こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
前回のコラム ▶ 新NISAの大人気銘柄〜オルカン・S&P500〜インデックスファンドの仕組みを解説②
前々回のコラム ▶ 新NISAの大人気銘柄〜オルカン・S&P500〜インデックスファンドの仕組みを解説①
前回のコラムでインデックスファンドのデメリットを説明して、
今までオルカンを買っていたけど、このままで大丈夫、気になる、どうしたら良い?ということに答えていきます。
よく言われるのはインデックスファンドと対立で比べられるアクティブファンドというものがあります。
ただ、勘違いしてはいけません。
インデックスファンドとアクティブファンドは、対立の立ち位置にはいません。
過去2回のコラムでインデックスファンドはマクドナルドのようなものと言ってきました。
まさにファーストフード的な戦い方です。
一方でアクティブファンドというのは外食産業で言えば、インデックスファンド以外全てです。
ぼったくりバーもいっぱいあります。
ミシュラン5つ星ですがとても辛い四川料理のお店で、私は四川料理食べれません、私の口には合いません、
というお店もあります。
いろいろな種類のお店がたくさんあります。
全部含めて、アクティブファンドよりインデックスファンドの方がパフォーマンスが過去良かった、
そのように言う人がいますが、ぼったくりバーとミシュラン5つ星のお店、
全部セットにするのは適切なの?という話です。
なのでここでは、優秀なアクティブファンドと限定させていただきます。
優秀なアクティブファンド、それは外食産業で言えば銀座のお寿司屋さんです。
銀座のお寿司屋さんってガンガン宣伝広告打ちますか?CMやりますか?大量生産しますか?
しないですよね。
認知は圧倒的にマクドナルドの方があります。
でも認知があるから美味しいんですか?
違いますよね。
美味しさはそこではないのです。
人気も違います。
大量生産してないからお客さんはそれほど来ないかもしれないけど、
リピーターや回転率で見ると、銀座のお寿司屋さんの方が上かもしれない。
ここで重要なのはどっちが良い悪いではなく、マクドナルドと銀座のお寿司屋さんを比べるなという話です。
戦い方が全然違うということです。
では改めてアクティブファンドは何なのかということを説明します。
アクティブファンドにはファンドマネージャーという投資信託を運用する人がいます。
ファンドマネージャーやその運用会社が投資哲学というものをちゃんと持って運用しています。
うちは長期的に成長する企業の株を買いますとか、
うちは長期とか関係なく結果的に長期で伸びていくと思いますが、成長ではなくて今負けない会社を買います、
負けない会社というのは10年20年残る会社ですとか、
みんな考え方が違います。
考え方をが違えば、当然どの企業の株を買っていくかということも変わります。
これを投資哲学と言います。
投資哲学、こだわりを持って、プロの何十年という経験のある寿司職人さんが市場に行って、
自分の目利きで一番間違いないという食材を買ってくるわけです。
こだわりがあります。
マクドナルドの店員さんが「このパテはこだわっていて、〇〇産で」とは言いません。
お寿司屋さんは言います。
アクティブファンドのファンドマネージャーは月次レポートというものを出していて、
「この企業、このような理由で買いました」
「これは売りました」
「今は下がっていますが、全然問題ありません」という風にちゃんと話せるわけです。
まさに銀座のお寿司屋さんです。
こだわりがあるわけです。
このこだわりが、皆さんにとっての納得感になります。
このこだわりに私のお金は回ってるんだという納得感になります。
例えば、NIKEという会社が新たな技術を開発しました。
マラソンランナーが履いていた靴、今まで薄底だったのに今は厚底のものを靴履いています。
あの厚底の靴でマラソンランナーのいろいろな課題を解決しました。
そこに自分のお金が使われているということがわかる。
その厚底の靴の開発をした結果、NIKEは儲かって株価が上がり、
この投資信託の株価が上がり、私の資産が増えているんだ。
納得感があります。
NIKEは自社でアプリを持っていて、何億人という登録者数がいるから直販で販売できます。
販売も自分のところで牛耳っているので価格決定力があるわけです。
そして歴代のアスリートのレジェンドたちをおさえていますからブランド力もある。
さらに靴というのはこれからもずっと必要になります。
高齢者だって、やっぱり運動はしたい。
このような背景から10年20年安心だよねという、この安心感、納得感があります。
そして安定して資産が増えていく。
私のお金がここに使われていてこのように自分の資産が増えてきたんだ、この手触り感、納得感が価値です。
これがわかるのは職人さんにこだわりがあるからです。
その分手数料がかかります。
手数料は高いですが、それ以上に美味しかったり、つまりリターンが良ければ良いわけです。
二極化していくこれからの時代は、しっかりと企業を見て選定して買った方がパフォーマンスが良くなりそうです。
ここで重要なのは、そもそもそんなにパフォーマンスが重要ですかという話です。
