森次 美尊

新NISA、金融機関変更方法と注意点③

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

前回のコラムはこちら ▶ 新NISA、金融機関変更方法と注意点② 「すでに今年の買い付けを始めた人へ!」
前々回のコラムはこちら ▶ 新NISA、金融機関変更方法と注意点① 「どこで作ったかわからない!」

前回と前々回で、
A証券でNISA口座持っていてB証券でNISA口座を作りたい時にはどうしたらいいの?という説明をしました。
今回はその補足です。

少し振り返ります。

まずは、今までにNISA口座を作ってないパターンです。

次は過去にNISA口座を作ったことがあるというパターン。
これは、作ったことがないと思っていても、不備が出て弾かれて作ったことがありますと言われることも多い。

もうひとつが、NISAという器で既に投資をしていた、
例えば(aaa)という投資信託をNISA口座に入れていたパターンです。
既に運用していた人に関しては、もうその年は他で作ることができない、変更できません。
なので、次の年まで待たなくてはいけません。
その場合、その年の10月ぐらいから動き出し、もう来年は引き継ぎませんという手続きと、
積み立てを止める手続きをする。
つまり、その年の10月ぐらいに変更届出書を提出して勘定廃止通知書をもらい、
翌年のNISA口座の開設届出書を提出するという作業をやれば、
翌年からは新しいB証券のところでNISA口座を作れるということでした。

2023年のつみたてNISAは2023年という別の財布でずっと走っています。
2024年分はそのまま積み立てしていったので、新NISA2024という別の財布でずっと管理されていきます。
2025年はB証券で作った新NISAがあって、そこにまた(aaa)という商品を買い込むと、
これはこれでずっと続いていきます。

このように、3つの財布が走っていることになります。
2023年の財布、2024年の財布、2025年の財布がずっと続いていきます。
これがNISAの仕組みです。

2023年に買った(aaa)を2025年に解約することはできます。
一見、それは2025年のNISAでは?と思いますが、これが違います。
2024年は2023年までの積み立てをそのまま続けただけ、
つみたてNISAが新NISAに切り替わっただけですが、これらは器が違います。
つみたてNISAは20年で終わりですが、新NISAは永久に続きます。

どっちを先に使ったら良いの?となりますが、どっちでも一緒です。
あえて言うなら、今続けてる方をベースで残した方が良いかもしれません。
子育て世代の方は、先に学費等で過去のものから使って、残すのは一つにする。
そういう風にしていった方が良いのでは、と思います。

やっぱり何個もあるとややこしいです。
特に歳とってからは忘れてしまうということもあると思います。

他にもよく受ける質問があります。
NISAの非課税枠は5年なのですが、ロールオーバーと言って5年終わった時に
次のNISAでまた5年いける、こっちに移し替えができるということを言っていましたが、
新NISAに変わってロールオーバーできないというルールになっています。
そのNISA口座を持っている人はどうしたら良いの?という質問です。

5年経ってそのままだと、特定口座になり、いわゆる20%ぐらいの税金が取られます。
この口座に自動で変わります。
その特定口座でずっと持っていくと解約した時に税金がかかります。
じゃあ新NISAの方で管理したいよね、となると思います。

ただ、前回も説明したようにNISAというものは商品を移すことができません。
NISAから新NISAに商品を移すこともできないし、
NISAが終わって特定口座になっても、特定口座からNISAというのはできません。

何をしなければいけないかというと、この特定口座の商品を売ってしまうことです。

特定口座(又は旧NISA口座)から
新NISA口座へ移したい時は
特定口座(旧NISA口座)の
商品を売ってしまう

そしてその入ってきたお金で新NISAの方で買い直す。
以前のコラムで説明していますが、この場合、購入手数料がもう1回かかってくる可能性があります。
これがだいたい内税で約3%ぐらい取られるので、2年以上そこから置けば利回り7%で回れば取り戻せます。
利回りが5%ぐらいであれば、3年以上置かないといけません。

過去のコラム ▶ 特定口座から一般NISA・新NISA口座へ買い直しのタイミングはいつが◎?

なので、NISA口座が5年で終わって特定口座になったけど、3年以内ぐらいに使うようであれば、
そのまま置いておいて使う時に売却する方が良いです。
利益が出ていれば税金がかかりますが、買い直しをするよりそちらの方がメリットがあります。

ここはご自身のライフスタイルに合わせて選択してみてください。

2024年になって新NISAが始まり、過去のNISAどうしたらいいんですか?という質問がよくあります。
ロールオーバーできると聞いていたのにできない、どうしたら良いんですか?とテンパっている方もおられます。
結論は、
新NISAは新NISAで買う。
旧型NISAは非課税枠が続く間は持っておく。

その間にいろいろ考えも変わってくると思います。
もう老後まで使わないということであれば、今のうちに売ってしまって新NISAで買い直しても良いです。
5年ぐらい経つと、それまでの間にどうしても子供が留学したいとか言い出したり、
あと3年後ぐらいに使いたいとか、状況が変わってくると思います。
だからその時はその時で、3年以内なんだったらそのまま特定口座でいこうかなとか思えば良い。
今結論を出すのではなくて、NISAのギリギリの枠まで考えてその手前直近1年間ぐらいのところで考えれば良い。

あと4年残ってるんだったら、3年目から4年目のこの1年ぐらいの時にどうするかなと。
ここからさらに3年以内に使うのか、それ以上先に持っていくのかで新NISAで買い直しをするのか、
このまま特定口座を続けて解約して税金を払って受け取るのかをその時点で決めればいいのかな、
と思っております。

旧NISAは非課税期間終了以降
3年以内に使わないなら
非課税期間ギリギリで売って
新NISAで買い直しておく方が良い‼
使うなら非課税期間終了後も
そのまま特定口座で保有しておく方が良い‼
(7%利回りの場合の目安です)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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