森次 美尊

NISA・手数料・IFA・ライフプラン 投資の勝ちパターンは〇〇『前編』

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

投資をしていく際、誰でも損をしたくない、勝ちたいはずです。
投資の勝ちパターンというものがあり、とてもシンプルです。

投資の勝ちパターンは長く持つこと‼

早く始めて、長く持つ。
シンプルで1番大切ですが、1番難しいです。

過去を振り返れば分かります。
昨年1年間でも積み立てNISAをやっている人が、100億円近く解約しています。
気楽に始めた人が気楽に辞めています。

この原因をきちんと分析してからスタートすることでしっかりと資産形成につなげて頂きたいと思います。
長く続けためにはこんな障害があって、それ乗り越える仕組みを持ってから始めて頂きたいです。

勝ちパターンを知って投資を始めよう‼

まず、おさらいですが、なぜ長期は強いのか⁉です。
答えは複利です。
例えば、月に2万円積み立てしたとします。
年間で24万円支払います。
生まれてから60歳の老後を迎えるまでの60年間、その積み立てをずっと続けたとします。
元金は1440万円です。
これが仮に、ずっと7%で運用されたとします。
すると、老後を迎える60歳になった時、そのお金は2億2,244万円になります。

次にこれを30年でやったらどうなるでしょうか?
2万円×12ヶ月×30年で、元金は720万です。
同じく7%で運用されたとします。
結果は、2,400万です。

さっき2億円で、今後は2000万円。
10倍違います。
これが福利です。
つまり、増えたものに対して7%で増える、増えたものに対して増える、というように、
まっすぐに増えていくのではなくて、元金がどんどん大きくなるので、ぐっと増えていくわけです。

例えば、10%増えるとして、100万円を持ってたら100万の1割で110万円、1年で10万円増えます。
でも1000万円を持っていたら、1000万円の10%というと100万円なので、1年で100万円増えます。
全然違います。

このパターンで言うと、30年目2000万円で60年目2億円ということは、
1番増えてるタイミングは、1番最後の1年ということがわかると思います。
ものすごく上がってきて、最後の1年で一番増えます。

1年遅く運用を始めるということは、最後の1年の取れ高を失うということです。
だから、長期で持つと強いということです。

実際に、リーマンショックという100年に1度来るか来ないかと言われたようなマイナスが来た時、
世界全体に分散するような投資信託を20年以上保有していた人たちは、
このような最悪のタイミングで解約しても、自分の資産は増えていたというデータがあります。
やっぱり長く持つということが、1番の損失回避になっているということです。
長く持つということが、しっかりと資産を増やしていける、福利の力を使える。
両方の側面から見ても、長く持つというのが勝ちパターンであることは、間違いありません。

損失回避・複利の力
両方の側面から長期は勝ちパターン

ここからが本題です。

それでは、長期で続けるためにはどういうことに気をつけていかなければいけないのか?
3つのポイントがあります。

❶ゴール設定

我々の脳はそもそも長期の投資に向いていません。
長期の投資ができにくくなっているということを、まずは知ってください。

実際にこのようなデータがあります。

この企業のことを考えたら、これだけの株価が適当だよね、というものを示す理論株価というものがあります。

理論株価が上がっていっている時、実際の株価はそれ以上に上がっていきます。
なぜかというと、株価というのは価格なので、みんなが欲しいと思うと値段は上がり、
みんながいらないとなると値段が下がります。
オークションのイメージです。

理論株価上企業の価値はこのくらいであったとしても、右肩上がりに成長している時は、
みんなが欲しい欲しいと思うので、理論株価以上に実際の株価が上がっていくということです。

逆に、理論株価が下がっている時、価値が下がっている時は、
みんながいらないいらないと売りに出すので、実際の株価は理論株価以上に下がります。

1番高い値段が付くタイミングは、どこでしょうか。
同じ企業の株でも、理論株価が一番高い時が一番高い値段がつきます。
1番安いのは、理論株価が一番低い時です。

ワンパック200円の卵が、たまたま今日は50円になっていました。
これは欲しいに決まっています。安い時に買いたいです。

ワンパック200円の卵が、今日は仕入れがなくて400円になっていました。
これはいらないと思います。

つまり、通常であればいらないと思う高い時にみんなが買って、さらに割高になっているということです。
逆に、通常であればほしいと思う安くてお得な時に、みんなが売っています。

思いっきり逆行してるのがわかりますか?
頭で考えれば分かることができないのです。
脳は長期の投資に向いていないから
途中でやめちゃう可能性が高い

まずはこれを認識してください。

途中でやめることを回避するために、自分は何の目的でやっているのか、
自分は老後まで持っていくと決め切ることが、続ける言動力になります。

皆さんいろいろ惑わされます。
少し増えた時に、もうここでいいやという人もいます。
もうこれ以上損したくないと言って、怖いからやめますという人もいます。
長期的に成長すると考えたら、これは小競り合いです。

