こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
今回は、「教えてもりつぐ先生質問コーナー」ということで、頂いた3つの質問に答えていきます。
ご質問❶ 学資保険に入っていた方が良い?
(お子様1人(4歳)、マンションのローンは600万円です)
1つ目の質問です。
私たちの息子は4歳で現在私立の幼稚園に通っています。
マンションに住んでいてローンはあと600万円ほどありますが、
今から学習保険に入っておいた方が良いのでしょうか?
一人っ子なのでそれなりに親の期待もこもっています。
親の期待もこもっているということなので、将来の学費は奨学金を借りるのではなく、
親が出してあげたいんだなという思いがあるということだと思います。
まず考えなければいけないのは、大学への進学費用がどのぐらいかかるか?ということを想定しておかなければいけません。
今のところ、私立の4年制の文系だと、4年間で学費だけでだいたい500万円くらい必要です。
4年制大学の学費は約500万円
理系になるとさらにかかりますし、1人暮らしをするとなるともっともっとかかります。
この費用をどのように準備できるか、ということを考えます。
この費用がかかってくるのはだいたい18歳、つまり高校3年生。
この時から願書を買ったり、予備校行ったり、諸々かかり始めます。
入学金もこのタイミングで必要です。
その後、4年間大学に通う。
つまり、通常の大学で行くと5年間、お金がかかる時期があります。
もちろん大学院に行ったり、医学部に入れば、その期間は伸びます。
これを自分たちで考えるわけです。
どのぐらいの期間で、どのぐらい準備しなければいけないかなと。
仮に、500万円を準備したいな、5年間だなと言うと、割算して年100万円ずつです。
いきなり500万円払えとはならないので、年間100万円ずつかかったとして、
この費用を自分のその時の給料から、高熱費とか通信費とかの出費があった後、
100万円ぐらい余ってるよっていう人であれば、ここから出せば良いわけです。
だから毎月毎月の給料の中から、別に学費を出してあげればいいわけです。
これがまず基本です。
収入があって、収入の範囲内で支出があります。
この支出が上がってきたとしても、収入の範囲内でやりくりできれば、それで良いわけです。
ですが、年100万円も支出が上がったら収支が逆転する、ということであれば、
赤字の部分を今のうちの黒字から、将来の自分へ仕送りをしないといけません。
では、この仕送りをどうすればいいのか?
将来の自分への仕送りをどうするか問題‼
今、教育費も過去から見ると、物価上昇していっています。
世の中全体が物価上昇しているんだから、この先教育費も上がると想定しておいた方が良いです。
そう考えると、物の値段が上がっていくのに、それと同じぐらい銀行に置いている預貯金の金利がつい てくれるかと言うと、なかなかつきません。
ということは、将来のためにただ銀行に置いていると、価値としては下がっていっているということになります。
お金は増やしながら置いておかなければならない‼
学資保険は、例えば200万円払って、210万円ぐらいになるということはありますが、
物価上昇を考えてお金が必要な時期に、200万円をせめて250万円とか、できれば300万円ぐらいにはしておかないと、 価値としては下がっているという感じがします。
なので、残念ながら学資保険では難しい。
学資保険では物価上昇に対応できない⁉
なぜかという話をしておくと、学資保険は固定金利です。
要するに、学資保険に入った時に、これだけの期間入れば、これだけもらえますと決定している。
だから金利を18年とか14年とか固定してくれるわけです。
今は戦後と比べると低金利です。
この低金利で14年間固定するわけです。
ここはポイントですが、固定金利ということは言い方を変えると元本保証です。
これだけ払ったのだから、これだけもらえるということが決定しています。
この元本保証を安心の材料と思われがちですが、元本は保証しているけど、
その代わりに手数料を取っている保険会社は、預かったお金で資産運用してもっと儲けを出しています。
それでも、この儲けは保険会社がリスクを取った取り分です、あなたには元本保証分しか渡しません、となります。
そうなると、戦後最低金利ぐらいのとこで括られて、さらに手数料もガバッと取られてしまうと、自分のもらえる分は限られてきます。
世の中の物価上昇に比べると、価値として下がっているというのが現状です。
預貯金も一緒ですが、元本保証という言葉に騙されてはいけません。
元本保障、なんとなく良さそうなイメージですが、実際物価上昇率等を考えた時、
