こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。
それでは、前回に引き続き、長期分散積立投資について説明していきます。
まずは、投資についてお話をしましょう。
皆さん、投資についてどのようなイメージをお持ちですか?
怖いな、とか、損するんじゃないの?、ギャンブルって聞いたけど、という方が多いと思います。
例えば、資産運用という言葉に、どのようなイメージをお持ちですか?
おそらく、投資という言葉と同じような イメージをお持ちかもしれません。
もうひとつお聞きします。
投資と資産運用の違いを教えてください。
これ答えれない人多いと思います。
つまり、我々は圧倒的に言語を持っていないのです。
ちなみに、資産運用というのは資産を運用するという、とても大きな意味があります。
その中の一つの手法に投資があります。
そしてもう一つの手法が投機です。
投機という言葉を聞いたことがありますか?
もし、投機という言葉を聞いたことがない人は投機という言葉を持っていなかったので、
本来投機が持っている意味を、投資という言葉の中に含んでしまっています。
だから、投資=資産運用になっています。
ですが、これは違いおます。明確に違います。
では投機って何なの?ということを説明していきます。
機会の機という字が含まれているので、
安いタイミングで買って、高い時に売るという、
デイトレーダーという人がチャートを見ながら、
売り買いして「よし儲かった」とか言っているものです。
投機というのは、短期売買です。
時間をかけずに上がり下がりで売り買いする。
時間をかけなければかけないほど、ギャンブルに近くなり、リスクは上がります。
なぜかと言うと、マーケットの予想をしなくてはいけないから。
きっと上がるだろうと思って買っても、上がらなかったら損します。
短期売買というのは、上がるか下がるかという2通りしかないので、1/2の可能性です。
何回もやればやればやるほど、結局1/2の確率に落ち着きます。
要するに、誰かは得して誰かは損します。
場に出ているお金は一緒なので、1億円儲かったっていう人がいれば、
どこかで1億円損している人がいるということです。
こういうものをゼロサムゲームと言いますが、
投機というのは短期売買で、マーケットの予想をするゼロサムゲームなのです。
誰かが得して、誰かは損する、つまりギャンブルです。
このギャンブルに確実に勝てるのは、胴元と呼ばれる仕組みを持っている人だけです。
この人たちは常に手数料が取れるので勝てます。
ですが、基本的には勝てません。
ここで勝ち続けるというのは、1/2の可能性のさらにまた1/2の可能性、さらに1/2の可能性という話です。
とても低い確率なので、基本的には勝てません。
では、我々がやらなければいけないのは、国も推奨している投資です。
投資って何?と思われるかもしれませんが、皆さんも普段からよく使っています。
例えば、子供に習い事を習わせるために、毎月1万円を払っています、とか、
月に1冊ぐらいはビジネス書を読んでいます、とか。
こういうのを自己投資と言います。
既に我々は、自己投資という形で、投資という言葉を使っていて、既に投資をやっているのです。
教育費かける、英会話教室に行く、ビジネス書を読む、教育費にお金をかける、これらが自己投資です。
これらはギャンブルですか?
この時にマーケットの予想なんてしていますか?
そのようなことは考えていないと思います。
考えているのは、成長だけだと思います。
つまり、自分のお金を未来のために投じて、しっかりと時間をかけて成長させていきましょうという行為です。
成長していくということは、このお金自体がどんどん大きくなっていくので、
その大きくなったものをみんなで享受していきましょう、自分がリターンを取りましょうということ。
つまり、全員が 勝てるゲームです。
先ほどのゼロサムゲームというのは、誰かが買って誰かは損する、一人勝ちみたいな世界観です。
一方、投資というのは全員が勝てるプラスサムゲームというのをやっています。
僕はこのように言語化しています。
投資というのは、幸せをクリエイトすることです。
投資というのは自分のお金を使って、世界中のどこで役立てるかを考えるということです。
例えば、株式投資というものがあります。
これは、どこかの企業の株を買います。
株は、英語でシェア(share)と言います。
株を買うというのは、その会社の持ち主になる、その会社を少しシェアさせて、という状態。
その企業のオーナーになる、これが株式投資です。
株式投資は、自分のお金を企業に託すことです。
そして、そのお金を良い感じに使って、と託すわけです。
企業の目的っていう のは、利益を出すことです。
どうやったら利益が出るかというと、世の中の問題や課題を解決したり、誰かに喜んでもらうことで
お客様からお金を頂いて利益を出していて、これが企業のあり方です。
お金を出す時に、「ありがとう」と言って払いませんか?
ここで一つ、幸せが生まれているのです。
企業はいろいろな経済活動を行う中で、課題を解決したり、誰かの欲求を叶えてあげたり、
誰かを喜ばせることで、「ありがとう」と言ってもらい、幸せをいっぱい生み出しているわけです。
そして、幸せの対価としてのお金を得て、利益を得ているのです。
世の中に必要とされていて、いろいろな課題を解決したり、喜んでもらえる、そのような企業は、
世の中にとって価値がないですか?価値がありますよね。
株価というのは、企業の価値の移し鏡です。
なので、企業の価値が上がれば、株価というのは必ず上がってきます。
ということは、あの時シェアしていた自分の株も当然価値が上がります。
株価が上がるので、自分の資産も増えるということです。
例えば、子供たちに夢を与えるあの企業にお金を出して使ってもらって幸せを作ってもらおうかなとか、
スポーツ選手の問題を常に解決している、あの企業にお金を出してスポーツ選手の幸せを作ってもらおうかなとか、
はたまた、自分自身が幸せを作り出せるように、成長するように自分にお金をかけようかなとか、
つまり、幸せの作り出す場所を自分で決める行為、これが幸せをクリエイトする投資なのです。
投資を考えるということは、お金をより世界で有効に役立たせるという行為です。
これ、ギャンブルでしょうか?