いや重要だろう、投資というのはお金を増やすものだろうと思われる気持ちはわかります。
ただ、こちらよりあちらが増えたとか、あちらにしておけば良かったとかはどうでも良い。
自分が安心した未来を過ごせればそれで良い。
お金を増やすということはやらなければいけない必要な手段です。
ただ目的はお金を増やした結果として、豊かな人生を送るとか安心した未来を手に入れることです。
この10年か20年、ずっとドキドキしながら増えた減った、あちらが良いこちらが良い、
結果的に増えたから良かったということを考える人生が幸せでしょうか。
だから数字に投資することには価値がありません。
数字に投資するのではなくしっかりと未来を見て、
自分のお金が世界のどこに役立っているのかということをしっかりと理解する。
投資を通じて自分は世界とつながっている、
自分のお金を世界の大切な人、お金を必要としている人がちゃんと使っている、
そして誰かの役に立って誰かの問題を解決して誰かを幸せにして、
自分のお金が成長して世界と一緒にの企業と一緒に成長して、
その結果として自分の資産が増えていると思ったら、とても心が豊かになりませんか。
この価値こそがアクティブファンドの一番の魅力だと思います。
これまでの説明でアクティブファンドが銀座のお寿司屋さん的ということは分かってもらえたと思います。
ではなぜ銀座のお寿司屋さんはCMを打たないのでしょうか。
なぜ大量に広告を打って認知を広げないんでしょうか。
答えは、知らない人が溢れたら確実にお店の質が下がるからです。
一見さんお断りにしている理由もそれです。
優秀なアクティブファンドはまさにこの戦い方しています。
例えばコカ・コーラという会社。
過去5年間を振り返って、この年だけは全くコカ・コーラを飲まない年ありました、ってありますか。
ないです。安定してみんな、世界中の人が同じくらい飲んでいます。
コカ・コーラはとても安定して売れ続けていることが、この時点で分かります。
このようにファンドマネージャーが考えているから、
コロナでバーンと下がったとしても関係ない、コカ・コーラは安定して売れている、
だから私はこのコカ・コーラの株を持ち続ける、必ずコカ・コーラは上がってくる、
長期的に安定しているので持ち続けたいんだ、
という計算のもとでこのファンドマネージャーがコカ・コーラの株を買っていたとします。
こうのような背景をわかっていれば、常連さんであれば、
リーマンショックが来ても大丈夫です、
この投資信託はそのようなリスクも見越して買ってくれているから無視して置いておけば良いとなります。
ところが、CMを大量に打ってよくわかっていない人が買いに来たとします。
そのような人たちはあまり理解をしていない、
そもそもの投資哲学に賛同もしていないかもしれない。
すると、価格が下がった瞬間にもう怖い、もうやめるとなり、やめていく。
やめるということは売却するということなので、この投資信託を売却してそこで得たお金を還元しないといけない。
結果的にこのファンドマネージャーはコカ・コーラの株を売りに出さないといけなくなります。
このような流行りの人が来て売った買ったをされてしまうと、
ファンドマネージャーがいくら優秀な方でもパフォーマンスを出すことができなくなります。
だから一見さんお断りとまでしていなくても、広告を打って大量生産して認知広げて、ということはしていません。
投資哲学を理解して買ってくださいという情報だけを下ろしています。
それを理解してくれるリピーターの人は長く買い続けてくれて、
資産残高がどんどん積み上げていくので、巨大なアクティブファンドというものも存在します。
これがアクティブファンドです。
銀座のお寿司屋さんとマクドナルドと比べるとわかりやすかったと思います。
まともな戦いの関係ではありません。
完全に好みの問題です。全くジャンルが違います。
これらを戦わせるのがおかしいです。
まとめると、アクティブファンドというものは
自分のお金が世界のどこに役立ってるかという納得感、手触り感があるということです。
そこに価値を感じられるかどうか。
これが投資の価値です。
つまり数字に投資している、過去に投資しているのではなく、
自分のお金を未来を作ることに投資している。
世界に価値を生み出すものは何でしょうか。
企業です。
世界に価値を生み出すのは企業しかありません。
だからアクティブファンドは市場ではなくて企業に投資をしています。
結果、これからの二極化時代にも強くなるということです。
逆にデメリットは認知されていないので、どれを買えばいいか分からない。
買ってしまった後も、みんなが持ってないから不安になってしまいます。
なので、アクティブファンドを買われる場合は余計に担当者がいた方が良いです。
優秀なアクティブファンド、お寿司屋さんはそこまで連れて行ってくれる担当者がいて、
その担当者に話を聞いて納得感を持つという方法が良いと思います。
ネット系で自分でやるのであれば、マクドナルドのようなインデックスファンドで
手数料の安いものを買うのが王道と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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