その裏では手数料を持っていかれたりするので、ある程度リスクを取った人がしっかりと資産を増やしている、
ということは理解しておかなければいけません。
では、どうしたらいいの?と言うと、このコラムでも何度も伝えていますが、投資信託を軸に考えた方が良いです。
この投資信託を非課税でよりたくさん増やすという観点で行くので、今年から始まった新NISAが良いです。
これは学資保険という名目ではありませんが、学費に使えばいいだけなので、
親名義でお金を貯めて増やして、それを解約して子供の学費に使ってあげればいいだけです。
親が健康で元気であれば、そのようにNISAで払っていけば良いですが、
例えば、大きな病気をして働けなくなった、癌になってしまって治療費がかかるとなった時はそれができません。
そのような時に最後まで払ったことにしてくれる、払い込み免除という特約がついていたり、
万が一お亡くなりになってしまったとしても、保証の分の手数料は取られるけれど、お金は出るし資産運用もしてくれるというような投資信託を保険会社を通じて買うというやり方もあります。
商品のそれぞれ特性があるので、自分で全部やるよりも、このタイミングで解約した方が良いとか、
担当者の考えを聞きながら、皆さんの納得感がある形でやれば良いです。
まとめると、学習保険は必要かどうかで言うと難しいかもしれません。
何が必要かというのは、お金を貯めなければいけないのかどうかを決めて頂いて、
貯めるのであげれば資産運用した方がいいんじゃないでしょうか。
ご質問❷ ワンルームマンション投資を始める
メリット・デメリットを教えてください
2つ目の質問です。
ワンルームマンション投資を考えています。
購入費用も含めて始めやすいと知ったのですが、
始めるにあたってのメリット・デメリット、リスクなどを教えてください。
これについては、不動産専門FP 毛利英昭さんとの対談動画があるので、興味があれば是非見てください。
▶ 初対談!不動産専門FPに聞く!ワンルームマンションの不動産投資法ってローリスク!?【前編】【子育て世代のお金の教室】
▶ 初対談!不動産専門FPに聞く!ワンルームマンションの不動産投資法ってローリスク!?【後編】【子育て世代のお金の教室】
まずワンルームマンションは世の中に結構少ないです。
なぜかと言うと、法人がその土地にワンルームマンションを建てても、それほど儲かりません。
なので、あまり市場に出回っていません。
ということは、この先も価格は下がりにくく、買ったものを売ったとしても値が下がっていなければチャンスです。
これは1つのメリットです。
ただ、不動産というのは一点ものです。
本当に良いものであれば、プロが持っていくと思いませんか?
市場に本当に出回るのかな?と思ってしまいます。
さらに言うと、ワンルームマンションはどこに建っているのかがとても重要で、
駅近であったり、駅に直結しているという物件は、その土地しかないのでいつまでだってもプレミア感があります。
ただ、駅から離れていた場合、この離れてる駅と物件までの間にもっと良い物件が建ってしまうと、
一気に価値なが下がりそうです。
例えば、大阪や東京といった都心であれば、これから人口が減っていった時に、より便利になるので、
人は 集中してくる可能性はあるので安心かもしれませんが、
都心から離れれば離れるほど、人口がどんどん減っているので不動産の価値も下がるかもしれません。
さらに言うと、もし震災等の大きな災害が起きたとなると、建物自体は地震保険等で直せるかもしれませんが、
人はここに住まなくなるかもしれません。
そうなると、家賃収入が取れなくなってしまうというというリスクもあります。
そのようなリスクはいっぱいあるわけです。
一方で同じ投資をするにしても、新NISAが始まったので、これで投資信託を買うのはどうでしょうか。
まず一点ものではなく、プロと同じものが買えます。
そして、いろんな企業の株を分散して買ってくれるので、紙切れになることはありません。
つまり不動産で言うと震災が来たから誰も住まなくなって家賃収入ゼロになります、ということがありません。
もちろん家賃収入がゼロにならないように、管理会社を間に入れて契約したりしますが、それでもその価格は下がります。
安定を考えるとどちらが良いか、という話です。
しかもNISAであれば、増えたものに対して引課税です。
なので、ベースはNISAで良いと思います。
その上で、ワンルームマンションの不動産投資のメリット、注意点をお伝えします。
ワンルームマンション投資の注意点⚠ 担当者がどんな人か
まず、注意点は担当者です。
本当に良い担当者かどうかで、大きな差があります。