ちなみに、デイトレーダーという画面見ながら売り買いをするというものと、
企業の株を買って成長させていこう、シェアだよというもの、両方とも株のお話として説明しました。
つまり、株式投資という株を使った投資方法もあるが、
デイト レーダーがやってるような株を使った投機的なやり方もある、ということを知ってほしいです。
企業の価値の移し鏡が株価なので、企業が利益を上げれば、つまり世の中の課題を解決して
世の中の役に立つということをずっとやっていれば、必ず株価は上がってきます。
ただ、この間にはマーケットという不確定要素があります。
例えば、コロナが来た時など、株を買ってる場合ではないから売ろう、というような不確定要素があります。
ただ、短期的に見ると、コロナや戦争、災害などを考えなくても、下がる時は下がります。
上がり下がりは常にしていますが、
長期的に見て、しっかりと企業の利益が出てさえいれば、株価は上がっていきます。
企業が利益を出せているということは、世の中の役に立っているということ。
世の中の役に立っているということは、その企業には価値があるということ。
企業に価値があるということは、株価は上がるということです。
このような理由から、投資をやりましょうということなのですが、
一つの企業の株を買おうと考えても、どの企業の株を買ったら良いですか?という話です。
現時点では、例えば、あのスポーツ選手の問題を解決したスポーツメーカーの企業の株は良いと判断できます。
ただ、老後を迎えるまでの今後20年、30年の間、その企業がずっと世の中の課題を解決し続けるか?
というのは判断できません。
その企業が倒産してしまう可能性もあります。
1つの企業に投資して、その企業が潰れたらその株は紙切れに…
倒産してしまうと、老後のための資産が無くなってしまうということです。
これは絶対に避けなければいけません。
絶対というのは言い切れませんが、限りなく絶対に近いものを目指さないといけません。
次に、見続けなければいけません。
例えば、現在の世界トップの企業はアップルです。
平成元年の世界トップの企業はNTTです。
この30年の間で、これだけ入れ替わっています。
今から老後にお金を残すことを考えた時、世界トップの企業はどこなのでしょうか?
中国?インド?アフリカ?やっぱり、アメリカ?
これはわかりません。
ですが、見ておく必要があります。
自分で見ておくのは不可能です。
この問題を一発解決する仕組み、それが投資信託です。
マーケットをずっと見ていたり、予想をしなくて良い仕組み
それが投資信託
投資信託というのは、簡単に言うとフルーツバスケットのようなものです。
リンゴやみかん、いろいろなものをセットにしてくれています。
セットにしたものを買うので、毎月1万円を払ってください、というもの。
1万円を払うことで、いろいろな企業のオーナーになれる、というものです。
いろいろな企業のオーナーになれる、というのがとても大切なポイントです。
例えば、我が家は焼き肉を月に1回食べに行きます、という家族があったとします。
ある日、狂牛病が流行りました。
そんな時には当然ですが、焼き肉屋には行きません。
だけど外食はするので、寿司屋に行こうかな、となります。
焼き肉屋の株を持っていたら、狂牛病がやってきた瞬間、紙切れになってしまう可能性があります。
だけど、その分外食に行きたい人は、寿司屋に行くので寿司屋の売上は上がります。
焼き肉屋と寿司屋の株、両方を持っていれば、焼き肉屋が下がっても寿司屋は上がります。
このように、1つの企業の株を持つのではなく、たくさんの企業の株を分散して持てば持つほど、
紙切れになりにくくなります。
例えば、100社分の株を買っておけば、一斉にそれらの会社が倒産することはありえません。
世界トップの企業、Google、Apple、Facebook、Amazon、MicrosoftやTesla、
これらの企業が一度に倒産するということはありえません。
つまり、たくさん持てば持つほど安定します。
私たちは生きていれば必ずお金を使います。
お金を使う場所は、その時によって変わるんです。
コロナが来た時に海外旅行には行かなくなったけど、その分を百貨店ではお金を使いました、
そのように、どこかの企業は必ず儲けを出しています。
それを、私たちが予想するのではなく、ファンドマネージャーというプロが、
常にチェックし売り買いしてくれます。
私たちは投資信託というものを持ってさえいれば、分散して、常に売り買いしてくれます。
以前はdocomoの株主だったけど、今はAppleの株主です、ということを勝手にやってくれます。
これが投資信託です。
まとめると、投資信託というのは、
小額からお金を預けて、
分散していろいろな企業のオーナーになれて、
それを常にファンドマネージャが見て、売り買いしてくれる。
その時一番元気で新鮮なフルーツバスケットを持っている、
一番元気な企業の株をたくさん持っておける、そういう仕組みです。
つまり分散です。
投資を分散でできる仕組み、これが投資信託です。
難しいマーケット予想がいらない
プロのファンドマネージャーが常に見てくれる
それが投資信託!!
なので、この投資信託を持ちましょう、ということです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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