森次 美尊

ドル建て終身保険!平準払いから一時払い保険の切り替え?メリット・デメリット【前編】

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

今、ドル建ての一時払い終身保険爆発的に売れています。
過去にドル建ての毎月の積立で払っていく平準払いの保険が爆発的に売れていました。
ここに連動したり、どんどん推奨されたりしていて、とにかく一時払いドル建て保険に火がついています。

一時払いドル建て保険についての質問が多いです。
また、過去に積立型の平準払いのドル建て保険に入っていた人に対して、
積立型をやめて一時払いのドル建て終身保険に乗り換えましょう、という提案が今すごく多いです。
今回はこれらについて説明していきます。

平準払いのドル建ての保険は毎月何ドルと決めて払っていくものです。
今は円安なので、支払う額がとても高くなっているわけです。
一時期に比べると1.5倍とか高くなっていたりするので、さすがに支払いが厳しい方も多い現状です。
ただ、この平準払いのドル建て保険というのは、3%積立利率最低保証というものが付いていることが多く、
放っておいたら3%でずっと増えていきます。
積立利率なので、実質利回りとは少し違います。少し手数料を取られます。
保険会社が言う積立率3%でずっと増えていきます。

これだけ円安で支払う値段が上がってきて支払いがきつくなってきたとしても、
死亡保障もついてるし長い目で見たら増えていくんだから損するとは決して言い切れない、
とは思いますが、さすがに支払いがきついという時に、
払うのをストップする払済という方法があります。
これが王道です。

当然支払い中なので、元金割れしています。
元金割れしていますが、支払いをストップした時から積み立て利率3%で増やしていってくれる。
本来例えば10年で払う予定だったものが、今5年目だとします。
2割ぐらい元金を割っていますが、大体3%で増えていくのであと5年ぐらいで大体100%ぐらいに戻ってきます。
さらに、その後はずっと増えていきます。

死亡保障も支払いをストップすると、今まで支払った分の死亡保障しか残らないので小さくなるリスクもあります。
リスクはありますが、とにかく円安で支払いが高くなり、支払うのが厳しい、
でも損はしたくないという人には、この払済という方法がありました。

そのような方法がある中、今、アメリカが10回以上の利上げをしていて、
アメリカの国債の利回りがとても良い状況があります。
保険会社がアメリカの国債だけでなく、いろいろな会社が出している社債を集めて商品を作っています。
どのような商品かというと一時払いです。
一括で振り込みます。
すると20年間とか30年間、固定金利です。
これが5%近く付きます。

積立利率という保険用語ですが、実質利回りは1%くらい下がりますが、
それにしても今の保険はですよ
今の平準払いのドル建ての保険は積立率3%、一括払いのドル建ての保険は5%、2%くらいの差が出ます。

それであれば、平準払いの支払いを止めて、
元金割れして3%で増えていくのであれば、これを解約してまって、解約した分を一括払いの保険に持っていきます。
解約したものを一時払いで放り込みます。
すると、一括払いの保険は5%近くで増えていきます。
3%で増えるより5%で増えた方が良いですよね、というのが提案内容です。

この提案がとても多くて、やっぱりメリットもあります。

メリット① 利回りが大きい

まずは利回りが2%くらい変わるのはとても大きい。
20年固定、30年固定ですが、そのくらい先になると何10%と受取額が変わるので、
支払う金額によっては何百万くらいの差が出てきます。

メリット② 保険会社が販売する安心感

アメリカの国債を直接買うと4%くらいの利回り、社債を買うと7%くらいの利回り、
それらの合わせ技なので、それらの間くらいの5%くらいの利回りが付きます。
では、一番良いのは個人で社債を買えば良いのでは?という話になると思いますが、
社債というのはその企業が潰れてしまうと、ただの紙切れです。

少し前にすごく優秀な格付けの会社が潰れました。
そういったことがあり得ますが、一括払いの保険の場合、
保険会社が社債を集めてきて、保険会社がセーフティネットという形で金融庁の管轄でやってくれる。
個人で社債を買うよりは、その方が安心です。

メリット③ 死亡保障がつく

この保険には死亡保障も付きます。

例えば国債を自分で買っていて自分が亡くなってしまうと、相続財産で面倒くさいです。
自分は理解していても家族も理解してるかどうか。
老後増やしてきたものを少しずつ必要な分を取り崩していくとします。
取り崩していく過程の中で、お亡くなりになってしまった時にも死亡保障が付いていれば安心です。

平準払いの保険にも終身で死亡保障はついていますが、一括払いの保険にも終身で死亡保障が付いています。
死亡保障が付いているもので、同じ額を入れた時に積んでるエンジンが全然違う、
利回りが違うので一時払いの方が多くなります。

今まで払っていたものをストップして払済にすると死亡保障は小さくなります。
平準払いしていたものを一括払いの保険にお金を入れると、小さくなった死亡保障より多くもらえます。
死亡保障のメリットは大きくて、遺されたご家族にそのまま利益確定でお金を渡すことが可能です。
これは相続財産ではなく、受取人固有の財産なので受取人が自分で名前を書けばすぐに受け取ることができます。

メリット④ 持病があっても入れる

今、何かの持病があって死亡保障は入れないと諦めてる方がいらっしゃるかと思います。
この一括払いドル建て保険は、そのタイプによっては告知なしで入れるものがあります。
その代わり、10ヶ月間だけは死亡保障なしというルールがあったりします。

一括で支払った時はその分があるだけ、運用された分が返ってくるだけで死亡保障のレバレッジは付きません。
ただ10ヶ月経った後、2年というものもありますが、それらの期間を待てば死亡保障がボーンと立ち上がります。

持病があって死亡保障に入れないと諦めて、何か掛け捨てのもの(値段が高い)に入っている方は、
これを止められる可能性もあります。

以上、今の平準払いのドル建ての保険の支払いが大きくなり、今後払い続けていくのが不安だということであれば、
一度清算して一括払いの保険に入れましょうという提案についての説明をしました。
利回りも大きくなるし、死亡保障もつくし、人によっては持病があっても入ることもできる、
そのようなメリットがあって、爆発的に売れています。

一括払いのドル建ての保険については、自分の預貯金を使って入る人もたくさんいます。
でも今回なぜ、平準払いのドル建ての保険に入ってる人で乗り換える人が多いという話をしているかと言うと、
預貯金を使って入ろうとする人は確かに利回りは良いですが、今1ドル159円(2024年8月当時)と円安なので、
ここで払うのどうなんだろう?という葛藤があるということです。

一方、今まで支払ってきている人は既にドルを買ってきている人です。
既に持っているドルを一括払いに持っていくだけなので、為替の円安でたくさん払わなければいけない、
そのリスクはないわけです。
一番大きなリスクを軽減して、一括払いの保険のメリットを取りに行く。
仕組みはほぼ一緒で、終身保険で死亡保障もついている。
利回りを差し替えるくらいのもので、メリットは大きいと言われています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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