万円で課税所得金額は214万円になります。

課税所得金額214万円の場合、税率10%と9万7,500円の控除が適用となるため、最終的な所得税額は11万6,500円となります。

iDeCo(イデコ)に加入すると税額はどう変わる?

上記計算例から、課税所得金額を減らせば所得税を減らせることがわかります。

iDeCo(イデコ)に年間10万円加入した事例を計算してみましょう。

iDeCo(イデコ)は掛金が全額控除となるため、前述の課税所得金額214万円からさらに10万円を引いた204万円に税率をかけた金額が課税所得税額となります。所得税額計算をすると、最終的な所得税額は10万6,500円。iDeCo(イデコ)に加入することで、所得税が1万円減少しました。

このように、お金は資産運用で増やすだけではなく、iDeCo(イデコ)などによる節税を活用することで手取りを増やすこともできるのです。

40代は確定拠出年金企業型の受け取りも意識しよう

また、一時金で受け取った場合には退職所得控除、年金で受け取った場合は公的年金等控除という控除がそれぞれ用意されています。

どの受け取り方法が良いのか、自分のライフプランと照らし合わせて早めに決めておくと良いでしょう。

2022年10月からiDeCo(イデコ)の仕組みが変わる

2022年10月から確定拠出年金企業型と、iDeCo(イデコ)の同時加入ができるようになります。その際の拠出限度額は以下の通りです。

証券会社に確認したところ、既に証券会社でこの変更についての書類は取り付けることができるようです。運用はなるべく時間を掛けたほうが有利なので、早めにスタートできるよう、情報をキャッチしておきましょう。

まとめ

老後の生活資金として2,000万円、できれば3,000万円は用意しておきたいところです。大きな金額ですが、40歳からスタートして確定拠出年金企業型の掛金拠出可能期間である60歳までの20年間という時間を活用すれば、決して用意できない金額ではありません。

また、資産運用だけでなく節税をすることで手取り額を増やすことでも効果はあります。

2022年10月からiDeCo(イデコ)の加入要件が緩和されるなど、より資産運用をしやすい環境が整いつつあります。老後、ゆとりある生活を送るために、確定拠出年金企業型を使いこなして効率的な資産運用をスタートしましょう。

もし、効率的に運用をしたいけれどやり方が分からないという方は、ぜひアイマークにご相談ください。また、日頃から資産運用に関するセミナーを定期的に開催しています。セミナー情報はこちらからご覧ください。


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