安心できる担当者を探すために、すぐにそこで決めるのではなく、
何社か回ってお互いのことを聞いたりしながら、信頼できるかどうかをちゃんと見極めていただくか、
本当に安心できる信頼できる筋からの紹介なのかとか、
この点は重要視した方が良いです。
次に、メリットですが、2つあると思います。
ワンルームマンション投資のメリット❶ 経費計上できる場合がある
NISAを持っていても、経費ではなかなか落とせませんが、不動産を持ってることでこの事業をしている、
今借金を背負っているということで、これを原価償却で落としているものを経費に入れることができます。
つまり、自分の税金をちょっと 安くできるかもしれないということです。
ワンルームマンション投資のメリット❷ 自分の信用で買い物ができる
NISAで投資信託を買う場合では、絶対にありえないことです。
この投資信託を買いたいので、お金貸してもらえませんか?と言っても銀行は貸してくれません。
自分のお金でやらないといけません。
ただ、不動産に関しては自分の信用で銀行から住宅ローンという形でお金を借りることができます。
個人の住宅ローンと違って居住用のローンではなく、投資用のローンなので住宅ローンりは金利は高くなりますが、
それでも通常のローンに比べると、かなり優遇されています。
この自分という信用を使って、借金なので慎重にやった方が良いという考えもありますが、
レバレッジを効かせてお金を借りてきて買うということができます。
ご質問❸ 株や不動産などの遺産分けは
どのタイミングでやっておけば良いの?
3つ目の質問です。
高齢の両親がいます。
少し株を持ってるようで、先々譲ると言ってくれています。
元気なうちに書き換えておいた方がいいのでしょうか?
そもそも遺産分けは、どの時期にすべきなのでしょうか?
このお母さんがお亡くなりになると、相続というものが起きます。
相続が起きると、株を持っていた場合、株の名義変更をして誰かに渡さないといけません。
おそらく株だけということはあまりないと思うので、現金や住んでいる不動産などを全部テーブルの上に載せて、
じゃあこの人がこれだけもらうね、この人がこれだけもらうね、
といったことを決めていく、これがま遺産分割というものです。
ここで、遺言という言葉を聞いたことがあると思います。
親が自分の思いを遺言という形で書いておけば、その 通りに分けられます。
遺留分という言葉を聞いたことありますか?
要は遺言で、この人に全部渡すとなっていたとしても、子どもには最低限これだけはもらうと言える権利があります。
また、遺言で何も残していなかった時はどうするの?と言うと、法定相続分という、
配偶者が半分、子供は みんなで均等に割るといったルールが決まっています。
では、これは法定相続分なの?遺言なの?遺留分なの?、どれを優先させるの?という話です。
結論は、話し合いです。
遺産分割の最優先は話し合い
遺された家族の人たちが集まって、
お兄ちゃんはこれだけもらいなよ、私はこれでいいよ、うんいいよ、これでオッケーとなれば、
これが決定事項です。
話し合いをして揉めた時、遺言があればこれが親の意思なんだから、その意思の通りにやろうねとか、
遺言がないのであればある程度国が決めた法定相続分通りにやろうねというルールが出てくるだけの話で、
ベースは 話し合いで決定します。
家族円満には話し合いが一番です。
ここで考えてみてください。
その話し合いの場に、その資産を渡す側のお母さんがいた方がうまくいきますか?いない方がうまくいきますか?
いた方がいいに決まってます。
誰だっ て身内で揉めたいなんて思っている人はいないと思います。
なぜ揉めるのかと言うと、
きっとお母さんはこういう風に思っていた、いや違うお母さんならこういう風に思っ ていた、
というように、お母さんがいないためにお互いの考えがずれることで揉めてしまいます。
お母さんがいればお母さんの思いを伝えて、仲良くやってね、こんな感じでいこうねとなるのが一番良いです。
ただ、お母さんが生きていたとしても、
例えば認知症になってしまえば遺言も書けないですし、
そういった話し合いをしたとしても信憑性がありません。
いつ遺産分けした 方がいいのか?という質問に対しての答えですが、
早ければ早いほど良いというのが結論です。
遺産分割のタイミングは早ければ早いほど良い‼
家族円満に事を進めるのであれば、みんなが健康で元気なうちに何度でも話し合いをすることをお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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