上がって下がってを繰り返して、上がっていくわけです。
我々は最終のゴール地点を見る必要があります。
長期的な視点を持てれば、日々の動きは小競り合いと思えるので、やめる理由はありません。

❷アドバイザーの価値

リーマンショックが来た時、アメリカの多くの人達が投資をやめました。
アメリカでは401kというiDeCoのような制度は1980年代にできていて、
20年ぐらい投資を経験している人たちでも、大量にやめました。

リーマンショックで投資を辞めてしまった人2つの特徴
❶ゴール設定をしていなかった
❷アドバイザーがいなかった

逆にこの2つをちゃんとやっていた人たちは、9割以上が続けているというデータもあるくらい、
アドバイザーの存在は重要です。

現在は、インターネットで簡単に気楽にNISA口座を開設できます。
インターネットでの開設が主になってきていますが、
証券口座の開設には、2つの方法があるということを知っておいてほしいです。
どちらが良い悪いではなく、皆さんに合う方法をしっかり選択することが重要です。
そして、選択する時のポイントはどちらが長期で続けられるのか‼です。
長期で続けることが勝ちパターンなので、
そのためにはどっちが良いのかということをいいのかを考えてスタートしてください。

ネット系

簡単にインターネットで申し込んで開設するパターンです。

IFA = 独立系証券仲介業

証券取引ができる代理店のようなものを通して開設するパターンです。
IFAもいろいろな証券会社と提携しているので、いろいろな商品を扱えます。
IFAは、知る人ぞ知るという感じで、知らない人が多いです。
今回はネット系とIFAを横並びにして考えてみたいと思います。

何が違うのか?ですが、まず商品はほとんど変わりません。
ネット系は基本的にいろいろなものを揃えていて、いろいろなものを選べます。
IFAも良いところと提携しているので、いろいろなものが選べるはずです。

次に便利さ。
ネット系は簡単にスマートフォンでできますが、IFAは担当者が対応してくれます。
お互いに便利さが違いますが、誰かに教えてもらいながらやってほしいという人にとってIFAは便利です。
ネット系は担当者がいません。

担当者がつく代わりに手数料を取られるのでは?
ここは気になるポイントかと思います。

IFAの場合、商品によって異なりますが、約3%の購入手数料がかかるのが一般的です。
ネット系は購入手数料はかかりません。
つまり、この購入手数料を払ってでも担当者が必要かどうか?、ここが争点になります。
良い悪いではないので、皆さんがどちらが長く続けられるかを考えてみてください。

購入手数料というのは購入時の手数料です。
信託報酬という別の手数料がありますが、こちらは大きくて毎年自分の資産からずっと取られ続けるものです。
自分がその商品を保有してる限り取られ続けますが、購入手数料は購入時だけです。

例えば、100万円分の投資信託を買おうかなと思った時に、
購入手数料の3万円を抜かれて約97万円分買い付けるよというのがIFAです。(内税なので正確には違います。)
ネット系は購入手数料が取られないので、100万円全部買うことができます。

この差額の3万円をどう考えるか?

投資信託を買って、老後までずっと増やしていって、取り崩したりしながら40年間保有しても、
取られる手数料は最初の3万円だけです。
資産がどれだけ増えたとしても、購入時の3万円だけです。
そして、IFAで購入した場合には、ずっと担当がいます。

想像してみてください。
今後、ルールが変わっていく可能性もありますよ。
NISAのような制度は、どんどん変わっていっています。
それらを自分でチェックして最適化していけるのか?
さらに、メディアはネガティブキャンペーンをやります。
株価がちょっと下がっただけで、リーマンショックの足音が聞えるとか、
オーバーな表現をした方が商品は売れやすいので、このような雑念や情報が入ってきます。

自分で正しい情報を見つけ出して、最適化していくには勉強をしなければいけません。
その勉強料、その勉強のための時間、そのコストをお金に換算した時に、
この3%は安いですか?高いですか?という話です。

人生の貴重な時間を費やさずに払うこの3%って安いか、高いか

全部自分でできる環境にある人、自分で調べて全部自分でやれますという場合はネット系が良いです。
それができない人は、そこを考えた方が結果的に長く続くと思うので、重要なポイントです。

正確には、IFAでも購入手数料の3%がかからなかったりとか、別で相談量を取ったりとか、
いろいろなパターンがあるので、調べてみてください。
この担当者はどういう報酬体系なのか、きちんと聞いた上で納得感があるのかどうか、
どのようなフォローしてもらえるのかどうか、チェックする必要はあります。

ただ、自分の生涯のとてもとても大切な資産を、簡単にネット系で始めますと判断する前に、
一旦立ち止まって冷静に判断していただく必要はあると思っています。

自分が長期で続けられる方法を選んでください‼
安物買いの銭失いにならないように‼

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内しています。


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