こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。
さあ いよいよ このシリーズ 最終の回になりました。
最後に セゾン投信の価値 について、
お話したいな。という風に思っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
このお話は金融業界の運用会社の話に限らず、
皆さんのお仕事にも置き換えて、一度考えてみて下さい。
僕は、今の日本経済・ビジネスを語る上で
皆さんにも関係のある、めちゃくちゃ重要なお話
なんじゃないかな。という風に思っております。
セゾン投信の価値とは?
今 日本は、残念ながら経済がちょっと右肩下がりですよね。
やはり 人口が減少していますし、
なかなか将来の安定した明るい見通しが立たないよね。
という風になっています。
人口が減るということは、顧客が少なくなっていく
ということになるので、不安にもなりますよね。
そんな状況になった時、生き残れるかどうかの分かれ目は、
ちゃんと生き残れるビジネスの戦略
をやっているかどうか。
ということが、カギになってきます。
これについては色んなことが言われてますが、その中で
やはりダントツでこれが本丸だよ!!
と言われている1つがあります。
それが、ブランドなんですよ。
ブランドの価値を持っている会社
というのはやはり強いです。
反対にブランドの価値がないところは、
ちょっと弱いよね。ということが言える訳ですね。
ブランドにはファンがいる!
機能や値段を超えたファンは最強!!
例えば、とある超高級ブランドバッグ。
百貨店とかに置いている、有名ブランドバッグを
イメージしてみてください。
この有名ブランドバッグが、ちょっと値上がりしたとします。
だからといって、
” もう買うのはやめにして、安い方の無名ブランド商品のバッグにしよう!”
とは、ならないですよね。
だって、このブランドの鞄を持つ事自体が目的であり、
意味のあることでそこに価値があるってことですよね。
例えば、有名ブランドと無名ブランド商品の鞄を比べたときに
値段が20倍違う分、機能も20倍素晴らしい!!
なんてことはないですよね。
逆に言うと
「このブランドと全く同じ性能の鞄を作って、半額で売ります!!」
ってなったとしても、このブランドのファンの人たちは
みんなブランドの鞄を買うじゃないですか。
つまり、ブランドには一定のファンがいるってことです。
ファンの人達にとっては、このブランドを持つことに
意味があるんですよ。
この意味って、機能を超えているものなので最強なんですね。
= セゾン投信
〈 ブランド確立されている 〉
このファンというのが重要で、顧客のファン化
という風に言いますけど、顧客とファンって
もう中身が全然違いますよね。
顧客というのは、この商品を買います!
っていう風に、只そこにある ” 商品を買う人”
これが顧客ですよね。
一方 ファンというのは、
” この会社の商品だから意味があるんだ。”
という感じで、この会社の ブランド自体のファン
なんですよね。
時には、このブランドを全力で応援したりしますよね。
これがファンです。
例えば、皆さんにお気に入りの行きつけのスナックが
あったとしましょう。
会社が終わって駅降りて、駅近にある
ママが一人でやっているカウンターだけの
小さなスナックをイメージしてみてください。
そこに週2日3日通って、行ったらお帰り。とか言われながら
一杯飲んで、「今日、こんなことあったよ。」
とか言って、ひとしきり世間話をして帰るみたいな感じです。
でも、ビールなんてどこで飲んでも一緒ですよね。
だけど、その人はその場所に行きたくて通っている、
間違いなく、そのお店のファンですよね。
その人にとっては、
”そのお店でないと行く意味がない!”
ということですよね。
そのお店には、自分の居場所があるんですよ。
そして、気心知れたママさんもいるんですよ。
じゃあ、もしこのお店がコロナで潰れそうだって聞くと、
” 自分にも何か 出来ることはないかな?”
という感じで、少しでも応援したくなりませんか?
でも、皆さんが普段よく使っている
コンビニの場合ならどうでしょう。
このコンビニがコロナで潰れそうになった時に
”どうしてもこのコンビニじゃなきゃ嫌だ!
だから何とかしてこのコンビニを応援しよう!”
なんていう風に果たしてなるかな?
っていうお話なんですよ。
だけど実際は、
”このコンビニが無くなるなら、別にあっちのコンビニでもいいかな?”
っていう風になっちゃいますよね。
一方 ファンの人って、ビールはどこでも飲めるけど
” 仕事終わりは、やっぱりこのお店で飲みたいんだよね!”
ってなってるんですよね。
これが、顧客とファンの大きな違いです。
『 しっかりファンを作っている。』
ということは、企業・会社にとっても
とても価値が高い事なんですよ。
それはこれから先、どんな時代が来たとしても
” 時代の荒波を乗り越えていくだけの力がある “
こんな風にも言えるということです。
その上
” 会社に大きく長期的な利益を持たせらせる!!”
