森次 美尊

お子様に教えたい金融教育!〜税金・社会保険etc〜『後編』

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

後編は、社会保険についてです。

税金より社会保険の方が高いです。
社会保険って何なの?と言うと、社会保険は感謝のバトンだと思っています。
支え合いの精神で出来上がっています。

例えば、年金制度というものがあります。

社会保険の中ですごく高いものは、厚生年金や国民年金の年金保険料というものなのですが、
これらは保険です。

老後の自分のために年金を払っているわけですが、
どうせ私が払った分なんか将来もらえないじゃないですか、と今の若い人たちは思っている人が多いと思います。
確かに世代間格差というものはあります。
今の若い人たちは、なかなか大変な世代、たくさんの人を支えないといけない、
老人が多くなって大変だ、ということを言われています。

これは事実です。
事実ですが、もう少し深入りして考えてみましょう。

そもそも、この社会保険という制度は支え合いの関係です。
つまり、ゆとりのある人や余裕のある人が、
ゆとりのない人や余裕のない人を支えましょうという考え方で出来上がっています。
簡単に言うと、貯金箱のようなものです。
自分のお金を貯金箱に入れておきます。
この貯金箱で預かっておいて、本当に困った人たちがいたらその人に渡しましょうというものです。

自分の払った分をもらえないんじゃないですかと言いますが、その分誰かを支えているということです。
誰かを応援しているということです。
誰か弱い人たちを支えているということです。
そして万が一、自分が弱くなった時には支えてもらえます。

これが社会保障制度という社会保険というものです。

そういった支え合いのためのお金が給料の中から引かれていっています。
だから、引かれてるお金で私は日本中のいろんな人たちを支えているんだと思った方が、
すごく価値があります。

例えば、万が一お父さんがお亡くなりになってしまったとします。
その時に遺族年金という形に切り替わって、お父さんは老後まで生きることができなかったから、
ご自身の老後の年金はありませんが、ご家族の方には遺族年金という、
死亡保障のようなものがもらえます。

この遺族年金があったから、
「最低限の生活は確保されています。
おかげ様で本当に助かりました」とご遺族の方は思うはずです。

そのおかげ様というのは誰のおかげなんだろうということです。
もちろんこの制度を作った人たちかもしれませんが、正確には全国のお父さんのおかげです。
全国のお父さんが自分のためではなく、社会のために、弱い人たちのために、
貯金箱に貯めておいたお金が使われているのです。

これが支え合いの精神、つまり相互扶助と言います。

支え合いの精神 = 相互扶助

さらに、年金になると世代を飛び越えて支え合うので、世代間扶助と言います。

確かに今の若い人たちは大変です。
今の老後を迎えている人たちに比べると、自分の払った分の年金が返ってこないんじゃないかと思うはずです。
気持ちは分かりますが、よく考えてみてください。
今の老人の人たちが若い時はもっと大変だったずです。
戦後のやけの原の日本をどんどん開拓して、これだけ綺麗な日本にしたのです。
今皆さんが当たり前に給料をもらっていますが、
その給料をもらうために整備された道路を通って仕事をしていますよね。
その道路って誰が作ってきたんですか?と言うと、これは我々のおじいちゃんおばあちゃんなんです。

その開拓のバックグラウンドがあって、その上で我々は商売できているわけです。
だから、おじいちゃんおばあちゃんありがとうと言って、お金を払う、支えるわけです。
これが世代間扶助という考え方、これが年金制度です。

年金は決して自分が払ったものを自分でもらうのではないんです。
今の老人を支えるというのはつまりこんなにも深い意味があるんです。

若い人たちはまだまだ時間があるんだから、この日本を豊かにしていきましょう、
資産運用をやってNISAをやって豊かにしていきましょう、
そして豊かになったら、また豊かにしてくれてありがとうと言って、
下の子どもたちが皆さんを支えてくれますという風に考えることが大切です。

私はたくさんの人たちを支えている、そしてこの日本をよくしていくんだ、
そんな思いで給料天引された社会保険を考えるのか、
それともなんかよくわからないけどめちゃめちゃ高い金額を取られてる、
どうせもらえれないんだろう、と考えるのかで全然違ってきます。

社会保険というのは感謝、人のためにお金を使う思いやり、そしてみんなで幸せになるという考え方なんです。

世界の中でも日本はとても優れていて、世界中が真似したがっていますが、なかなかできていません。
日本人はこの支え合いの精神を持っているからできているのです。
こういうことは誇りに思うべきことです。

これまで、前編、中編、後編と3回にわたり、いろいろなことを書いてきました。

お金のお話、税金のお話、社会保険のお話。
最も言いたいことは、我々はお金というツールを使って社会と繋がっているということです。
そして、日本をクリエイトしている、日本を作っているということです。
ありがとうの世界に、お金というツールを使って参加させてもらっているということです。
お金を考えるということは皆さんの人生を考えるということです。

お金と向き合うということは人生を向き合うということ。

お金を考えることは、
人生を考え、人生をコントロールできる
自立した後悔のない人生を送れること‼

是非、子どもたちにお金のこと、このように伝えてほしいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内しています。


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