森次 美尊

新NISAの大人気銘柄〜オルカン・S&P500〜インデックスファンドの仕組みを解説①

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

新NISAが始まって一番人気のある銘柄1位は、
オルカンと略して呼ばれる、全世界株式、オールカントリーです。
全世界株式とはインデックスファンドという世界中の企業に分散して投資するよ、というもののことです。

2位は同じ会社が出しているS&P500という、
アメリカの上位企業500社のインデクスファンド、同じように平均値を買うよというものです。

1位も2位もいわゆるインデックスファンドと呼ばれるもので、
フィールドが全世界なのかアメリカかという違いと思ってください。
時価総額の大きい順に上から並べて、それを全部大人買いするというものです。

今、オルカンとS&P500はとても流行っています。
流行ると叩かれます。
オルカンは買ってはいけない、S&P500はやばいぞ、というように。

過去にドル建ての終身保険のような商品を保険会社が出して、すごく売れた時期がありました。
売れたその反動で、ドル建て終身保険に入っていたらヤバいぞ、危険だよ、増えないよ、と叩かれていました。
その後、変額保険のような保険が出てくると、保障と運用は分けろというように叩かれていました。

このように多くの人が入っているものというのは、大体叩かれます。
同じように叩かれ始めているオルカンとS&P500。
これらについての見解を説明していきます。

そもそも金融商品というものは合うか合わないかです。
商品の個性をしっかりと理解して入っていただくことに、大きな価値があります。
あのYouTuberが言っていたからとか、あの有名人が言っていたからとか、あの本に書いていたから
くらいの気持ちでやるのは良くありません。
これらはただのCM、広告かもしれません。

昔、1970年頃はテレビのCMで女優さんがシャンプーを使っているのを見て、
「あの女優さんの綺麗な髪の毛は、このシャンプーのおかげなんだ」と信じていたと思います。
それが今は「あれは宣伝でしょ」、「あの女優さんが使っているわけないでしょ」と
みなさん分かっていると思います。

同じようにYouTubeにも案件もありますし、CMもあります。
手軽な無料の情報を取る、あの人が言ってたからくらいの気持ちで選ぶのは危険です。
しっかりと理解して、納得感を持ってスタートしてほしいと思います。

インデックスファンドというのはまず、
全世界株式であれば全世界の上位3000社、S&P500であればアメリカの上位500社を上から並べます。
オルカンとS&P500は加重平均という買い方をしていて、いわゆる按分形式で買っていきます。

簡単に説明すると、1位の企業が時価総額1000兆円の企業であれば1000口買いましょう、
50位ぐらいの会社は時価総額400兆円だから400口買いましょう、
もう少し下の時価総額30兆円の企業であれば30口買いましょうという風に、
上から順番に全部買っていきますが、一番上の企業を一番たくさん買う、按分形式で買っていきます。
これを4半期に1回見直して、入れ替えします。
例えば30兆円の企業が成績を伸ばして100兆円になったので、70口買い足すといったことをしています。

全世界株式は全世界の企業上位3000社の平均値が取れます。
これを指数と言います。
指数は英語でインデックスです。
指数を決めて指数にピタッと寄り添って運用していく、これがインデックスファンドです。

時価総額は誰が見ても一緒です。
指数会社という指数を作っている会社があり、各運用会社はお金払って指数の情報をもらいます。
その指数からプログラム化して買っていく、自動で買っていくのでとにかく手数料は安いです。
いろんな運用会社がこの商品を出しても、基本的には一緒になりますが、この手数料が違います。
手数料合戦です。
とにかく手数料を引き下げろということをやる、大量生産・大量消費の戦いです。
大量にばら撒いて、とにかくいっぱい入ってもらって、宣伝広告費もかけて、宣伝して認知を広げる。
全世界株式の1位、2位を取っているのはある運用会社ですが、ダントツです。

ただ、これらの全世界株式の商品は担当者を付けることができません。
ネットで自分でできるという条件の方専用のものです。

信託報酬という毎年自分の資産全体から取られる手数料というものがありますが、
このネット系ランキング1位の会社の場合0.05775%という0.1%以下という手数料の安さです。
ちなみに、違う会社のオルカンの商品で担当者がいても販売できる定番的なものがあります。
これの手数料は0.1133%です。

担当者ありなしの差は0.05555%です。
仮に120万円、つみたて投資枠で月10万円の積み立てで年間120万投資したとすると、
その時点で取られる手数料は667円の差です。
年間667円余分に払って担当者をつけて、リスクヘッジしておくことも大切です。

NISAの制度は、この10年で4回ぐらい変わっています。
加えて、環境も変わります。
給料が下がったとか、仕事が変わった、子供ができた、
リーマンショックのような大きなマイナスが来るかもしれません。
加えて、そろそろ使おうかなという時にどのようにしたらいいのか分からない、
そもそも使い方とかネットの調べ方がよく分からない。
このような時に担当者がいてくれたら助かります。

ただ、オルカンやS&P500のインデックスファンドはみんな一緒です。
一緒なのであえて担当者いなくても良いのでは、という感じもします。
担当者がいなくても運用はできます。
ほったらかしにしておけば良いし、みんな一緒なので誰かに聞けば良い。
情報はその辺にあふれています。

まさにこのインデックスファンドというのは大量生産・大量消費
とにかくたくさんの認知を取っていく。
みんな一緒で、コンピュータが勝手にやってくれるので、そこにはこだわりはありません。

手数料が安いということで、まさに外食産業で言うとマクドナルド的な戦い方です。
ザ・ファーストフードだと思いませんか?

大量生産・大量消費、手数料を安くしている、みんな一緒、こだわりなんかありません、認知広げてます。
マクドナルドの店員さんが、
「このパテは産地にこだわっていて、今日はちょっと塩加減を多めに焼いてみました」
こんなことは言いません。
このこだわりのなさが良いんです。
ただただマニュアル通りにやってくれる。

全然知らない国に行った時にレストラン入ろうかなと思って、
現地料理を食べようにもよくわからないとき、マクドナルドの看板見かけるとすごく安心します。
この安心感、このシステムに自分は投資をしている、数字に投資をしている、
これがいわゆるインデックスファンドです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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