とも言えるということです。
それがブランドの力であり、価値です。
なので、そのブランドの価値を高めるために、
どの大手の企業も世界的な鞄のメーカーも
ブランディング戦略にすごく投資してますよね。
そうやってブランドというものを、何十年もかけて培っていくわけです。
これは、
長期的な歴史を必要とするものであって、
短期的に作れる程 簡単なものではないんです。
そしてセゾン投信は、そのブランドを
20年近くかけて作ってきたんですよね。
ブランド作りに必要な4要件。
哲学、人、コミュニティ、クオリティ
巷でよく言われるのが、ブランドを作るための必要な要件として
哲学・人・コミュニティ・クオリティ。
という風に言われています。
例えば 哲学なんですけど、
”こういう想いでこのブランドをやっているんだ!”
というものがしっかりとあるかないか。
例えば クラウドファンディングなどもありますけど、
立ち上げた人は、どういう想いを持って立ち上げたのか。
みんながそれぞれ、自分の想いを語っているじゃないですか。
やっぱりその想いがちゃんと伝わっているのかどうか。
これがめちゃくちゃ重要ですよね。
自分のお金がその後、どういう風に使われているのかって
やはり みんな知りたいですよね。
SDGs というのを会社が発信するのも
そういった価値もあったりしますよね。
※ SDGsとは
Sustainable Development Goals = 持続可能な開発目標。
通称で、「グローバル・ゴールズ」とも呼ばれます。
『 投資哲学について、どんな思いがあるのか?』
これについて、セゾン投信はめちゃくちゃあるんです。
業界を180度ひっくり返すような仕組みで
切り込んでいってるんですよね。
短期的には、色んな販売会社を作って
買ってもらった方が売れるし、儲かります。
でも、セゾン投信はそういう事はしないんですよね。
『 多少の売り上げが落ちたとしても、
長期的には絶対これが利益をもたらすことは分かっている。
なぜならブランドになるからだ!
だから自分たちは、この投資哲学を1番大切にするんだ!!』
と言って、長期投資の積み立てというのを
ずっと貫いてきた訳ですね。
それをやってきたのが中野さんっていう
積み立て王子と言われる人です。
中野さんは、正に先程のお話のママさん的な存在ですよね。
この人って、めちゃくちゃ偉い人なんですよ!
だけど、ドブ板営業をやって、全国を自分の足を使って
いろんな所で講演活動をして回って、生の自分の声を届ける!
っていう地道なことを、ずっとやってきたわけですよね。
そして、直販なので重要になってくるのはやはり コミュニティです。
なので、自分の所のお客さんにニュースレターを送ったり、
運用報告会をやったりなどをして直接繋がってる訳です。
ここで、お客さんとしっかりとしたコミュニティを作ってるんですよ。
これもやはり現代のビジネスでいうと、
めちゃくちゃ重要な要素が入ってますよね。
そして当たり前ですけど、クオリティも重要な要素です。
機能を度外視しているという話ではないんですよ。
プラスアルファそこにブランドという意味は付くけど、
機能は当たり前に必要ですからね。
投資信託にとっての機能は、リターンのことです。
セゾン投信は、長期的にしっかりとリターンが出して
お客様の資産をちゃんと増やしてきてるんですよ。
だから、全国にこれだけのファンがついてる
ということです。
これだけのことを20年近くやってきて
作ってきたセゾンのブランドって、
とんでもなく大きな価値があるよ!
ということなんです。
イチ セゾン投信のファンとして、
そして、イチこの業界の未来を考える一人の金融マンとして
最後にお話ししたいと思います。
『 哲学・人・コミュニティ・クオリティ 』
セゾン投信が培ってきたブランド価値を
潰してしまって良いんですか?
このブランドというものが、
どれだけ価値のあるものなのか。
という所がポイントなんです。
短期的に儲けを出す方法としては、ルートを拡大して
販売会社に売ってもらえばいいわけです。
ですが20年先に、その会社を存続させていきたい!!
っていう想いがあるなら、このブランドというものを持ってる方が、
よっぽど安定した収益って上がるんじゃないですか。
ということです。
これは勿論 顧客や、業界のことを考えても
ブランドを維持することには、すごく価値がありますよね。
だって、今までちゃんとファンになってくれたお客さんを
守っていくという事は、すごく価値のある事じゃないですか。
これは、当たり前にやらなきゃいけない
顧客本位の考え方ですよね。
そして業界のためにも、やはりこういったものが
ちゃんと続いていくっていうのは、すごく価値のある事だと思います。
でもそれを一旦置いておいて、もちろん会社が潰れたら
何もならない訳ですから、この会社の価値を考えた時に
この会社がどうやったら長期的に生き残っていけるのか。
どうやったら従業員をちゃんと安心して
この先の最後の退職まで連れて行ってあげれるのか。
従業員の家族の幸せを会社が提供できるのか。
というのを長期的に考えた時に
このブランドの価値って、
ものすごく大きいんじゃないですかってことです。
それを、目先の売り上げのために本当に
潰してしまっても良いんですかってことです。
これを是非、考えていただきたい。
これが最後に僕が皆さんにお伝えしたいメッセージです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日のコラムは、こちらのYouTube動画でご案内してます。